歴史好き、お城好きの先輩諸氏には及ぶべくもないが、百名城をめぐる旅も「津山城」で56か所目となる。
津山城は森蘭丸の弟・森忠政により13年の歳月をかけて構築されたといわれる。
その年月の長さもさることながら、見事な石垣には目を見張ってしまう。
他の多くのお城と同様、明治になって建物は取り壊されてしまった。
しっかりと残っている石垣が、往時の姿を想像させてくれる。
表門のあった場所から城跡に入るが、その脇には森忠政公の銅像が出迎えてくれる。
表門を入り、三の丸から表中門を登り二の丸へと進む。
二の丸の反対側の防御ライン。
宮川に沿った崖に築かれた石垣が、本丸への攻撃をより困難にするだろう。
かっては多くの門や櫓があった。
今では、本丸の脇に「備中櫓」が再建され誇らしげに建っている。
備中櫓の内部。
畳敷きで御殿の様な造りでありながら、鉄砲、弓のための狭間が設けられているのは意外であった。
住居に用に見えても、軍需施設の役割を担った設計であろう。
腰巻櫓のあった付近から天守台を望む。
天守台から見る津山市内。
ここには5階建ての天守閣がそびえていたという。
雛壇上に積まれた石垣の上に建つ天守は、当時の城下から見ると力強く、そして美しかったことであろう。
本丸の東側の石垣が工事中で、解体された石垣の石が並べられている。
もみじ谷を下っていくと、途中の石垣に下水の排水口らしきものがあった。
本丸の下(?)を通って流れて雨水などの出口のように見えるが、どうであろうか?
津山城跡は鶴山公園として、桜の名所になっている。
花の頃には三の丸、二の丸、本丸と、段々に積まれた石垣と調和して見事なことであろう。
その頃もう一度訪れてみたいが、実現するであろうか・・・。