Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

TOKIO@日本武道館

2006-03-12 23:43:48 | LIVE
まず最初に、TOKIOライブに関する基本的Q&Aをいくつか。

Q1.TOKIOってほんとに演奏してるの?
A1.してます。よく間違えるのですぐわかります。

Q2.TOKIOのライブにも、ジャニーズJr.がバックダンサーで登場するの?
A2.3年位前まではそうでしたが、今は皆無ですねえ。

Q3.やっぱりMC多めだったりする?
A3.多いです。中盤にがっつりMCタイムを割きますが、20~30分は普通です。

Q4.客席ではみんな、あの「ジャニーズ御用達うちわ」を振ってるの?
A4.TOKIOライブでは「うちわ振り禁止令」が出ます。持つのはOKだけど、後ろの人の邪魔になるから胸の高さに留めろ、という内容。でも毎回グッズでうちわ売ってます。意味不明。

Q5.じゃあ、うちわを持たない人はどうしてるの?
A5.大多数がペンライト振ってます。キレイですよー、自分は振らないけど。


こんなもんで良いでしょうか?あ、あと最初にお断りしておきますが、これはジャニーズ以外のライブを年間50本近く見てる人間の書く、音楽的視点からのレポです。なので、純粋なTOKIOファンの人が見たら、たぶん不愉快に感じる部分も多いかと思います。TOKIO検索でいらした方は、なるべく読まないほうが良いのかも。


では、いざネタバレレポスタート。

武道館2日目となる本日の座席は、相方Nちゃんのお手柄により、1階南ブロック2列目という超見やすい席でした。しかもすぐそばの関係者エリアには、現在松岡くんが出演中のドラマの共演者ご一行様が。これはすごい。

でもって今回のステージはと言うと、通常よりも全体的に前に広くスペースを取った上に、左右には長く伸びた花道。そしてステージの両脇には、サポートメンバー用のサブステージも。ステージ上のセットは今までになくシンプルでした。「TOKIO」「2006」というセンスのない電飾だけが、やたら目立っていましたが。

そして聴こえてきた1曲目のイントロに合わせて、暗闇の中メンバーが登場。今回の1曲目は、メントレのエンディングにも使われていた「For You」です。いきなりガーッと盛り上がるんじゃなくて、とてもさりげない滑り出しで、でもサビではパーッと明るくなる展開がいい感じ。長瀬くんはアコギを弾きながらのボーカルです。うーん昨日の方が声出てたかも。

次いで2曲目、「僕の恋愛事情と台所事情」。えーと、また番組エンディング曲ですか。ライブはオープニングだっていうのに。でも太一くんのタンバリン姿がめちゃかわいかったので許します(←おい)。そんで3曲目が「明日を目指して!」。ここで長瀬くんギターがエレキにチェンジ、だったはず。

でもって、ここで短い長瀬くんMC。サポートメンバーの紹介です。前回のツアー同様、サポートにはストリングスのカルテットと、やはり4人編成のホーンセクション。この体勢でTOKIOツアーは落ち着きつつありますね。しかしこんな大所帯サポートを引き連れてツアーやってるバンドなんて、他にあるんだろうか。

サポートメンバー紹介に引き続いて、次に演奏する2曲の紹介だったのですが。「松岡くん作」「山口くん作」との紹介に、初日は「ええなぜ?5人の中でも音楽的意識の低いこの2人が曲を!?」と面食らったのだけど、いざ聴いて納得。ああ!去年メントレで各自作った曲でもって、エンディング曲のコンペやった時のやつですね。お蔵入りにしなくて何より。

つーかこの2曲、思いのほか面白い曲でした。松岡くん作のほうは、ベースリフが印象的なミディアムテンポの曲。どっかの洋楽の雰囲気をそのまま持ってきたような印象が無きしもあらずですが、TOKIOでこういう曲をやることってないから新鮮でした。ボーカルはもっと自然に歌ったほうが良かった気はしますが。でもって山口くんの曲のほうは、メントレのコンペの際に、私が第一印象で決めて投票した曲で。サビで裏拍子でジャンプするのが非常に楽しかったです。でもラストのピアノソロは蛇足かなー。

さらに曲は「Humming bird」「Save As・・・」と、ややしっとり気味のナンバーを。で、ここらへんでどーしても気になったことが2つほど。

まず、PAの作る音が、他のライブで聴くような音と全然違うんですよ。メロの邪魔をさせたくないのか、ギターやキーボードは大部分がボリューム控えめ気味。つまり、バンドの音のアンサンブルが全然楽しめないんですよ。ツインギターの意味ないんじゃないかと思うくらい。が、かと思えば「ここはソロパートで聴かせどころ」というところで突然ボリュームが上がって、「なんでここだけこんなに聴こえんの?」みたいな。

そしてもう1点が・・・ドラム、テンポ乱れすぎ!ちょっとパターンが変わると、すぐモタる。サビ前の聴かせどころが、バシっと決まらない。あああもう、これが欣ちゃんの切れ味抜群なドラムならばー!!

