Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

SUPER BUTTER DOG@Zepp Osaka

2008-09-11 23:37:23 | LIVE
先日の福井での、温かくも楽しいライブの余韻もまだ脳内をぐるぐるしているうちに、今度は今ツアー3本目となる大阪遠征へとゴー。いまの自分の1つ1つの行動はすべて、バタ犬解散へのカウントダウンであることを実感し切ない気持ちになりつつも、やっぱりバタ犬ライブを観られることはうれしい、この複雑な気持ち。ああもう、なんて罪なあの5人衆よ。

今回も高速バスでもって大阪に到着すると、梅田駅周辺でだらだらと時間をつぶしてからZepp Osakaへゴー。Hatchや大阪城野音、インテックスあたりには遠征したことはあったものの、意外にもZeppは初めてだったので、微妙に緊張しながら現地に到着。そこで今日ご一緒させていただくNさんと合流し、入場したのでありました。

ここから先はうまいこと文章をまとめる自信がないので、箇条書き風に書き連ねさせていただきます。

・今回のツアーの客入れ&客出しSEは、どうも「別れや旅立ち」がテーマらしく。入場すると、往年のベタな泣きのメロディーの数々がこれでもかといわんばかりに耳に飛び込んできます。割と遅めに入場したのでたくさん聴けたわけじゃないけれど、「あなたに会えてよかった」では本気で涙が出そうになりましたってば。福井では「ラブ・イズ・オーヴァー」とかオフコースの曲がかかっていたような。まったくもう、ナーバスな気持ちになっているファンに対して酷いイヤがらせだわーと苦笑しつつも、いかにもこのバンドらしいメッセージの伝え方がとても愛おしいと思ったり。

・開演前のステージ上には、鍵盤の右側にMEGちゃん用らしきマイクスタンド。そしてドラムの左にはこぢんまりとしたパーカッションのセットが。MEGちゃんの出演は事前に告知されていたけれど、それ以外のゲスト情報は聞いていなかったのでドキドキ。

・微妙に位置取りに失敗し、フロア中央やや後ろよりの一角で開演を迎えることに。Nさん、いい場所に行けずにすみませんでした・・・

・5人が登場し定位置につくと、犬くわのイントロを鳴らしながらタカシくんが「この曲と言えば!コーラス、MEG!」とMEGちゃんを呼び込む。そしてM青っぽいワンピースに身をつつんだMEGちゃんご登場。

・私はMEGちゃんのいるライブを観るのはこれが初だったのですが、ソウルフルだけど主張しすぎない声がタカシくんのボーカルとよく合いますね。続くスーパーフリーク→ゆっくり~までは、6人での音を堪能させていただきました。

・スーパーフリーク後のMCで、池ちゃんがいつものようにヤヤウケトーク。そんでお客のリアクションの様子に
池「なんか、キャンプファイヤーみたーい」(←意味不明)
タ「キャンプファイヤーみたいに、ゆっくり回って回って・・・」
で、ゆっくりまわっているようだになだれ込んだ、はず。

・3曲終わっていったんMEGちゃん退場。

・東京から「『新幹線』っていう奴?」(by池ちゃん)で移動してきた際、TOMOHIKOがやたらと「十三」(大阪某所の地名)の方向を気にしていたらしい。その後新幹線を降りて移動中もリハ中も、ずーーっと十三十三言ってたそうな。その後TOMOHIKOが無事十三に行けたのかどうかは不明。

・そう言えば福井の感想文で書き忘れたTOMOHIKOネタ。バンド内でいろんな伝説を残しているらしい彼は、ブラックの缶コーヒーを投げて壁にぶつけると、衝撃によりコーヒーがカフェオレに変わると信じていたそうな。どんなでんじろう先生だよ。

・福井では全く気づいていなかったのだけど、FUNKY労働者のときのタカシくんのギターが、なんとあの「Wタカシ印」の青いストラトでした。ご一緒していたNさんの指摘で初めて気づいて、次の瞬間2人で「きゃー!」と叫んでしまいました。いやあさすがでしたNさん。まさかあの場であんなポイントで楽しめるとは思ってなかったので、とてもうれしかったです。

・YO!兄弟の前にパーカッショニスト・田中慶一さんがご登場。この方を知らなかったのでググってみたところ、これまでさかいゆう氏や椎名純平氏などのライブに参加されていたようなので、竹っち先輩方面つながりの方なのでしょうか。

