湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 中秋の名月

2015年09月27日 23時29分28秒 | 日常・その他
蚊に付き纏われながら家の庭から見た「中秋の名月」です。



   せっかくの澄み渡った空でしたが、
   1万円デジカメのせいか私の技量のせいか、
   ぼんやりと撮れています。


 ちなみに、
 今日の「中秋の名月」は「満月」ではなく、明日(28日)が満月だそうです。
 しかも、今年最大のスーパームーンだそうです。
 ただ、残念なことに月が地球に今年最も近づくのは9月28日午前10時46分だそうで、
 その約1時間後の満月の瞬間は日本では見ることができないそうです。
 昼間になりますが、明日(28日)晴れていれば、
 午前10時46分に大きな月を見ることができるかもしれません。
   (興醒めさせたようでしたら、スミマセン) 


・・・・・・・・・・・ ギャラリー 031 (月岡芳年さんの「月百姿」から4点) ・・・・・・・・・・・
                          ライセンス(4点とも): (パブリック・ドメイン)


 ◆タイトル:月百姿 悟道の月(Moon of Enlightenment)

 ・画家:月岡芳年(Tsukioka Yoshitoshi)
 ・制作年:1888年

   ※「悟道」とは、仏教の真髄を悟ることだそうです。
   ※いつも笑っている「布袋」さんは
    『泣いて暮らすも一生。笑って暮らすも一生。同じ一生なら笑って暮らせ』
    と説かれた方と云われていますが、
    この絵に描かれた "月をさす指" には
    「指先のような些末な事に捉われず、天の月のような大きな事柄に目を向けなさい」
    という意味も込められているそうです。


 ◆タイトル:月百姿 たのしみは夕貌たなのゆふ涼 男はてゝら女はふたのして
        (Summer Evening)

 ・制作年:1890年

   ※「ててら」とは、「襦袢」や「ふんどし」のことで、
     「ふたの(二布)」とは、「腰巻」のことだそうです。

   私の勝手な絵の解釈は次のようになります。

     人は、それぞれの境遇において、
     それぞれに見合った手の届く楽しみを見つけては、
     それなりの満足感を得ているものである。
     (他人の幸福度は、その者が所有する物の質・量で測れるものではない)


 ◆タイトル:月百姿 源氏夕顔巻(Yugao from the Tale of Genji)

 ・制作年:1886年

   ※「光源氏」さんの愛人であった「夕顔」さんは、
     逢い引き中に女性の霊に出くわし、程なくして息を引き取ってしまいます。
     悲恋に終わった「夕顔」さんが霊になって
     夕顔の花のなかに出現されたところだそうです。


 ◆タイトル:月百姿 石山月 紫式部(Moon at Ishiyama)

 ・制作年:1889年

   ※「石山寺」に籠った「紫式部」さんが、
     紙と筆(?)を前にして、机に肘をついて考え込んでおられます(?)。
      「石山寺」は「紫式部」さんが「源氏物語」を着想し構想を練られた場所と
       云われています。
    
    「紫式部」さん縁の寺といわれる「石山寺」さんの詳細については
     同寺院のWebサイトをご覧ください。