そんな感じで若干イライラしながら、曲は「AMBICIOUS JAPAN!」へ。あー、ぶっちゃけもうこの曲飽きました・・・(毒)。

ここでMCタイム。ええと、MCの内容はどこかよそのライブレポでご確認ください(←おい)。所要時間約30分、その間ほぼ爆笑しっぱなしでした。あ、MC中のアコースティック曲コーナーはとてもいい感じでした。まさか「SUNSET、SUNRISE」がこんな形で聴けるとは!前日の「Yesterday's」も相当良かったのだけど、これも良かった。TOKIOはほんとに、アコースティックでシンプルにやると安心して見てられるんですが。

そしてMCタイム終了で、ライブは後半戦へ突入です。ここで珍しく、いきなり長い長いベースソロ(しかも音響かせすぎ)から入ったもんだから、初日では「一体何をするつもりなのだ」状態でした私。が、イントロに入った瞬間びっくり!!う、「うわさのキッス」だああーー!わああ超うれしい!!

「うわさのキッス」などと言うと、ファン以外の人は相当引くんじゃないかと思いますが。実はこの曲は、あなどれない名曲なのですよ。ちょっとGSの入った曲調は、驚くなかれちょっとしたアレンジで、相当踊れる曲に化けてしまうという。今回も、前のツアー(前の前だっけ?)でもそれぞれ違うアレンジでやってましたが、どちらもとてもクセになる音でした。しかもあの歌詞、無敵じゃないですか。邦楽DJをやってる皆さんには、キラーチューンとして真面目にこの曲をおススメしたいです。

でもってさらに、たたみかけるように「LOVE YOU ONLY」!これもアレンジを少し変えてきてましたね。この曲の別アレンジって、アコースティック以外では初めて聴いたかも。ちょっと演奏間違えすぎてっぽいたのが気になりましたが、雰囲気が良かったのでいいです。

そんな感じで一気にテンション上がったのですが、そこから一気にクールダウンするかのように、お次は「Symphonic」。えー、この曲好きじゃない・・・。しかもイントロで、どう見ても叩いてないスネアの音が聴こえるのはどういうことですか。生音や打ち込みで対応できないことはライブではやらないでくださいよ、お願いだから。しかもこーいう、ドンカマ代わりの音にリードされてると、今度はドラムが走ってるのがバレバレ・・・ああもう。

でもこの曲での照明はとても素晴らしかったです。あの手法はぜひ、他のミュージシャンも大バコをやる時にやってみてほしい。でもって、そんなステキな照明効果の中、「Symphonic」のアウトロから流れるように、太一くんの優しげピアノソロ。そして・・・「君を想うとき」。これは本当によかった。間違いなく、このライブのキモ曲のひとつでした。

で、ここで今度は茂さん(←やっとここで名前を呼んだ)のギターソロタイム、だったのですが。なぜにチェロの人と一緒に「アメイジング グレイス」をやらなければならなかったのか、さっぱり意図がわかりません。しかもギターがなあ・・・。ぶっちゃけ、TOKIOの演奏力のアキレス腱は、ドラムとギターだと思うんですよ私。ドラムは既に前述の通りですが、ギターに関しては技術うんぬんよりも、演奏の引き出しがすごく少ないなあと感じるのです。ギターソロとか、ヘタすると「昭和かよ!」とツッコミたいくらい、どこか古臭いときがあるし。たぶん、日頃ギターサウンドをたくさん聴いたり、それを弾いてみたりすることがほとんどないのでしょうね・・・。

でもこの後で「城島ソング2006」だったのは、かなりうれしかったです。毎年やってくださいねこれ。「男達のメロディー」は、まあ何となくって感じで(←何が)。

いよいよライブも終盤戦。ここで私のアドレナリンを全開にするあのフレーズが!そう、「トランジスタGガール」!やーもうこの曲大好き!死ぬほど踊れる!剣さん最高!なんでみんな、あれだけ煽られてるのに踊らずにいられるの?しかも何と、見ると太一くんが、黒いギターをしょってうれしそうに弾いてるじゃありませんか!す、すごいかわいい・・・。でも手元を見ると、明らかに3コードしか弾いてない。それ、わざわざ弾く意味あるのか・・・(爆)。