・田中さんはYO!兄弟から日々GO GOまでの3曲に参加。特にYO!兄弟ではあったかいボンゴの音がよく馴染んでてステキでした。

・この日の日々GO GO明けMCはやや短め。しかし記憶に残りづらいステキぐだぐだMCは相変わらず。とりあえず、タカシくんが2月のファンキー大百科と同じ「某橋田先生のモノマネ」を池ちゃんに要求していたのにウケました。無茶ぶりで困ったときの、下駄の鼻緒みたく下がった池ちゃんの眉が、タカシくんのお気に入りらしい。

・結局えなりくんのモノマネでもって、次の曲紹介をした池ちゃん。しかしあのモノマネで「それでは次の曲。『幸楽の夜食はうどんが多い』」と言われてから、外出中に入るほうが無茶というもの。というわけで、静かなイントロの1フレーズ目で笑いが止まらなくなったせいで演奏が止まり、結局もう1度外出中をやり直すことになったのでした。解散ライブでこんなアクシデントが起きるバンド、他にいるかよ。

・そういえば福井で気づいたのだけど、コードの鍵盤の音ってループを鳴らしてるんじゃなくて池ちゃんの人力演奏なんですね。竹っち先輩のエフェクトもそうですが、この曲での5人の集中力のすごさには圧倒させられました。つーか今まで気づいてなくてごめんなさい。

・ウーロン茶では、今日は池ちゃんのボリューム測定器こそ飛び出さなかったものの、2階席のみコールを要求するなどやはりレベルの高いコール&レスポンスが繰り広げられました。で、タカシくんから「長すぎる!」とツッコミが入ったところで、満を持して曲へゴー!

・そうしてウーロン茶が始まった時の、フロアの爆発っぷりはすごかった。ウーロン茶コール、そしてジャンプ、挙げられたたくさんの腕。全員のバンドへ愛情と、ライブ前半戦でこみあげてきたいろんな思いが、全部まとめてスパークしたかのような光景でした。

・もちろん自分もその例外ではなく。ウーロン茶の瞬間に脳内ネジがぶっとんで以降、ライブ後半戦はひたすら踊り狂っていた気がします。残されたわずかな時間の間、彼らの姿だってしっかり目に焼き付けておきたかったはずなのに、気づけばろくにステージも観ずにグルーヴに身を任せていた自分がいました。

・そんな状態だったので、コミブレでMEGちゃんがタンバリンを持って再登場していたのも、曲後半まで気づかずじまい。ごめんねMEGちゃん。

・五十音では、全力で「あ・か・さたな!はまやら・わーお!」を叫んで跳んで拳を突き上げました。ああ、やっぱりバタ犬ライブのお約束のなかでは、ダントツでこのフレーズが大好きだ私。

・MEGちゃんが再び退場。そしてマッケンLO→セ・ツ・ナ。この終盤戦、そして本編が終了してからのフロアの盛り上がりは、後ろから観ていて壮観の一言につきました。それなりにいろんなライブを観にいっているつもりの自分ですが、あれだけの歓声と手拍子、そしてフロア中を渦巻く熱い空気は他のどのライブでも実感したことはありません。長いアンコール待ちの間もまったくトーンダウンすることがなかったのもすばらしかった。

・そしてメンバー再登場。福井ではそのままだったタカシくんの衣装が、ここでは別のシャツ&帽子にチェンジしていて、それだけ汗だくのライブだったんだなあと感じました。

・ここでタカシくんの口から、大阪へのあふれる思いが。デビュー直後東京では反応がからっきしだった時も、大阪では温かく迎えてもらったこと、その後もいろんな思い出のあるライブがあったこと、メンバーの出身地ではないけれど、まさしく大阪はバタ犬第2の故郷であること。そうか、大阪のこの熱さは単なる土地柄やスタンディングという理由だけでなく、根っこにあるファンの思いが他の土地とは一味もふた味も違うからなのですね。なんとうらやましい関係でしょう。

・アンコールでは三たびのMEGちゃん登場。あいのわでもコーラスに加わるとは予想外でしたが、これが意外にもすごくステキでした。「君」と「僕」のいる曲の風景に、2人の歌声がとてもマッチしていましたね。Cメロでの「言葉じゃない~」のところで上でハモっていたのが素ですごいと思いました。

・新潟福井ではまわれダイヤルだったアンコール2曲めは、MEGちゃんを意識してバンヂージャンプにチェンジ。まさかこれが聴けるとは思ってなかったので、これには感動しました。なんてカッコいいソウルナンバーなんだろうこの曲。これが1stアルバムの曲だとは、つくづくこのバンドのすごさを思い知らされます。

