como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

花燃ゆ 第14回 付ダウントン・アビーS3-5

2015-04-09 22:18:33 | 過去作倉庫15~
 今週の花燃ゆ、第14回「さらば青春」をみて、幕末大河ドラマの大先達「翔ぶが如く」のことを、いつになくしみじみ思い出しました。
「翔ぶが如く」の第一回は、ほんとうに驚くほど地味で渋く、いまどきの大河のようにガキ中心の子役ショーで1回つぶしたりしません。ガキ時代の主人公が読みたい本を探して藩校の書庫に忍び込んだり、幕末史的に重要な場面や人物のところに、木から落ちたり押されたりして「偶然に」飛び込んでしまう、といったサービスはいっさいなし。ふたりの主人公すらしばらくは登場しません。
 ガキ抜きで幕開けにまずなにをやったかというと、島津斉彬(加山雄三)が登場します。江戸城で老中阿部正弘(若林豪)に会い、琉球に異国船がやってきて無断上陸した事件について情報交換をするのです。幕末ドラマ定番の、嘉永の黒船よりずっと前の話です。そこで日本の改造論のような概念が語られて、薩摩藩世子の斉彬が老中のバックアップを受け、父親を押しのけて薩摩藩の実権を握っていく流れがまず描かれます。そこでやっと主人公たち登場。西郷吉之助(西田敏行)の斉彬への傾倒、一転してお由羅騒動、斉彬失脚、大久保一蔵(加賀武史)の無念と藩政に対する深い失望…という流れが、じっくり描かれていきます。
 じつはこれらの地味なシーンが、1年に及ぶドラマのすべての発端として、とても重要だったことがあとでわかります。まずは吉之助が斉彬を熱烈に慕った理由ですね。これは、吉之助が維新戦争を戦い抜いていく最大の動機になります。それから、最後までドラマの紐帯になる吉之助と一蔵の友情の、端緒にあった出来事(お由羅騒動)。同時に、日本の幕末と言う時代に起こった事件のすべての発端、前提となることが、しっかりと押さえられていくんですね。
 じつは「翔ぶが如く」のドラマ的な説得力は、こういう説明をショートカットしなかったのがいちばん大きい理由じゃないかと思います。かわりに見え透いた恋バナなどありませんし、ホームドラマも最小限ですが、それで決して西郷家の父(坂上二郎)、母(富士真奈美)、弟たち(村田雄浩、金山一彦、緒形直人)の存在感が薄くなるわけでもありません。

 なにをいいたいかというと、幕末もの大河ドラマを面白くするには実はこういう、一見して遠回りなことをきちんとやる作業がとても大事なんじゃないかと、あらためて思ったって事ですね。
 一昨年の「八重の桜」だって、松平容保がどのようにして京都守護職という役につき、やめられなくなり、深みにはまっていったか…ということの、(多少やりすぎなくらいの丹)念な描写がなくては、あの鶴ヶ城の説得力はなかったわけです。まあ八重の桜は鶴ヶ城落城が最終回でしたみたいなとこはありますけど、「翔ぶが如く」はそのあと明治10年まの、決してキレイごとでは語りきれないダークな部分も力強く描いていったんですよ。
 ニッポンの夜明けで終わらない、そのあとの気の滅入る内ゲバをやり抜くには、主人公二人のピュアな友情というファンタジーが絶対に不可欠だったのですが、そのファンタジーを成立させたのが、実は、歴史背景を最初から丁寧に丁寧ににフォローしていたことだ思うんですよね。歴史背景とは年表上の出来事だけでなく、薩摩藩が置かれていた立ち位置、藩内ヒエラルキーの厳しい差別、下級武士の貧しさや男尊女卑など時代的な価値観等、、主人公たちの生活環境も含むのはもちろんです。

