湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ ヒューマノイド「PALRO(パルロ)」と仲良くできなかった私

2016年07月01日 13時51分47秒 | 日常・その他
昨日も震災関係の手続きをしに市役所へ行きました。

   本庁舎の14階大ホールに
   熊本地震の被害に関する窓口が開設されており、
   毎日多くの人が訪れているようです。
     総合窓口である
     「生活再建支援申請・相談・受付」の他
     「家屋解体相談」、「被災住宅の応急修理相談・受付」、
     「民間賃貸住宅の借上げ相談・受付」、「労働相談」、
     「法律相談」、「経営相談」、「金融相談」

   1階には「り災証明書発行」関係の窓口があり、
   県外からの応援の方々(高知県職員他)も対応されています。


14階で順番を待っていると
『いらっしゃいませ』という声が
窓のほうから聞こえてきました。

声の主はこのロボットでした。

  ※窓の外の緑の遠景は熊本城域です。

『いらっしゃいませ』
  ・
『僕は ロボットなので歳は言わないんです』
  ・
『いらっしゃいませ   エヘヘ』

 といったようなことを繰り返していました。

さかんに話しかけていますが、
前で立ち止まる人がいないので会話にならないようでした。

近寄ってみました。
「パルロ」という名前です。

  ※パルロの写真掲載については許可を得ています。

センサーが私を検知したのか
別のことを話し始めました。

近くの椅子に座っている人たちが
私とパルロ君(男の子の言葉遣いだったので)のほうを
注視している気配がしました。

パルロ君が色々と話しかけてきますが
照れ臭かったので私は黙ったままでいました。

いつまでも相手をしてくれない私のことを諦めたのか、
パルロ君が言いました。

『アレレ 誰も僕の話を聞いてくれない ・・・』

私は、無言のままパルロ君の前を離れました。
 熊本を励ましに来てくれているパルロ君と
 仲良くできませんでした。

  それから気になって
  つれなくしてしまったパルロ君のほうを
  ときどき見ていましたが
  立ち止まる人は誰もいませんでした。
    熊本県人は標準語をしゃべる都会のロボットに
    人見知りするようです。


  それでも健気に『いらっしいませ』と繰り返しているパルロ君、
   明るい声のままでしたが、少し寂しそうに見えました。


--- 「PALRO(パルロ)」について ---


パルロは「富士ソフト株式会社」さんが開発した
ヒューマノイドで、高度な人工知能を有した
コミュニケーションロボットです。

  パルロのWebサイト

 可愛らしい声をした「Palmi(パルミー)」(女の子(?))も
 いるようです。


 ちなみに、「富士ソフト株式会社」さんは、
 熊本地震で被災した熊本市内の復旧・復興支援のために、
 5月1日より継続的に社員の方によるボランティア活動を
 されているそうです。

  ※同社Webサイトの情報より