・そしてMEGちゃんとお別れしたあとだったでしょうか。タカシくんの口から、「バタードッグは、楽しいことばっかりじゃなくて、辛いこともあるから毎日は楽しいってことを歌い続けてきたバンドだったと思う」という旨の言葉が。確かにその通り、むしろそういう点においては、どんなバンドよりも秀でていたバンドだと思う。でも、だからこそ今その意味を実感するのはたまらなく切ないですよ。

・アンコール3曲が終わると、本編後に続き2度目のメンバー紹介がタカシくんにより行われる。周ちゃんが大きく手をふってお客に応えてくれていたのは、確かこのあたりだったでしょうか。あれはすごくうれしかったなあ。

・WアンコールでのサヨナラCOLOR。歌い出しから明らかに感極まっていたようだったタカシくんでしたが、こみ上げてくるものがあったのか、2番の途中でついにマイクから離れ、お客に歌を委ねる一幕が。

・それで、自分も慌ててみなさんと一緒に歌ったのですが。そしたら歌詞を口に出した瞬間、いきなり涙がばーっと流れてきたのには自分でも驚きました。ぶっちゃけ、いままでサヨナラCOLORでは1度も本気泣きしたことなんてなかったはずなのに、どうしていまさら?タカシくんの様子に感動したから?いや、もしかすると、私がこの曲を口に出して歌ったのは、この時が初めてだったからかもしれません。口ずさむことであらためて感じさせられる一面が、この曲にひそんでいたとは。あああ、今までこんな大事なことに気づかないまま、この曲をいつまで経っても受け入れずにいてごめんね、タカシくん。

・そんな風に1人でテンパっていたら、サビのところでタカシくんが再び歌いだしてくれたので、胸をなでおろして歌終了。

・しかし、サヨナラCOLOR終了後に5人が楽器を下ろし、ステージ前に並んでおじぎをしたのには再び動揺。えええ、まさか今日はこれで終わりなの?違うよね、まだ福井のときみたく、もう1曲あるよね?!

・Zeppを埋めるファンのそんな思いが通じたのか、それとも最初からフェイントをかますつもりだったのかはわかりませんが。おじぎを終えたあと、顔を見合わせた5人は再び各自の定位置に戻りスタンバイ。やっったあああああ(号泣)

・ラストはやっぱり、え、スネ毛?!暑苦しくて濃い歌をぞんぶんにぶちまけた後は、アウトロで延々とグルーヴの渦。そして最後に竹っち先輩とタカシくんのギターが少しずつトーンダウンして、タカシくんのギターがゆっくりライブに幕を降ろす。まるでこの1曲が2時間のライブを凝縮しているかのような、そんな締めくくりでありました。最後のギターの一音の残像が消えたところで、静寂をやぶり大歓声と拍手が巻き起こったあの光景は、まるでクラシックのコンサートのようでした。

・客出しSEはおニャン子クラブの「じゃあね。」ほんとにもう、誰だよこんなの仕込んだの!池ちゃーん!?(←根拠なし)

そんな感じで。大バコのスタンディングだけに、そりゃあ音の良し悪しとか視界の面では辛い部分もありましたが。それ以上に、バンドの持つ熱いファンクネスと大阪のお客さんとの化学反応のすごさに、ただただ圧倒し感動させられた一夜でした。あの場でみんなと一緒に踊り、精一杯腕を挙げながら、原点回帰しつつも
おそらく今までいちばんカッコよかったであろうバタ犬を観られたことは、幸せというより他にありません。

さあ、良い座席で良い音と地元感あふれる空気を楽しんだ福井、バンド第2の故郷ならではの超絶に熱いライブとなった大阪のあと、泣いても笑っても残るは日比谷のみ。それで最後。普段は自分を励ますのなんて好きじゃないけども、こればっかりは一生後悔しないように、とにかく全力でがんばっていけ自分。


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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2008-09-13 21:18:22
そうなんですよね~。

出ておいで~♪とタカシ君の声が耳に残る中、
私は正直、ゲストやカメラの入る日比谷より、
R&Bのメッカ大阪でガチンコ演奏のバタ犬を思い描いて
いました。

やっぱそんな感じだったのね~。
福井では泣かなかったのに、なんか嬉しいような涙がでました。
yuccaさん、ありがとう。

頭が真っ白 (いこん)
2008-09-13 21:21:16
すみません。
名前を入れずに↑コメントしちゃいました。
Unknown (yucca)
2008-09-15 23:33:26
>いこんさん
大阪が思い出に残るライブだったのはもちろんですが
私はとても音の良いホールで1曲1曲を堪能できた福井も
本当に思い出深いライブとなりましたよ。
1週間前の思い出、どうか大切になさってください。

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