幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

変化を楽しむ「酔芙蓉」

2024-09-21 | 

この季節、ところどころで「酔芙蓉」の咲いているのを見かける。

近くの公園にも一株あるが、ちょうど見頃となっている。

 

朝、うすいピンクの混じった白い花が咲く。

八重の花は優しい色合いで、一枝折って持って帰りたくなる。

 

徐々に花びらのピンクが濃くなり、夕方には赤に近い色になる。

人が酔って顔が赤くなることに例えて、その花の名に「酔」の字がついたとも聞く。

花は色が変化するだけではなく、その日のうちにしぼんでしまう。

飲み過ぎたのを反省しているのか、しょぼんとなっているように見えるのが面白い。

 

四方に伸びた枝先には蕾がびっしりとついている。

これらの蕾が、毎日のように新たに花を開き、ピンクに染まり、そしてしぼんで散っていく。

また明日、今日とは違った花が開いているはずである。

 


汁なしの「麻婆刀削麺」

2024-09-17 | グルメ

「麺は手打ちでなきゃ~!」と思っている。

「あQ」さん(西武線花小金井)は、手作りの「刀削麺」を食べさせてくれ、好きな麺の一つである。

刀削麺のメニューには4種類あり、それらは坦々刀削麺のほか、麻辣、ジャージャン、麻婆がある。

(もちろん普通の麺もあるのだが、刀削麺以外は食べたことがない)

 

4つのうち、「麻婆刀削麺」をいただくのは初めてだった。

辛さは、好みに応じて1から4まで調節してくれるが、このお店の料理は、総じて「からい」のでレベル1でお願いした。

刀削麺の上にマーボー豆腐が載った「汁なしの麺」だとも説明された。

 

一口食べてみて、辛さの指定は1で良かった。

ピリッとした辛さ、しびれるような辛さがとても強いが、辛さのなかに唐辛子のもつ甘さも感じる。

麺は、ゆでたてでコシがあり、幅が広く、刃物で削られた痕が見てとれる。

刀削麺にマーボー豆腐をからめながら箸を進めると、麺の食感も、マーボー豆腐の味付けも良い感じである。

後を引くとはこのことか、「辛い、辛い」といいながらも完食した。


食にも秋の気配

2024-09-15 | グルメ

相変わらず暑い日が続くが、日中はセミの声はなく、陽が落ちると虫の声が聞こえるようになった。

ちょっとずつではあるが、秋が近づいている変化を感じる。

いつもおじゃまする「橙や」さんにも、その装いやメニューに秋がやってきている。

 

入り口にはすすきの穂に秋の野菜や果物が置かれ、秋らしさが演出されている。

 

そうは言っても、まだまだ暑かった一日を閉めるのはビール。

茄子の煮浸しで・・・。

 

さあ、秋のメニューをいただこう。

牛のステーキには「松茸」が添えられている。

和風のたれを掛けた牛がとてもおいしく、マツタケの香りとシャキっとした歯触りがちょっと贅沢な気分にしてくれる。

 

秋といえばサンマも欠かせない。

メニューには丸のままの塩焼きもあったが、山椒の風味を利かせて甘辛く煮たものにした。

焼酎によく合った。

 

仕上げは、季節メニューの「冷やしかけうどん」にする。

細うちのうどんに、よくダシの利いた冷えたつゆがかけられた夏メニューである。

もうすぐ、これはメニューから消えてしまうはずである。

トマト、キウリ、ナス、みょうがなどの夏野菜は変わらないが、最近、以前のエビ天に替わり、青森産の地鶏焼きが載っている。

好みにより「レモンのしぼり汁又はオリーブオイルをどうぞ」と言われ、オリーブオイルをほんの少し鶏にかけてみた。

冒険(?)もここまで・・・、「和」の領域は越えなかった。

 

今は、往く夏を惜しみながら、本格的な秋を待つ端境期に当たろう。

夏と秋、季節が入り混じったような食事を楽しんだ。


日本三大仏「岐阜大仏」

2024-09-13 | 旅行

岐阜市の観光スポット「岐阜大仏(正法寺)」は、日本三大仏の一つとされる。

そもそも日本三大仏とはどこなのか?、調べて見る。

「奈良の大仏」と「鎌倉の大仏」に加え、もう一つは、「岐阜大仏」のほか「高岡大仏」とする説もあるようである。

 

奈良、鎌倉、高岡、いずれの大仏様を見ているが、今回訪れた岐阜大仏は構造が異なるようである。

いただいたパンフレットを読んでみる。

「周囲1.8mの大イチョウを真柱として木材で骨格を組み、表層は竹材で編み、粘土を塗った・・・」。

粘土の上に「阿弥陀経など、一切経を重ね、その上に漆を塗り金箔を置いた」、そのようなことが書いてある。

それまで、粘土で造られた仏様だとは知らなかった。

 

下からお顔を見上げると、優しいまなざしでこちらを見てくれている。

 

それを収める「大仏殿」は三層の屋根から成る大きな建物である。

13mを超える大仏を収納する、大きな空間を作り出している。

 

岐阜大仏は、その構造から「籠大仏」とも言われる。

そう思って見ると、金属とは違った柔らかさ、やさしさを感じ、そのお姿や表情に癒された。

 


長良川うかいミュージアム

2024-09-12 | 旅行

長良川の鵜飼い観覧船の近くに「長良川うかいミュージアム」がある。

後になって思うと、このミュージアムを見学してから「鵜飼」を観る順番の方が良かった。

 

長良橋のたもとから「長良川プロムナード」という、川沿いの遊歩道を行くとミュージアムが見えてくる。

陽射しを遮るものが何もなく暑さには参ったが、脇を流れる長良川の景色が多少涼しさを感じさせてくれる。

 

土手を越えたところにあるミュージアムは、鵜のような黒を基調にしている。

 

ロビーに展示されている、鵜匠の装束を付けたマネキン、鵜を入れる籠、かがり火など。

 

内部には、鵜飼や鵜匠、鵜舟などについて知るための、説明パネル、写真、動画など豊富に公開されている。

原寸大の鵜舟の置かれたシアターでは、大画面の映像と音により鵜飼を体感出来る。

一段下のフロアからは、水中で鵜がアユを獲る様子の映像を見ることもできる。

また、寝転がって、2Fのラウンジからは長良川、金華山(岐阜城)の景観を楽しむことができる。

 

建物の外に出ると、鵜飼で活躍する「鵜」を観ることができる。

 

さて、実際に鵜飼を見て、鵜飼ミュージアムを見て、いろいろなことを知ることができた。

 ●鵜飼は「1300年」もの歴史がある。

 ●鵜匠は現在「6人」、その鵜飼の技術は世襲で代々その子に伝えられている。

 ●鵜匠は「宮内庁に所属」し、式部職という職にある。

 ●鵜飼に使われる鵜は、野生の「海鵜(ウミウ)」を茨城県で捕まえてきて訓練している。

浅学な自分は、恥ずかしいことに、以上のことは今回の旅(体験)を通して初めて知ったのだった。