 今週の「花燃ゆ」は、吉田松陰が大老井伊直弼の専横に憤りやまず、老中暗殺を企てた建白書を藩に提出して逮捕され、野山獄におくられるという、彼の晩年でもかなりカラフルな事件が描かれるわけですけど、ああやっぱりな…と思った通りになりました。
 ここまでで、幕末通史の基本的な流れと長州藩の立ち位置ををまったく説明していなかったため、なににそんなにエキサイトしてるのかわけわからないことになってるんですね。
 これまでの流れでは松下村塾というところは基本的に文ちゃんが握ったおにぎり食って、おやつ食って夜食食って酒飲んで、恋バナなどのバカ話をしてただけの場所にしか見えてないわけですよ。そこへとつぜん、老中を暗殺しろ、血判状だ、爆弾造れとか言い出されてもね。大学のサークルかなんかで、合コンに明け暮れていた男子連中が、とつぜんなんかのスイッチが入って危険な宗教家にマインドコントロールされ、無差別テロを起こすまでに突き抜けてしまったみたいなことで、そりゃ周りはびっくりするだろう。
 大学生が急に頭イッちゃって白装束で宗教活動を始めたり、イラクに渡航してテロ組織に加入する計画を立てたりするのって、本人たちは真面目なんだろうけど、過激なわりになんかバカっぽいし、見るからに気持ち悪い。この若い子たちの心にどんな闇が?というより、このガキどもどんだけ腐ってんだと思っちゃうよ。花燃ゆで描かれる吉田松陰と松下村塾生のテロ活動にも、同種のバカっぽさと気味悪さが漂っています。

 いや、吉田松陰先生と松下村塾生はちがう、テロリストなんかじゃない、高い志があるんだ熱い信念があるんだ…というファンの方には申し訳ないですけど、たとえばISに参加する人にも高い志と熱い信念がある(本人にとっては)わけですよ。自分の理想通りに世の中を変えたいという純粋な思いが(本人にとっては)あるわけですよ。
 そういうわけで、ドラマ的にこの人たちの理想をつきつめていくと、ほんとに国際テロとシンクロしてしまうのは、制作する人もさすがに途中で気付いたと思います。だから必死におにぎりとかお饅頭とかイケメン連続投入ででごまかしつつ、家族が一番、笑顔が一番、幕末男子の育てかた。みたい生ぬるいアドバルーンをいくつもあげて視聴者の目をそらそうとしていたんでしょうけど、残念なことに、視聴者はそう簡単につられなかったわけですね。松下村塾=テロリストという現実は、むしろそうすることでより無残に身もふたもなく視聴者に印象付けてしまったようです。
 そのあたりを誤魔化したいのだったら、むしろ「翔ぶが如く」みたいに歴史に地道にアプローチすることで、主人公たちの友情、君臣愛、未来の夢、みたいなファンタジーに説得力をもたせたるべきだったのに、たぶん脚本家にそういう教養がなかったんでしょう、地道な作業はすべてスルーし、そのかわりにイケメン塾生のハダカとか、おみくじとかスイーツとか、「白い巨塔」みたいな上級武士の奥様社交とか、思いつく限りの安っぽいディテールを無差別に放り込んで、それで話が面白かったかといったらまるで逆。なんなの、なにやりたいの、と見てる方が困惑してる間に、ドラマ上の時間は進んで、なんの準備もない状態で安政の大獄に突入してしまった。
 突入した結果がどうなったかといったら、「ようはこの人たちって最近はやりのテロリストと同じなわけだよね?」という、制作側がもっとも触れたくなかったアンタッチャブル案件が、視聴者から見てもっとも説得力を持つことになってしまったのですね。皮肉なことです。
 この、徹底的に毒抜きしたらむしろいちばん毒々しいところがバレバレになっちゃった、という逆説的な展開には、じつはちょっと新鮮な驚きがありました。いやじっさい、幕末好きで長いこといろいろ見たり読んだりもしてきて、長州藩と松下村塾の俊英が結局のところ「思想性のない単なるテロリスト集団」だったかもしれない、そういうものが勝って天下を取った延長線上にいまの日本があることをちょっと再確認した方が良いんじゃない、といったことを、これほど生々しく感じたことってなかったですから。

 というわけで、今週あたりから「花燃ゆ」は、あたらしい幕末史の見かたとしてむしろ面白くみてます。思想性のないテロリストが破壊願望だけで立ち回ってたまたま天下を取ってしまうまでに、どういうことが起こるかを活写したドラマとして。
 制作側は決してそんなこと意図してなかったでしょうけど。でも、ほかに見どころのないこのドラマの積極的な見どころとして、ねじ曲がってるとおもうけど注目してやるのだ。
 イケメンのハダカ?知るか、そんなの。一山いくらの兄ちゃんたちが脱いで踊ろうが何しようが、いくら体を張っても
朝ドラの田中泯(70)の太股のインパクトにはかなわない
…のですから。いやあの太股は眼福でしたわ…。よもや70歳の太股に列島の目が釘付けになるとは。八重の桜の西島秀俊の半裸に匹敵する衝撃でした。って何の話ですか。
 いや、つまりね、いくらイケメンのハダカを盛ろうと、動機が不純だと視聴者は騙されないのよ、という、冷酷な現実のお話なのでした。


今週のダウントン・アビー

ああ、シビル…!!

