Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

ROCK IN JAPAN FES@ひたち海浜公園(3日目)

2008-08-03 23:50:19 | LIVE
今年で6度目の参戦となったRIJF。今年はさんざん悩んだ挙句「フジファブ&筋少」と「ユアソン&バイン&真心」を天秤にかけた結果、3日のみ行くことに決めました。そしたらば、2日目のフジファブと筋少がすごく良かったらしいと当日の各種レポで知ったものだから、うあああ悔しいぞ、こうなったら3日めを目いっぱい満喫するぞおおと軽く拳を握り締め、新宿発のツアーバスに乗ったのでした。

入場ゲート前に到着すると、小さめのビニール袋が手渡されまずは手荷物&金属探知チェックへ。大勢のおまわりさんが、こういうのを手に1人1人金属反応チェックをやっておられました。5万人全員にこれをやるのかと思うと、お疲れ様ですとしか言いようがありません。

そして入場後は、レイクのクロークに荷物を預け。とりあえず民生@グラスまではがんばって観たいアクトもなかったので、みなと屋で腹ごしらえをすることに。そこで何を食べようかと悩みながらふらふらしていたら、偶然Mさんとご対面できたのには驚きました。ここで3日間通し参戦のMさんからオススメメニューを教えていただいたおかげで、美味しいわんこそばと平目フライにありつくことができましたよ。Mさんありがとうございました!

腹ごしらえを済ませた後には同じくみなと屋でベリーソーダも購入したのですが、これが程よい甘さ&たくさんのミックスベリー入りという逸品で大満足。500円というお値段に最初は躊躇しましたが、それだけの価値はある一品でした。

その後はDAの音を背に茶屋ビレッジ方面をうろうろし。再びみなと屋に戻って来たらば、DJブースでは二丁拳銃の小堀さんがプレイ中だったので寄ってみようかとも思ったのですが、選曲とかつなぎ方があまりピンとこなかったので、少し離れた場所で音を聴きながらしばしぼんやり。そうこうしているうちにDJが保坂さんに代わり、いい感じの流れになってきて。スペシャルズのLITTLE BITCHがかかった瞬間、これは行っとくべきじゃなかろうかと思い慌ててDJブースに駆けつけたら大正解。スカパラのルパン、JetのAre you Gonna Be My Girl、PRIMAL SCREAMのRocksなど、まるでTONGUESにいるかのような流れに、テント外後方のスペースのあるところで踊りまくってしまいました。民生の出番まであまり時間がなかったので20分くらいしかいられませんでしたが、DJブースをじゅうぶん満喫したひとときでありました。

そんな訳ですっかり楽しくなったところで、民生氏を観るためにグラスへ移動。スタンディングゾーンのかなり後ろの方に立ち位置を決めたところでステージに現われた民生氏が開口一番「アロハー」と挨拶すると、ひさしぶりの民生な空気に思わず笑ってしまいました。そういや私、いちばん最近民生氏を観たのっていつだっけ。たぶんもう2年くらいお目にかかってなかったかもしれない。

直近のアルバムを聴いていなかったので、どんなもんかなーと少し不安だったのですが、いきなりマシマロから始まったものだから思わずニヤリ。その後は数曲知らない曲があったものの、久しぶりに聴くあの頼もしい音色と歌声だけで、すべてオッケーな気分になれた気がします。イージューライダーの時には、ステージ後方から現われた小型セスナがグラスステージ上空を低く旋回する一幕もあり、まるで映画の1シーンのようでした。しかしなんと手間とお金のかかった演出でしょう、他のアーティストの時にも飛んでいたのだろか。

初めて生で聴いた無限の風は、とても力強くてカッコ良かったです。五輪の星野ジャパンを応援せねば!と本気で思わされました(←馬鹿)

貫禄のステージを堪能しつつも、転換時に混むのを避けるためにラストのさすらいを聴きながらステージ前から退却。でもって、チャーベさんの回すDJブースの音を聴きながらお約束のハム焼きを食べ、スタミナ補給が完了したところでレイクへ移動しました。が、まさかこのとき出番直前のユアソンメンバーが、盟友のチャーベさんのところに飛び入りで参加していたとは。後でその事実を知って軽くショックを受けましたよ。あああ観たかったなああ。

