この季節、ところどころで「酔芙蓉」の咲いているのを見かける。
近くの公園にも一株あるが、ちょうど見頃となっている。
朝、うすいピンクの混じった白い花が咲く。
八重の花は優しい色合いで、一枝折って持って帰りたくなる。
徐々に花びらのピンクが濃くなり、夕方には赤に近い色になる。
人が酔って顔が赤くなることに例えて、その花の名に「酔」の字がついたとも聞く。
花は色が変化するだけではなく、その日のうちにしぼんでしまう。
飲み過ぎたのを反省しているのか、しょぼんとなっているように見えるのが面白い。
四方に伸びた枝先には蕾がびっしりとついている。
これらの蕾が、毎日のように新たに花を開き、ピンクに染まり、そしてしぼんで散っていく。
また明日、今日とは違った花が開いているはずである。