 ダウントンアビーをみている視聴者の悲鳴が一斉に響いたような回でした。いやあ…こうなっちゃうんだ。悲しい。悲しすぎる。お祓いでもしてもらったほうが良さそうなくらい突然死続きのダウントン・アビーで、極めつけの悲劇が三女・シビルの死です。

 そこへ行く前に今週のみどころは

トーマスのリア充生活(そこか!)

 ゆとり新入社員・第二下僕ジミーことジェームスの教育係を買って出たトーマスは、もう毎日ルンルンです。いつになく彼の能面のような顔から抑えきれない笑顔があふれます。
 特に、ジミーにホールクロックの巻き方を教える所では、「こうやるんだ、ほら」とか言って背後からピッタリ密着し、耳元に唇を寄せ、手を重ね…ってひええ!!
 さすがにここまでやられればノンケのゆとり新入社員も気付く。とりあえずオブライエン姐さんに相談します。「バーローさん(トーマスのこと)はいつもあーゆー感じで馴れ馴れしんスか?」「オレちょっとキモイんで、距離を置きたいんスけど…」と。
 ところが、トーマス憎しでいままでとは違う意地悪スイッチが入っている姐さんは、ジミーに「そんなことないわ、彼はいい人よ」と歯の浮くようウソを言い、距離なんか置いちゃダメよ、彼は従者だから可愛がってもらえばお屋敷での出世も早いのよ、みたいなこといって。
 当時はまだ、いわゆるソドミー法という法律が生きていて、男性間の同性愛関係は60年代後半にならないとと合法化されないので、同性愛者だとバレるのは社会的な死を意味します。トーマスを陥れるためにノンケのジミーをだしに使うオブライエン姐さん。若いイケメンになにか屈折した憎しみでも抱いているのとちがうか

 と、いうところで気が付いたんですけど、同性愛者のトーマスの孤独とか疎外感というのは、生活のために一時売春をしていたエセルの疎外感とシンクロしてるんですね。
 子供を手ばなしたエセルにマシューの母ちゃんが救いの手を差し伸べ、クローリーハウスでメイドとしてつかうことになりますが、前から居た料理女が猛反発。「あんな女の同類だとおもわれたらかなわない」という理由で辞表を出してクローリー家を去ってしまいます。マシューの母ちゃんはべつに慰留もしませんが、そんな差別はいけないわ、更生しようとしてるんだもの温かく見守らなきゃ!みたいな彼女の好意が、この場合はけっこうなKYだということですね。母ちゃん自分にはカンケーない世界のことだから無頓着だけど、ダウントンの使用人たちも動揺し、クローリーハウスに出来るだけ出入りしちゃいけないよ、あそこが娼婦の館だと思われるからね、ととんでもない風評をまき散らしたりしています。
 こういう蔑視にさらされるエセルの孤立感てすごいものがあると思いますが、クローリー夫人に感謝はしつつ、複雑な気持ちを隠さないあたりもリアルですよね。この四面楚歌状態をおもうと、トーマスが意地悪と悪だくみで完全武装して自分を保っているのも解る気がする。