シーサイドトレインに乗ってのんびりレイクに移動すると、既にステージ上では恒例のメンバー自身によるサウンドチェックが始まっていました。で、その様子をシートゾーンに腰掛けてその様子を眺めていたらば、しばらくしてサウンドチェックお約束の「客寄せ1曲」がスタート。そのとたん、ガラガラだったスタンディングゾーンにたくさんの人が駆け込んできて踊り始めていた、その光景がとても楽しかったです。確かあの時の曲はTHE KIDS ARE ALRIGHTでしたっけ。

で、チェックを終えたメンバーがいったん退散したところで、私も下手側のスタンディングゾーン後方へ移動。なにせ約7ヶ月ぶりのユアソンのライブということで、今日はめっさ踊ってやろうと気合バリバリでスタンバイですよ。

そして再びのメンバー登場。まずはJさん、ニコヤカな顔でおいでおいでをしながら「ユアソングイズグッドのほのぼのライブが始まるよー、さーみんな急いでー」と駆けつけてくるお客さんを招き入れます。で、スタンディングゾーンがいい感じに埋まってきたことを確認すると、いよいよライブスタート。4カウントから始まったそのイントロは、A MAN FROM NEWTOWN。その瞬間、最近ごぶさたしていた類の熱いスイッチが脳内でぽちっと押されましたよ。こんなの、ほのぼのライブなわけないでしょう!きゃあああ!

その後はNETTAI BOY、MOVE OR DIE、ACTIONと、とにかくアクセル全開な曲続き。それに乗っかって全力で踊っていたらば、他バンドのTシャツを着た周囲のみなさんも実にすばらしい踊りっぷり。モッシュ派でもじっくり派でもない、「スタンディングゾーンを体感しつつ余裕のあるスペースで踊りきりたい」人だけが集う、レイク後方のあの場所ならではの雰囲気が、私は本当に大好きです。去年のドーパンとかも最高に楽しかったですし。

CATCHER IN THE MUSICでの曲中、一瞬クールダウンして音が止まるところがあったのですが、ちょうどその時フォレストだかグラスのほうから歓声が聴こえてきて。明らかにその音を意識したらしいJさんが唐突に「みなさんそこでちょっとかがんで下さい・・・僕がこれから『あること』をやって、そんでワンツースリーフォーって言いますんで、そしたらワーって、よろしく!」と。そしてかがんだお客が見守る中、Jさんは機材の上から大ジャンプ。明らかにメーター振り切れているのが伝わるパフォーマンスに、お客もさらにヒートアップですよ。ひゃあああ。

ラストはブガルー超特急で。この時、曲の終盤で次長がギターをはずしたかと思うと、そのままステージ脇のトラスによじ登ったのにはたまげました。しかも袖にいたカクバリ社長の手を借りて下に降りたかと思うと、逆サイドに走っていってそちらのトラスにも登る大胆さ。あまりの衝撃とその男前っぷりに、思わず「次長ー!?じちょうー!?」と何度も叫んでる私がいましたよ。やばい、やっぱり次長最高すぎる。

締めはいつものようにTHE OUTRO→退場しかけてリターン→引っ張りまくって終了。ラストは相当グダグダな感じでしたが、メンバーもお客も完全燃焼な超痛快ライブでした。やーやっぱりユアソンいいわ!次のワンマンが待ちきれません。

すっかり汗だくになり、ゆっくりビールでも呑みたい気分になりましたが、しかしレイクではこの後すぐにバインの出番。ということで、ペットボトルを飲みほし汗をぬぐうとすみやかに、今度は上手側の前方5、6列目へと滑り込みました。毎回バイン@RIJFは確実にこの位置ですよ私。過去4回の立ち位置は、たぶん半径3メートル以内に全ておさまる自信があります。だから何だという話ですが。

サウンドチェックにお出ましになった亀ちゃんを眺めたりしつつ、あの激アツなユアソンライブから自分の中のギアはうまく切り替わるのだろかとちょっと心配していたのですが。いざ定刻となりステージに5人が姿をあらわすと、もうすっかりバインモードな自分がいました。うああ西川さんてば今日はプルオーバーの白シャツですか、ふふふふ(←やめろ)

「風が気持ちええなあー!」といきなり田中氏が一言。それで一瞬爽やかな空気が流れたかと思ったのですが、その直後スピーカーから聴こえてくる小さなノイズ音で一転。この音は・・・まさか、そのまさかなのか。1曲目からいきなり、豚の皿ーー?!

