Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

記憶がうずまき。

2007-10-31 23:49:47 | 日々
フジファブのライブ感想文を書きました。さっぱりワケのわからない文章になってしまいましたが、簡潔に言えばまんまとフジファブにハマったということなのです、はい。

オリコンの最新アルバムチャートによると、例の民生企画盤2枚のランキングはユニトリが5位で民カバが7位。順位だけならそう大差はない気がしますが、ポイント(=出荷枚数ってことでいいんですかね)に注目するとユニトリが約32,000で民カバが約25,000ポイントと、ユニトリのほうが3割も多く売れているのですよ。これってすごいのではないでしょうか。恐らく一般的には、民カバのほうがメジャー曲が多いし参加アーティストもとっつきやすいと思うのに、実際はユニトリのほうがはるかに売れている。これはリスナーのユニコーン愛ゆえとしか言いようがないのでは。やはりつくづくユニコーンはすごいなあと思いますよ。

実はユニトリを聴いたひとたちの感想をあちこちでリサーチしているのですが、ニッポンへ行くの巻の評判が予想以上で、密かに喜んでいたりします。個人的には、あれはバインのアレンジャー集団としての手腕と田中の歌の上手さが、120パーセント発揮された名作だと思っているので。今まであまりわかりやすく表に出なかったバインの一面が、あれで多くのみなさんに伝わってくれるならうれしい限り。

しかし、もし今までバインを知らなかったひとがあれを聴いて「お、バインいいかも」とバインの楽曲にも興味を持ってくれるとしたら。私はバインのアルバムを胸を張って薦められるだろうか。あんな風に素直じゃなくどこかしらひねくれたアレンジの多い楽曲、独特の歌いまわしで独特の歌詞を吐き出すボーカル。それこそがバインの魅力なのだけど、とは言えあの曲の雰囲気とのギャップにがっかりされるのも悲しい。うーむ、つくづく罪なバンドですわ。

今日は結局スペイン坂には行かずじまいだったのですが。帰宅してラジオから流れる池ちゃんの声を聴きながら、ネット徘徊をしてて驚愕。えええ何、今日この番組のゲストってマボロシだったの?!ということは、会社からすぐ渋谷に向かっていれば、池ちゃんと竹っち先輩のありえないシチュエーションでの共演が観られたんじゃないか。あああ私のバカああああ。このリベンジは、ファンキー大百科で必ずー!

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さあ年末モード。

2007-10-30 22:11:46 | 日々
CDJ大阪初日のチケが取れてしまいました、うひゃー。これで今年3度目のバイン@大阪が決定かと思うと、我ながら笑えますが。そうと決まればあと2ヶ月、いろいろ準備をしながら今年もあれやこれやと想像をめぐらせて楽しむことにしましょう。メンツは今のままでも満足できますが、できればハヤシDJの追加をぜひともお願いします。あとは雪除け祈願ですかね。去年の「大雪の影響で夜行バス4時間遅延の悲劇」を繰り返すことだけは、何がなんでも避けたいですから。

バインのメディア情報を眺めていたらば、今度の金曜にゲスト出演予定の某FM番組が、私の職場から徒歩1分の公開スタジオからの生放送であることに気づいてしまいました。きゃあああ、ということはついに「仕事帰りにあそこで好きなアーティストを観る」という夢が叶う!いつもスタジオの前で場所取りをしている女の子たちの横を通りながら、「いいなあ今日は誰が出るんだろ」と思っていたので。私は翌日のアメーバスタジオにも行けないから、すごいうれしい。

しかしこうなると、問題は西川さんが来るかどうかですね。田中氏1人ならまだ納得もできますが、田中&亀井コンビだけでさらっと登場する可能性もないわけではないので、もしそうなったらちょっと悲しすぎるかもしれません。西川さん、代々木で首を長くしてお待ちしておりますんで、どうかひとつよろしくお願いしますねー。

ところでラジオと言えば、明日夕方のスペイン坂スタジオに急きょ代打DJとして池ちゃんがご登場だそうなんですが。これはどういうことなんでしょう、TFMで平日夕方の枠をやっているのは茂木淳一さんなんですが、つまり池ちゃんは茂木さんの代打ってこと?だとしたら、かなり人選としてはナイスではないでしょうか。いきなり公開スタジオで3時間生放送という大役を命じられた池ちゃん、これはぜひ見たい、いや応援してあげたいぞ。仕事が終わって間に合うようなら、スペイン坂に駆けつけてみようかしらん。

