幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

百名城を巡る旅「津山城」

2021-10-30 | お城

歴史好き、お城好きの先輩諸氏には及ぶべくもないが、百名城をめぐる旅も「津山城」で56か所目となる。

 

津山城は森蘭丸の弟・森忠政により13年の歳月をかけて構築されたといわれる。

その年月の長さもさることながら、見事な石垣には目を見張ってしまう。

他の多くのお城と同様、明治になって建物は取り壊されてしまった。

しっかりと残っている石垣が、往時の姿を想像させてくれる。

 

表門のあった場所から城跡に入るが、その脇には森忠政公の銅像が出迎えてくれる。

 

表門を入り、三の丸から表中門を登り二の丸へと進む。

 

二の丸の反対側の防御ライン。

宮川に沿った崖に築かれた石垣が、本丸への攻撃をより困難にするだろう。

 

かっては多くの門や櫓があった。

今では、本丸の脇に「備中櫓」が再建され誇らしげに建っている。

 

備中櫓の内部。

畳敷きで御殿の様な造りでありながら、鉄砲、弓のための狭間が設けられているのは意外であった。

住居に用に見えても、軍需施設の役割を担った設計であろう。

 

腰巻櫓のあった付近から天守台を望む。

 

天守台から見る津山市内。

ここには5階建ての天守閣がそびえていたという。

雛壇上に積まれた石垣の上に建つ天守は、当時の城下から見ると力強く、そして美しかったことであろう。

 

本丸の東側の石垣が工事中で、解体された石垣の石が並べられている。

 

もみじ谷を下っていくと、途中の石垣に下水の排水口らしきものがあった。

本丸の下(?)を通って流れて雨水などの出口のように見えるが、どうであろうか?

 

津山城跡は鶴山公園として、桜の名所になっている。

花の頃には三の丸、二の丸、本丸と、段々に積まれた石垣と調和して見事なことであろう。

その頃もう一度訪れてみたいが、実現するであろうか・・・。