昨日、公園の池から近くの用水を使って、子育ての最適な場所へと移動した。
・・・と、見ていたみんなが思ったのだが、一家は引き返して池に戻ってきた。
そのわけは、移動に使う「用水」に水が流れていないということにあるらしい。
なんと、上流で工事の予定があり、せき止めてしまっているとのことだ。
それを見ていた近隣の住民が動いた。
「カルガモが移動する間だけでも水を流すことは出来ないのか!」
市役所に電話するもの、市会議員に電話するもの、「カルガモを救え」との動きが沸き上がった。
土日とも重なって役所はお休みであり、現実は、そう簡単に水門を開けられるものでもないらしい。
その結果、今朝はまだカルガモ一家は池で過ごしていた。
一日でも多く可愛いカルガモを観ていたい人たちが、大勢集まっていた。
引き返してきた親は、池の岸辺で9羽のひなをすべて羽の下の隠した。
身体がまーるく膨らんだ。
少し時間が立つと、羽の下から出して遊ばせ始めた。
母親が水に入ると、あとを追ってヒナが続く。
この一家の行動を見ていると、いつまでも飽きることがない。
それはそれとしてヒナの将来を考えると、早く用水に水が流れ移住先に移動できるようにならないものだろうか。
そして大きな川にたどり着き、無事に大空を飛べるように育ってほしいものである。