そしてシビルの悲劇…

 いやあ、これは言い訳の余地なく、もう、殿様と殿様が呼んだ三流の産婦人科医のせいですね。
 シビルの出産が近づき、かねてからやぶ医者ぶりを発揮してきたクラークソン先生に不安を感じた殿様は、名門貴族のお産を多く手掛けいてる名医を招いて、シビルの出産をまかせることにします。でもクラークソン先生はこどものころからシビルを見てるし…と不安がるコーラ様をよそに、あのやぶ医者のクラークソンがマシューを誤診して一生半身不随だとか言ったせいでこちとら振り回されて散々迷惑したんだ、信用できない(これは事実だ)、と言い張ってくだんの名医先生を強引に呼び寄せます。
 ところが、この場合に限りクラークソンにスイッチが入り、名医ぶりを発揮してしまうから困ったもんです。シビルは妊娠中毒症のおそれがある、子癇が起きたら命にかかわるから、すぐ救急搬送して帝王切開するべきだ、と言い張るクラークソンを鼻で笑って、そんな大げさな、大丈夫ですよ私に任せれば、お嬢様は何の心配もありません正常の範囲内です…と名医先生。えてして、こういう楽観的な大風呂敷を広げる医者のほうが名医に見えちゃうもんなんですね。そんで、ふつうやらない内視鏡手術もまかせてしまったりする。…あ、いや。
 そしてシビルは難産の末に女の子を出産し、心配された事故もおこらず家族は一安心、なのですが、出産したその夜のうちに子癇の発作をおこし、大変な苦しみのうちに亡くなってしまいます。
 もう、このへん見てると、この家の身内かなんかのような気持ちになって、ホントにつらくていたたまれない。もう、誰でもいいから、仁先生!!8時からのしょうもない大河ドラマに出てる場合じゃないから!!こっちきてシビルを助けてえ!!…などとナンセンスなことまで頭をよぎってしまいました。
 シビルが亡くなって、屋敷は深い悲しみに包まれます。家族の悲しみはもちろんなんですが、使用人たち、とくにトーマスが泣いているのにはもらい泣きしたわ…。今週は、地味にトーマスが心の弱さを垣間見せて人の萌えを…あ、いや、涙を誘う回だったように思います。トーマスはシビルと戦争中に病院で一緒に働いているし、視力をうしなった将校との淡い恋(!)と、彼の自殺の衝撃も一緒に乗り越えてきているので、なにかほかの人にはないの親近感があったんですね。
 夫のブランソンは虚脱状態。メアリーとイーディス姉妹も涙にくれ、コーラ様は氷の様な無表情であなたのせいだと殿様を非難します。その間の悪いタイミングで、ベイツの冤罪を証明するために家付き弁護士が来るんだけど、ハッキリ言ってベイツどころじゃない、今は。でもせっかく来てくれたんだから…と、おもむろにダウントンの今後の経営改革について相談し始めるマシュー。ちょ…。それってちょっとKYすぎないか。耳に挟んだメアリーがブチ切れて、お母様そっくりに氷の様な無表情で、あなた、今はそういう相談をするのに適切な場合ですかしら、と言って弁護士を放り出してしまいます。

 今週のマシューはけっこう間抜けで、シビルを誤診した名医先生にも妻の不妊について相談し、僕ってじつは不能なんでしょうかみたいなこと聞いてましたけど、そこで名医先生に、大丈夫ですよ、やることやれてるんでしょ、焦りは禁物ですよとか楽観的なこと言われたのも、こうなったら疑うべきじゃないですかね。
 殿様もマシューもいいとこないんですが、今週ほれぼれしたのは、あいかわらず安定のバイオレット様でした。
シビルの葬儀のために喪服でダウントンにやってきて、孫娘の死にもうガックリと打ちひしがれてよろめいているんだけど、屋敷のホールでふっと覚醒し、喪服のベールをサッとあげて頭を高く上げ、家に入っていく。そのバイオレット様の後ろ姿の気高く美しく、家を守っていく気概にあふれていたことよ!これだけのことを後姿ひとつで語るバイオレット様。それはもう、後光が差すような、鳥肌が立つような後姿でした。

 また来週!


13 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-04-10 10:53:47
庵主さま、こんにちは!
こーんな松下村塾で高まった気運で倒されたんじゃ、たまったもんじゃないと、草葉の陰で家康も嘆いてるんじゃないかと思ってしまう展開。もう何をやりたいんだろう?

