gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

マグダラのマリヤ(解説含む)

2016-01-15 15:57:42 | 日記
(参考 新約聖書 1954年改訳 日本聖書協会)
<ヨハネによる福音書第19章>
(20・1―29)復活
ヨハネによる福音書の記事は、特殊のものが大部分であって、共観福音書と共通なものはほとんどない。
(11-18)マグダラのマリヤ
(11)しかし、マリヤは墓の外に立って泣いていた。そして泣きながら、身をかがめて墓の中をのぞくと、
(12)白い衣を着たふたりの御使が、イエスの死体のおかれていた場所に、ひとりは頭の方に、ひとりは足の方に、すわっているのを見た。
(13)すると、彼らはマリヤに、「女よ、なぜ泣いているのか」と言った。マリヤは彼らに言った、「だれかが、わたしの主を取り去りました。そして、どこに置いたのか、わからないのです」。
(14)そう言って、うしろをふり向くと、そこにイエスが立っておられるのを見た。しかし、それがイエスであることに気がつかなかった。
(15)イエスは女に言われた、「女よ、なぜ泣いているのか。だれを捜しているのか」。マリヤは、その人が園の番人だと思って言った、「もしあなたが、あの人を移したのでしたら、どこへ置いたのか、おっしゃってください。わたしがそのかたを引き取ります」。
(16)イエスは彼女に、「マリヤよ」と言われた。マリヤはふり返って、イエスに向かってヘブル語で「ラボニ」と言った。それは、先生という意味である。
(17)イエスは彼女に言われた、「わたしにさわってはいけない。わたしは、まだ父のみもとに上っていないのだから。ただ、わたしの兄弟たちのところに行って、『わたしは、わたしの父またあなたがたの父であって、わたしの神またあなたがたの神であられるかたのみもとへ上って行く』と、彼らに伝えなさい」。
(18)マグダラのマリヤが弟子たちのところに行って、自分が主にあったこと、またイエスがこれこれのことを自分に仰せになったことを、報告した。

(参考 新約聖書略解 日本基督教団出版局)
・マグダラのマリヤ。イエスの死をたえがたい思いをもって考えつつ、墓の外に立って泣いていたマグダラのマリヤに、イエスが自分を現わすてんまつが記されている。
・12 13 復活のような超自然的な出来事を記すためには天使を仲介にするのが、もっとも自然である。《白い衣を着たふたりの御使》は、イエスの死体に執着しているマリヤを、生きた霊のキリストに導く。
・14 15 マリヤはよみがえりのイエスが、普通の人と異なっていないので、イエスと気づかず、《園の番人》だと思って、死体についての問答をくり返す。
・16 《マリヤよ》というイエスの声で、初めてイエスと気づき、驚いて《ラボニ》と呼ぶ。おそらく夢心地であったろう。
・17 イエスはただちにマリヤに使命を与えられる。《わたしにさわってはいけない》は、マリヤのイエスを慕う感情を制御した言葉とみられる。イエスにとっては、父なる父なる神のみもとに行くことが、復活後まず第一になされなければならない仕事であるが、地上においては弟子たちに復活を知らせるたいせつな仕事が残されている。この仕事をイエスはマリヤに命じ、彼女の人間的な願いを抑制されたのである。だから《さわる》は、さわることにより、イエスの行動を引きとどめるという意味をもっている。神を《わたしの父またあなたがたの父》《わたしの神またあなたがたの神》と呼んでいるのは、イエスと信徒との間の密接な兄弟関係を言い表わした呼称とみられる。
・18 マリヤはイエスからの命じられた使命を遂行し、弟子たちの仲間に加えられる。




コメントを投稿