そうしてレイクにあの不穏な音が響き渡ると、完全にフェスの正攻法からはずれたあり得ないスタートに思わず脱力&苦笑。兄さんたちはこの曲で緊張感を醸し出したいのかもですが、正直ここまでされるともう「豚の皿=ネタ」な感じに思えてしまいますよ。などとツッコミを入れつつも、まだ明るい太陽の下で観る豚の皿のプレイは新鮮だったゆえ、あっさり引き込まれてしまった自分がいたのですが。確か大サビ前のスネア連打のところで、亀ちゃんの叩くパターンがいつも違っていたような気がします。ちなみに本日は「ロッキンジャパン」と「ひたちなか」が気になりだす、だったはず。

でもってこの後どうするんだ?と思ったら、FLY→フラニーというアッパーで無敵な流れですよ。田中氏のボーカルはいつものように頼もしく、フラニーでの金やんと西川さんのベースとギターの絡みっぷりは先日ツアーで観たよりはるかにすごいことになっていて、激しく痛快。

3曲終わって田中氏のMCのとき「みなさん夏の思い出を作って帰ってくださいね。」と意外な台詞が飛び出てちょっと驚いていたら、すかさず「ガラにもないことを言うてもうたー!」と照れていたのがかなりかわいかったです。その後はCORE。田中氏がイントロを弾き始めたときに、なぜか西川さんが鍵盤のほうへ移動してそれを見た高野さんが笑ってたんですが、あれは何かやっていたんでしょうかね。視界が抜群だったので、そんなことがいちいち気になっていました。そういや亀ちゃんはサウンドチェックの時とTシャツが変わってましたよ。

そうして始まったCOREは、今日はアウトロもひときわ長くて。あの音に身をゆだねながら、ここがこの日のいちばん深いポイントだなーと思っていたらば、さらに次の曲のイントロにびっくり。えええこれって、Two?!

今ツアーでは激しく強力な存在感を発揮しているこのナンバーですが、普通に考えたらディープすぎてフェスにはとても似つかわしくないはず。それをこの場で、しかもこのセットリストの流れで持ってくるとは。明らかに今日は狙ってやっているだろうとやっとここで確信。いや、我々ファンにとってはこれはこれでウェルカムなんですが、後方の「ちょっとバインに興味あります」的なお客さんなどは果たしてどう感じたのか。

とは言え、このTwoはものすごく聴きごたえがありました。ツアーで聴いた時に比べ心なしか少し肩の力が抜けたような良さがあり、しかしそうかと思えばアウトロでは、全員でずいぶん長くループしたかと思ったら最後に西川さんのソロが炸裂する、とてもドラマティックでカッコいい展開でもありました。きっとツアー後半戦ではますます進化するんだろうなあ。

そしてラストはひさしぶりのあのイントロ、エブエブ。熱唱する田中氏を観ていたら、サビを高音で歌い上げる際に思いのほか田中氏の顔がえらいことになっていたのに驚きました。あれは珍しくイケてないビジュアルでしたわ。しかしアウトロでは今までにないくらいフェイクのようなシャウトのような声を発していましたし、田中的にはかなり思いのこもった熱唱だったのかもしれません。ごめん田中。

最後に田中氏から、バンドのなじみの店「よい天」の屋台の宣伝があって、バインのライブは終了。ほんの1時間前にユアソンのライブで暴れたのが我ながらウソのような、「いつものバイン」に対する充実感に満たされた良いライブでした。さすが自他共に認めるレイクの番人は違いますね。

その後、ちょうど腹ごしらえをしたかったこともあり、「よい天」に行ってみようと森のキッチンに行ったのですが。当の屋台が大行列だった&「グレイプパイン」(というドリンクメニュー)が既に売り切れのようだったので、それじゃ別にいっかーとあっさりスルーして他の屋台に行ってしまったのですが。後から聞いた話によると、あの時よい天ではライブを終えたばかりのバインご一行様がお目見えし、ずいぶんサービスをされていたようで・・・あああ、行列を遠巻きに眺めながらハヤシライスなぞ食べてる場合じゃなかったようううう(号泣)

あたりが少し薄暗くなってきたころ、真心を観るために本日初のフォレストへ移動。今年はフォレストのスペースが拡大したと聞いていたので、どんなもんかなーとのんびり行ってみてびっくり。定刻10分前にして、すでにエリアからあふれかえるほどのお客が詰め掛けているではありませんか。どうにか木立の入口あたりに立ち位置を確保したものの、その後もどんどん人が増えていましたし。よく考えたら一昨年だかは真心はグラスでやっていたわけですし、これは当然の展開だったのかもしれません。いやーすばらしい。