これは大河に限った事ではないと思うのですが、ちゃんとした仕事のできる脚本家の育成が急務ではないかと。
時代物、特に大河ドラマのようなものは切実に思います。
きちんと時代背景を捉え、それを描き、人物を描いて、そこで初めてオリジナルのエピソードを入れるべきでしょう。そうすればそのエピソードもドラマの中で生きるはず。そこをすっとばして、陳腐なエピソードを挟むから、おかしなことになり、結果としてドラマそのものの質を落としていると思います。
あと個人的にはある程度の時代言葉もおさえてほしいな、と。「30年くらい前の高校が舞台か?」と思っちゃいそうなセリフは聞いていても興ざめ…

そして私は庵主さまに財産と言っていただいた「翔ぶが如く」のDVDに溺れてゆく…
慶喜が江戸城を去るシーンを何度見たことか!慶喜、海舟、辰五郎の三人がつくるあの間、あの空気!そこにはどんな言葉もいらない。
ああ、こんな大河が見たい(T_T)




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Unknown (じゅでぃすみす)
2015-04-10 16:05:14
庵主様、こんにちは

ダウントン、観ました。涙涙の週でしたね。
バイオレット様の神々しさ・・・・しかし、この家の人間、特に男連中はバイオレット様に頼りすぎてはいないでしょうか?バイオレット様だって、結構なお年。「あなた達がしっかりしないから、私がいつまでもこうやらないといけないのよ。もう少し、しっかりしてようだい!」とその内、お説教を食らうのではないかと、思っております。
まあ、ドラマを見てる方は、バイオレット様が格好いいほど、面白くなるからいいんですけどね。

こういう名脇役を軸にして、使っていくのが、良いドラマだなーと、つくづく思ってしまいます。1話だけのスペシャルゲストに、良い人をいっぱい呼ぶのは、もったいないなあと・・・
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花燃ゆ (ちびこ)
2015-04-10 16:47:51
庵主さまこんにちは 
今回は庵主さまのブログ読んで、スッキリしました。「そうそうそのとうり!」「そうだそうだ」 と何度頷いたことか・・・・ 

「徹底的に毒抜きしたらいちばん毒々しいところがバレバレになった」

と言う庵主さまのコメントは、一番的を得ていると思いました。さすが庵主さま!
この文章 大好き です。

全てがぶつ切りで、昨日まで学園ドラマかと思いきや、いきなり老中暗殺計画です。 「えっ?吉田松陰ってこんな悪い人か」って思われてしまう展開です。

また、「翔ぶが如く」との比較を取り入れてのコメントだったのがとても嬉しかったです。

「翔ぶが如く」は1990年の作品で25年も前なのに、何度も見たいと思う大河ドラマです。

「花燃ゆ」は25年先見たいと思うでしょうか?

見ないでしょうね きっと・・・









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「獅子の時代」読了 (SFurrow)
2015-04-10 20:26:48
う~ん満足です(長州の存在感が薄かったけれども)
架空の人物を主人公にもってきた意味も、読み終わってみてよくわかりますね。ラストに向ってどんどん盛り上がっていくのがいいですね。
この勢いで、加藤剛さんのオトモダチで出てきた森有礼の夫人常子がヒロインの小説「辛夷開花」も読み始めてしまいました。元勲の夫人たちを描いたものには、山田風太郎の「エドの舞踏会」もありますね。
「花燃ゆ」も、長州部分は早い所スルーしてしまい、文ちゃんが再婚した後の、上州物語のほうを早くメインにしたほうがいいんじゃないでしょうか。大河でなく、ヒストリアで「富岡工場設立エピソード」とか見てると思えば腹も立たずに見られるでしょうから・・・

今シリーズのピークかと思われるダウントン・アビーの悲劇、これだけでも充分なのに、例によっていろんな脇筋もテンコ盛り。
このシーズンが終わってしまって、日曜日のテレビが「花燃ゆ」だけになっちゃったら寂しいなぁ~~~
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実はNHKの良心? (ようこ)
2015-04-11 11:33:13
こんにちは。
触れたくないことを誤魔化すほど、真実を炙り出してしまう・・長らく「常識」とされてきたものが瓦解するときのパターンですね。。

むしろ、今年の大河は、ここ150年の常識を疑えという、血を吐くようなメッセージが込められているのではと思うようになりました。ただ、メッセージの発信者はNHKドラマ制作スタッフでなく、神様の見えざる手ですけど。

「明治維新という過ち ~日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト」
・・まんま、やん(苦笑)
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将軍江戸を去るの場。 (庵主)
2015-04-12 18:50:33
>無名の方
(先日コメいただいた、いっちーさんかな?)

