東京は比較的おだやかな晴れ模様だったはずなのに、松本に着いたら「♪こなぁ~~あゆきい~~」が舞いまくっておりました。ああやはり、バスで3時間は遠いよなと実感。
松本ALECXは松本駅前にある小さいハコでした。キャパ200~250くらいでしょうか?それでも、開演後もフロアには余裕ありまくりでした。客層は地元風のオシャレな男女7割、スカパラファンらしき女性3割といった感じだったような。
22時半ごろになって、UNDERGROUNDのオーガナイザーである川村カオリ姐さんのバンド・SORROWが登場。初めて聴きましたが、アップテンポ&ゴリゴリのロック、でも横ノリでも踊れる曲ばかりで、素直に楽しめました。革ジャンを着てシャウトするカオリ姐さんは、女性らしからぬロックど真ん中な感じがして、とてもカッコよかったです。フロアにはファンもたくさん居たようですよ。
そして、DJタイムをはさんでMAM DAD GODの出番。だったのですが・・・どうもセットチェンジの様子がおかしい。ステージ上に用意されつつあるのはドラムとキーボード、そしてベースのみ。確か情報では、4人での出演のはずなのに・・・と嫌な予感がしつつも、欣ちゃんが現れてドラムの調整を始めたので、そちらに意識を奪われる自分(おい)。DJブースから流れる音に笑顔でノリながら、ごく小さい音でスネアやシンバルを鳴らす欣ちゃんは、まだライトの点いてないステージの上でもかわいさ全開です。
そして欣ちゃんが一度はけた後、あらためてMAM DAD GODの登場!下手側2列目に位置どった私の目の前のベースに歩み寄ってきたのは、冷牟田さんでした。そして欣ちゃんと沖さんが現れ・・・。あのうもしや、加藤さん出演情報はガセだったのですかあああ(愕然)。ショーック!!
が、そんなハートブレイクも、ライブが始まれば一瞬で解消。今回のライブは、「何も決めないでやってる」(by冷牟田さん)完全なインプロ演奏でして。しかも下手冷牟田さん・上手沖さん・後方センターの欣ちゃんは、それぞれを見てサインを出すようなこともなく、ひたすら音に集中しながら演奏に没頭している状態。冷牟田さんのベースがぐいぐい引っ張ったかと思えば、欣ちゃんがビートをがらりと変えたり、沖さんがリフでたたみかけてきたり。その変化していく様子と勢いが、とにかくもうすごくて。
でもって、徐々にそれぞれが熱くなってくると、アジテートとも自分の感情のままの叫びともつかないような叫び声を発する欣ちゃん、欣ちゃんのシャウトに音で応酬したり、いきなり冷牟田さんを凝視して次の展開を読もうとする沖さん、サンプリングマシンを頻繁に操る冷牟田さん。もう誰を見てよいかわからない状態ですよ(ちなみに冷牟田さんは着席して演奏)。しかも演奏はノンストップ。欣ちゃんの顔は、途中から真っ赤で汗だくになってました。
どこに着地するのか全く読めないセッションがやっと終わったのは、演奏開始から30分は経過したころでした。聴きごたえは言うまでもなく、見ごたえ(あんな近くで欣ちゃんや沖さんの演奏を見れるなんて)も踊り甲斐もじゅうぶんすぎたライブで、4人でないことを最初にボヤいた自分を反省。こんなライブ、ほかじゃまず見られません。
が、お祭り騒ぎはこれだけではなく。ライブ終了後はまずカオリ姐さんのごきげんすぎるDJがスタートし、さらに冷牟田さんがゲストDJとして登場。スカを中心に、ものすごく踊れる選曲をかましてくれました。私はカオリ姐さん・冷牟田さんDJとも昨年のTabooでしか体験したことないのですが、間違いなくあの時の何倍もツボな選曲でした。
でもって、約30分のDJの後、フロアに出て控え室に向かう冷牟田さん。そこで握手を求めてきた何人かに立ち止まる冷牟田さんに、自分も思い切って握手を求めまして。冷牟田さん、気軽に応じてくださいました。きゃー。
で、うれしい事があったのだから呑まなきゃだなー、とテンション高く後方のバーカウンターに向かうべく振り返る。と、目の前にはなんと、坂田姐さんDJにノリノリな欣ちゃんと沖さんが・・・(絶句)。はい、もう全力で握手をお願いさせていただきました。欣ちゃんはあの笑顔で「ライブおもしろかった?」と聞いてくださいまして・・・。沖さんは、間近でお会いするとリアルに男前です。真剣に惚れ直しました。
その後は勢いにまかせて3時の終演まで踊り続け(5days of TEQUIRAが流れた日にゃもう)→ネットカフェに転がり込み→朝6時20分松本発のバスで帰ってまいりました。あまりに濃い12時間遠征。
いやー本当に行って良かった。ライブも、すべてのDJの選曲も、握手も、バーカウンターにZIMAがあったことも全部良かった。往復バス代約6,000円の元はじゅうぶん取りました。これで来月のスカパラ@NHKホールに行けなくなったことも、ちゃんとあきらめをつけられそうです。やっぱり地方遠征は魅力的すぎますわ。