そんなわけで、この時ばかりは完全に自分にスイッチが入ってしまいまして。しかも次の曲が、まさかの太一くんボーカルで「T2」ですよおおお!そりゃ跳ぶわ踊るわ叫ぶわ、お約束のジェット風船は飛ばすわ・・・この曲中、太一くん以外のことは記憶にないです。すみません(汗)。

スピード感をそのままキープしながら、「SCREAM」へ。この演奏、けっこうガタガタでしたねえ。さすが終盤というか、ドラムとかヘロヘロなのがよくわかりました。まあ勢いで最後まで突っ切れたので良かったです。

本編最後の曲は、最新シングルの「Mr.Traveling Man」。ここでやっと演奏が立て直されてひと安心。でもってTOKIOが唯一、他のバンドにも負けないところと言えば、コーラスワークですよやっぱり。コーラスの上手さはもちろんの事、山口くんが上、太一くんが下のパートを同時にハモると、声質的にも見事にハマるのですよ。これは本当に自慢して良いと思う、うん。

アンコール1曲目は「LOOP」(←これ、知らんかった・・・)。アンコールでこんな落ち着いた曲をやるなんて、TOKIOもオトナになったもんだな・・・としみじみしてたら、次のラスト曲が「自分のために」だった(苦笑)。あーやっぱ、こういう曲が現在の「表TOKIO」ってことになるんでしょうかね。なんつーか、もうちょっとシングルで世代を選ばない曲を出していって、それがうまく認知されれば、今のような、どこか息苦しい音楽活動をしなくても済むと思うんですが。

そんな感じで総括すると、これまでのツアーよりはるかに音楽的なこだわりが感じられたし、「今のTOKIOにできるライブ」をしっかりと見せてもらった気がします。ぶっちゃけ去年のツアーがあんまり印象良くなくて、今回もさほど期待はしてなかったんですが、いい意味で裏切られた気がしますよ。うん、いろいろ課題はあるけど、かなり良かったんじゃないでしょうか。

実際は他にも、あんなこととかこんなこととか、きゃあきゃあ言ってた場面が多々あったのですが。それはここではとても書けません。ああ疲れた、それでは。


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5 コメント

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Q1 (ZZ)
2006-03-13 23:01:15
私も気になっていました。

実はカラオケ(そして口パク)だと思い込んでいました!

ごめんなさい。。。

いやぁほんと音楽の趣味が広くてすごいです!



日曜日、ちょうど車で武道館の前を通ったのですよ、

そしたら女性がたくさんたくさん居たので

何かライブあるのかなぁと思ってたところでした。



すんません・・・ (yucca)
2006-03-14 23:18:18
ここまで趣味がかぶりまくってたZZさんにこの件を知られるのは、

いちばん恥ずかしいかもしれない(汗)。

いやあの、これはもう「音楽の趣味」と呼ぶような

領域ではないと思うのでー!



しかし武道館の前を通ってたとは、ちょっとした偶然ですね。

くるり@武道館とは明らかに客層違ったでしょう?(苦笑)
いやいや (ZZ)
2006-03-16 00:04:41
恥ずかしいだなんて、、、とんでもないです

わたしの趣味は、yuccaさんの趣味に

すっぽり覆われている(含まれている)ような

気がします!わたしも広げたい~



そうですねぇ客層たしかにちょっと違ったかもー

前をさぁーっと通っただけなのではっきりとは

わからなかったのですが、けっこう年輩の女性が

多く見えました

幅広く愛されてますねTOKIO☆
お疲れ様でした~ (奈緒)
2006-03-16 10:54:14
どうも、お手柄の奈緒です(笑)



やっぱりyuccaさんすごいです。

私がいくら音楽にはまり始めたとはいえ、見方、聞き方が違いすぎる。

レベルが高い!!



このおかげで、31日はまた違う視点からライブを楽しめそうです。

お待ちしてますので(笑)



そうそうレミオ@静岡行ってまいりました!語りたいっす!!
いやいやいや (yucca)
2006-03-16 20:21:11
>奈緒ちゃん

もうね、「今回は語ってやるぜ!」くらいの勢いで見てたんで

必要以上に辛口になってるかも(汗)。

でも視点はまったくの素人なので、お許しを(^^;

31日、かなーり行きたい気持ちなんだけど

なぜかそれに反して仕事の状況が悪化しとります・・・。



レミオ@5列目、語って語ってー!

メールでもメッセージでも歓迎するよん。

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