幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

蓮(ハス)の花一輪を楽しむ

2023-06-28 | 

公園の池には、睡蓮に続いてハスが咲きだした。

水面に咲く「睡蓮」と異なり、「蓮」は数十センチほど立ち上がった茎の先に花が咲く。

この公園で、真っ先に咲いたこの一輪の変化を観察してみた。

 

第一日目・開花

根元には睡蓮も咲いている。

 

楽しむのは朝のうち、朝日を浴びた花は輝くようだ。

花びらの赤い部分が濃く、若々しい。

 

きれいに開いた花も午後には閉じてしまう。

午後2時、すでに花は恥ずかし気に閉じていた。

 

第二日目

朝、花びら一枚一枚に勢いがある。

 

開花した前日に比べ、花びらの赤みが抜けて全体が白っぽく、先端がピンクになって一段ときれいである。

ハスは開花して二日目が一番きれいだとも言われている。

なんとなく、灯が入ったぼんぼりのようにも見える。

 

前日と同様に、午後になると花びらを閉じて眠りについてしまう。

 

たぶん第三日

朝に開いた花弁は一段と白い部分が増し、先端にわずかなピンクが残る。

花びらをピンと張る元気がなく、丸みを帯びたままのように見える。

 

驚くことに午後にはあっさりと散ってしまい、てっぺんがハチの巣のような形(タネの部分)に残っている。

その横には、次に咲くつぼみが大きくなっている。

 

午前中まで咲いていた花の周りには、散った花びらが寂し気に浮かんでいる。

花の命は短くて・・・といわれるが、ハスの花も人の目を楽しませてくれる期間は短い。

 

開花すると散る迄、毎日「開いて閉じて」を繰り返す、不思議な花だと思う。

午後に観に来て、「あら、まだつぼみだ~」と勘違いする人もいる。

(いいえ蕾ではありません、午前中はきれいに咲いていたのです)

ハスは見る時間帯が大事なのである。