スカパラ@武道館のチケは、ぴあで確認した限り両日ともアリーナのみ完売でスタンドは○印。それじゃあ具体的にスタンドはどのくらい売れているのかと更に調べてみたら、現時点で初日はまだ1階席が取れてしまうという衝撃の事実、がーん。ホットスタッフでスタンド席を押さえた私の立場は一体・・・。しかし、もし今回行こうかどうしようか迷っている人がいたら、今ならまだ余裕で観やすい席が取れるので、絶対参加したほうがいいですよー!私も開演時間に間に合うかどうだかわからないけど、とりあえずチケ取ってしまってる1人だから、だから大丈夫だいじょうぶ!(←何が)

では、ぼちぼちフジファブとシカオちゃんのライブ感想文書きに戻りますー。

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スガシカオ@新木場STUDIO COAST

2007-10-29 23:56:39 | LIVE
今回のシカオちゃんのツアーは、FUNK FIREと銘打たれたファンクしばりのライブであり、超久々のスタンディングツアー。それは私が長いことシカオちゃんに待ち望んでいたライブのスタイルだったはずなのに、ライブ直前まで素直に楽しみだという気持ちになれなかったのは、長年連れ添ったファミシュガとは別バンドでのライブになると知らされていたから。あの最強バンドから離れてしまったら、シカオちゃんの音はいったいどうなってしまうのか。不安と期待が入り混じりつつも、気合だけはじゅうぶんでコーストへゴー。

今回ばかりは前のほうで観たいと思っていたので、入場後はやや下手側のセンター柵前にスタンバイ。で、さて周りのお客さんはどんなもんかなーとざっと見回してみたら・・・。あれ、ここは前ブロックのはずなのに、大きめの手荷物やヒール靴姿のひとが少なくないのはどういうことだ。一瞬脳裏によみがえる、ホールツアーの悪夢。いやいやでも今回はファンク祭りライブですもの、ライブが始まっちゃえばきっと、みんないい感じになるはずだ、うんきっとそうだ。

そんなことを自分に言い聞かせているうちに、いよいよ開演。ステージにはまず、今回のバンドメンバー4人が登場です。さあシカオちゃんは?いったいどんな形でこのライブは幕を開けるのか?

そして客席の歓声を受けて、いよいよシカオちゃんのご登場!だったのですが。その姿に一瞬目が点。なんとシカオちゃん、ハンドマイクを片手になんかしゃべりながら登場したのです。な、なんですかその芸人みたいな登場の仕方は!しかもすっごい笑顔だし!あああ、ひょっとして今回のライブって、こんなテンション丸出しなシカオちゃんが拝めてしまうのか。うひゃひゃひゃひゃ(←何)

が、その直後に聴こえてきたのは、笑いもぶっとぶようなまさかのイントロでした。これは・・・バクダン・ジュース!えええ、まさか1曲めからそんな、マージでー!?

実はファンになって以来、まだ1度もライブで聴いたことのなかったバクダン・ジュース。いつかはこの曲を、噂のシカオちゃんベースで聴きたいと思っていたものですが。今回披露されたのは、オリジナルから少し毒を抜きよりノリやすくアレンジされたバージョン。シカオちゃんはエレキギターを鳴らしつつ、しょっぱなから高いキーで難なく歌い上げる。とにかくそのオープニングにびっくりしてしまって。さらに続く性的敗北→フォノスコープ→in my lifeという序盤の流れにひたすらテンパってて、細かいことが全然記憶に残っていません。あああ、もったいない。

5曲めがアシンメトリー。ここでギターをアコギに持ち替えたシカオちゃんは、あのイントロのマイナーコードをちょこっと鳴らしたかと思うと、そこからなぜか、片膝を立ててしゃがみこみながら、フラメンコギターのノリで情熱的なマイナーコードを掻き鳴らす(爆笑)あー、なんかほんとに楽しんでやってるみたいですねシカオちゃん。そんな41歳の無邪気な笑顔を見ているうちに、やっとのことで自分も冷静さを取り戻してきた気がします(←酷い)。

で、ぼちぼち中盤というところなのですが。ここらへんで、なんだかしっくりこないなあと感じてきた点が2つほど。まずは、なんといってもバンドの音です。中盤になっても、たいくつ/ゆううつ→リンゴ・ジュース→いいなり、と初期スガサウンドびいきにとっては感涙モノの曲たちが続いたのですが。なんというか、バンドの音が耳にあんまり引っかかってこないのです。どの曲もオリジナルに比べると、比較的シンプルで踊りやすいノリにアレンジされていて、よく言えばスマートかつ斬新でカッコいいのだけど。なんというか、シカオちゃんの素晴らしすぎるボーカルをあえて邪魔しないようにしているような、そんな音で。ファミシュガの音が、ボーカルに負けない個性があったのと比べると正直物足りない感じがしました。