サウンドチェックの時点で機材が通常のMB'Sモードに比べて少なそうに見えたので、さて今日はどんな形の真心になるのかと期待していたのですが。定刻となり、拍手とともに登場したのは、なんとアコギを持った真心の2人のみ。でもっていきなり披露されたのはなんと、うみ!おおおお。

森の中にいるはずが一瞬にして、アルファルトの海ならぬ草むらの海にいる気分。絶妙の夏ソングとアコギの音に、うっかり冒頭からまったりしかけたらば、何と今度はサマーヌード!アコギ1本でのサマーヌードってまだ聴いたことがなかったので、これにはグッときました。それにしてもこの余裕のたたずまい。本当にこの人たちはこのステージの大トリなのか。

ここで毎度おなじみ爆笑MCをしばし堪能。ヨーキン様の「アコギ1本でサマーヌードって、やるよね~」→(桜井さん喜ぶ)→「アコギ1本だけで歌うオレがね」発言は、遠目に見ても2人の表情が手に取るようにわかって最高でした。で、ここでやっとバンドメンバーが登場。MB'Sのうち上野さん、文明さん、須貝さんのみというシンプル編成のようです。

そこから先は、短時間の間にとんでもなく多彩な内容。まずどか~んでお客に火をつけ(桜井さん曰く『みんなが踊って木が揺れた』)、BABY BABY BABYでまたも桜井さんが暴走ぎみに熱唱し(しかもジーンズのボタンフライ半開き)、まさかの月面でしっとりし、スピードでテンション上がりまくり、空にまいあがれでピースフル気分になり。一見とっちらかった流れですが、1曲1曲どれもが「ザ・真心」な曲ばかりだからすごい、そして改めてこの人たちの振り幅の広さに脱帽です。

本編のラストはAll I want to say to you。この時点であたりはずいぶん暗くなっていましたが、なんかもう遠くのステージから発せられる音と光が本当に心地よくて。リラックスして、とてもピースフルな気持ちで身を委ねていられました。きっとあの場にいた多くの人がそんな感じだったのではないでしょうか。

そして大トリということで最後にアンコールをもう1曲、だったのですが。始まったイントロは拝啓、ジョン・レノン。普段のMB'Sのライブなら王道のラストといってもいい選曲なのですが、今日はなんだか様子が違います。 本来ならイントロ部でようこ姐さんのカッコいいコーラスが肝となるはずなのに、今日はその声が不在なものだから、ヨーキン様が慌ててお客に向かって「はいパパッパパー・・・」とコーラスを煽る始末。どうやら、この編成でのアレンジを固めないまま勢いでジョン・レノンをやろうとしている様子です。ええええーー(笑)

おまけにアウトロのあの桜井さん最大の見せ場のソロのところでは、桜井さんが前に出た時の勢いでシールドがアンプからはずれたらしく、せっかくソロを弾いてるのに音が出ないというアクシデントまで。グダグダに片足を突っ込みつつも、最後に「これが来年20周年を迎えるバンドの力だーー!」みたいなことをヨーキン様が半笑いで叫んで、実に楽しいステージは終了となったのでした。

その後、レイク側のクロークに荷物を引き取りにいったところで、髭ちゃんが大トリ中のレイクのほうから、大好きな「ロックンロールと五人の囚人」が聴こえてきて。その瞬間思わずレイクのスタンディングゾーンに駆け込んで、1曲だけバカみたいに踊ってしまった自分がいました。本当は1曲だけじゃなくて、もっとじっくり観てみたかったんですが。ごめん髭ちゃん、次の機会こそはぜひ。

そんな感じで。相方の体調が優れなかったこともあり、結局今回は花火を観ることもDJブースでラストまで踊り倒すこともなく、早めに撤収してしまったのですが。しかし自分なりに今年もじゅうぶん楽しむことはできました。やはりJAPANは、1年の中で最も「汗だくで踊り続ける快感」を実感できる場所ですね。この不思議な幸せを感じられる限り、何度でも足を運び続けたいと改めて噛み締めました。

というわけで、みなと屋とDJブースとレイクの番人さん、また来年会いましょうーー。


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