>これは大河に限った事ではないと思うのですが、ちゃんとした仕事のできる脚本家の育成が急務ではないかと

これは、ほんとにほんとにそう思います。ひと世代前の大家といわれた方々の訃報を聞くたびに、不安になるのですが、昨今の大河の脚本家問題については、なにか、脚本家にオリジナルの仕事をさせたくない事情があるのでは…?などと勘繰りたくなってしまいます。
ここのところの脚本のひどさを見てると、これってホントにプロの脚本家が書いてるのかな、局の都合で名前貸してるだけじゃないかな、などいろいろ考えてしまうのですが、まあ真相はわかりません。
ただ、よくこんなカスみたいなのに1年がかりの大作を任せられるもんだな、と。異様に感じるのはたしかです。

翔ぶが如くの「将軍江戸を去る」の場…!
素晴らしいです。あれはほんとに感動して強く印象に残っています。とくに美麗なセリフなどもなかったように記憶していますが、勝海舟と新門辰五郎のふたりが、江戸幕府の終焉を見守る江戸の良心、のように感じられました。三木のり平さんも林隆三さんも亡くなってしまわれましたね…。
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階級的な発音など。 (庵主)
2015-04-12 18:57:43
>じゅでぃ・すみすさん

第1シーズンの前半の時点では、まさかバイオレット様がここまで大きな存在になるとは思いませんでしたね。(まあ、キャスト勢揃いのポスターではセンターにいらっしゃるけれども)。
あの、喪服の後姿は忘れられず、Youtubeで動画を探してフル原語で初めて見ましたが、たしかに、先だって仰ってましたように、カーソンさんとマシューの母ちゃんがいちばん何言ってるか発音的な聞き取れるな、うんうん…と(笑) 別な関心をしてしまいました。あとマシューとクラークソン先生も。中流階級、というとこでしょうか?

ダウントンアビーのゲストも豪華で笑っちゃうようなとこありますけど。シャーリー・マクレーン…!
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幕末史の意外な有毒性 (庵主)
2015-04-12 19:04:54
>ちびこさん

御賛同ありがとうございます。いや、今回の事ではわたしも思いがけず発見がありました。
幕末あたりでは、歴史の不完全燃焼部分というのは、まだまだ充分有毒性があるんだな、ということですね。なので、無害な大河版乙女ゲーにするつもりが意外と生臭い問題に触れてしまい、制作してる人が焦ってるのではないかと。

だから20年も30年もアーカイブとして残さずに、終わったら速攻なかったことにしたいんじゃないですかね、制作してる方が、むしろ。
まあ打ち切ってくれてもぜんぜんOKですけど。
かわりに翔ぶが如くを再放送して…ってダメ?
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獅子の時代・最終回 (庵主)
2015-04-12 20:54:05
>SFurrowさん

おおっ読了おめでとうございます!
当地の図書館にもおいてくれないかなあ…読みたい…。

とゆーことで、最終回のビジュアルをy管から発掘してまいりましたわ。よかったらご覧くださいね。さいごのほうで、伝説の挿入歌・宇崎竜童とダウンタウンブギウギバンドの「Our History Agiin」がフルできけます♪

https://youtu.be/e_NIlKZDrBw

「エドの舞踏会」読みたいんですけど、絶版で、なかなか機会に恵まれない本のひとつです。
いつかめぐり合って読めるかなあと願ってますけど…。
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見えざる手。 (庵主)
2015-04-12 21:00:10
>ようこさん

>むしろ、今年の大河は、ここ150年の常識を疑えという、血を吐くようなメッセージが込められているのではと思うようになりました。ただ、メッセージの発信者はNHKドラマ制作スタッフでなく、神様の見えざる手ですけど

すばらしい!!

いや、わたしも、あまりにも逆効果の効果が鮮やかなもんですから、もしかしてスタッフの一部が、あまりの上位下達的なプレッシャーに叛乱をおこし、あえて密かに地雷を仕込んでいるのか、などと思ったりしましたが、大河ドラマの不甲斐なさに憤った歴史の神の見えざる手に操ら手のことかもしれません。

ほんと吉田松陰と長州テロリストですよね。しかも今日性もある。
びっくりです。
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