そしてもう1点は、やっぱりというか、ここでも避けられなかった手拍子の嵐。決して少なくない人数のお客さんが、ノンストップで手拍子を叩き続けているではありませんか。時々ステージ上のバンドメンバーが手拍子を促す場面もありましたし、要所要所で手拍子が聴こえるくらいならたぶん気にならなかったと思うのだけど、正直あの手拍子攻めは、少なくとも私の許容範囲を超えていました。なるべく意識しないようにはしていたのですが・・・(涙)

そんなわけで、序盤のテンパリモードから徐々に平熱モードに戻りつつあったこのタイミングで、奇跡→HOP STEP DIVE→スピード、という最近の曲3連発には地味に追い討ちをかけられました。どうやら私の前にいたお客さんたちは、比較的新しめのシカオちゃんが好きだったらしく、ここで一気に盛り上がりはじめまして。いや、盛り上がるだけなら構わないのです。問題は、彼女たちがスペースを求めて後ろにじりじり後退してきたこと。やばいと思い逃げ場を探すと、なぜか脇の床には誰かのバカでかいバッグ。後ろには柵。そして、体が触れるほど接近している目の前の女の子の足元は、よく見るとヒール靴。マージですかーーー。

仕方なく、それから状況が変わるまでしばらくの間は、目を閉じてライブに集中するようにしていました。ああ、コーストが音のいいハコでよかった。これで音も楽しめなかったらちょっと辛かったと思います。

が、スピードの後に聴こえてきたアコギの音には、思わず目を見開かずにはいられませんでした。それまでのノリから一転、シカオちゃんのつぶやくような弾き語りで始まったその曲は、なんとひとりぼっち。ええええ、まさか今回この曲まで聴けちゃうだなんて!それから先はもう、曲がラストの豹変ポイントにたどり着くまでの間、わくわくしっぱなしだったのは言うまでもありません。このひとりぼっちは、間違いなくこのライブのハイライトの1つだった気がします。

ひとりぼっちの荒々しさから一転して聴こえてきたイントロは、名曲・黄金の月。これまで、ファミシュガのすごさを何度も思い知らされてきた曲の1つです。それだけに、ファミシュガの音とどうしても聴き比べずにはいられなかったわけですが。いちばん違和感があったのは、キッシー氏のドラム。黄金にあのドラムの音は、あまりに太すぎではないでしょうか。あとコーラスもそう。竜太さんやギターの田中さんが健闘してくださっていたのはよくわかったのですが、裕子&久美姐さんの作り出していた空気とはやはりずいぶん距離があるなあと思いました。やはりこの手の曲をやるときには、ちゃんとしたコーラスの方がいたほうが良いのではないでしょうか。

ちなみに鍵盤は、基本的に森さんのアレンジに忠実だったのでさほど違和感はなかったけども、やはりあの曲は理屈うんぬんではなく、森さんのエレピ抜きじゃ成立しないだろうと思うのです。それは私だけでしょうか。

気を取り直して。黄金のあとは、あだゆめ。この曲はSMILEのレコ発ツアーの時には全然ピンとこなかったんだけど、今回のセットリストだと違和感がなくて良かったです。19才は、なんかシカオちゃんが「19才!」ってフロアに叫ばせていたような気がする・・・。このへんをあまり覚えていないのはたぶん、踊りたいのに全然踊れるスペースがなくてくすぶっていたからです。

が、そろそろライブも終盤の気配。これ以上狭いスペースでガマンしているのは無理だと思ったので、19才の曲終わりで思い切って前方のスペースに進出してしまいました。そしたらば、その瞬間に聴こえてきたイントロ、ストーリー!あああもう、これでスイッチが入らないほうが無理です!周りが手拍子ばっかりだって構うもんか、ここから先はひたすら踊るぜーー!

ストーリーのあとは、イジメテミタイ。このあたりは確か、ほぼファミシュガバージョン通りのアレンジだったんじゃないかと思いますが、こういう曲調だと新バンドでもあんまり違和感ないかもですね。竜太さんのベースと田中さんのテクニカルなギターが、力強く引っぱっていってくれる感じで。シカオちゃんも、いつものようにエロさ全開で歌っておられましたよ。例の「そんなこと言えるワケないじゃない」の台詞は、なんとフロアにマイクを向けてお客に言わせておりました。まるで何か新手のプレイみたいで圧巻でしたよ(←何)

で、意表を突かれたのはその直後。イジメテミタイからつなぐように始まったのは、イジメテミタイ同様にゴリゴリでカッコいいファンクチューン。シカオちゃんはなにやら日本語の歌詞を歌い、えらいノリノリでステージを左右に移動したりして、でも私はその曲がなんだかわからないままに、ただただ勢いだけで踊りまくっていたわけですが。後で調べてみてびっくり、あれってFLYING KIDSのカバーだったのか!うわあシカオちゃんてば、やるうー!

怒涛の超強力ナンバー炸裂な終盤のラストを飾ったのは、Thank You。そりゃあもう腰を痛めるかというほど踊ってしまいました。ただ、最後の最後にファミシュガのテーマで本編を締めくくったのは、正直ちょっと興ざめだったと言わざるを得ません。あれはファミシュガのテーマでしょう、ファミシュガ以外でやるのは勘弁してくださいーー。

そしてアンコール。ステージに再び現れたメンバーは全員、黒のツアーTシャツに着替えてのご登場。そういやシカオちゃんを間近で見るのは随分ひさしぶりだったわけですが、知らない間にものすごく痩せててびっくりしました。テレビじゃあそこまで痩せてるように見えないですもの。あんな体で大丈夫なのかしらシカオちゃん。ツアーが終わったら少しくらい肉をつけてもバチは当たらないと思いますよ。

アンコール曲は、あまい果実と午後パレ。あまい果実で最後にもう1度ファンクの音のシャワーを浴び、午後パレではじけて終わる、という流れが意外としっくりきて良かったです。午後パレでは、フロア中が体を小さくしながら精一杯例のダンスを踊りまくってましたね。1度覚えてしまった振り付けって、意外と体は覚えているものだと実感。そのせいもあってか、最後はシカオちゃんもバンドのメンバーも笑顔でステージを去っていきました。わー。

そんな感じで。すごく楽しかった一面もあれば違和感を感じた部分もあったりして、でもシカオちゃんが今どんな形で音楽やお客とのコミュニケーションを楽しもうとしているか、自分なりに理解できたライブだった気がします。でも、それでもやっぱり。今回のツアーは1つの試みとしては成功と言えるでしょうが、もし今後もこのバンドメンバーでライブを続けていくのだとしたら、それはどうなんでしょう。ライブから3日経った今も、今後のシカオちゃんに何を期待しようか、その答えが出ません。できればそう遠くない将来、ぜひまたファンク祭りツアーをやってほしいです。今度はさらにパワーアップしたファンクサウンドで。願わくば、それが私の愛おしいと思える音でありますように。

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厚木は遠かった。

2007-10-28 23:32:24 | 日々
フジファブの学園祭ライブの感想文はいま書いてる途中です。いろいろ楽しかったのだけど、まともに感想文を書くのは初めてのバンドなので、いつものようにノリで書けなくて苦戦中。これも新たにいいバンドに惚れてしまった故と、自分に言い聞かせつつ頑張って書き進めます。

録画してたMUSIC FIGHTERを観ました。酔っぱらった民生氏の言動がいろいろリアルで、ものすごく笑ったり真剣にドキリとさせられたり、いろんな意味で予想以上に濃い内容だったような気がします。でもトライセラとゴーイングの演奏があまりに短かったのはもったいなかったですよね。地上波ってどうしてそんなにも曲の尺を短くしたがるのでしょう、せめて深夜枠なら多少は融通を利かせられないものだろうかと、つくづく思わされました。

今夜のスカパラさんはわが故郷でライブ。大森さんのブログによると、どうやら高知に前乗りしたおっさんたちは鰹のたたきとクジラを堪能されたようで、そんなことがなんだかとてもうれしいです。そうなんです、鰹のたたきというのはあのくらいの厚みがないとダメなんですよ!それを大皿いっぱいに豪快に盛って、ガンガン食べるのが最高なのです。あー、私も地元の美味しい鰹を食べてスカパラライブを楽しみたかった。次のツアーでこそ、どうにかして「地元でスカパラ」の野望を実現したいものです。

明日はシカオちゃんのライブを観に新木場コーストに行ってきます。今回のツアーが始まってから1ヶ月以上、何だかんだ言ってもやっぱりこの日が待ち遠しかったですよ。新バンドについては今でも複雑な心境だったりしますが、今回さりげなくいい番号のチケが取れてしまったので、会社を定時ダッシュして少しでも早く会場に駆け込み、前方ブロックに突っ込んでしまおうと計画中。ライジングのリベンジを果たすためにも、シカオちゃんの今の音を確かめるためにも、そしてファンクの音に心底溺れるためにも、明日はちょっと本気でがんばりますよ。待っててくださいねシカオちゃん。

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フジファブリック@東京工芸大学祭

2007-10-27 23:33:14 | LIVE
ライジングで初体験して以来2度目となるフジファブのライブは、大学の学園祭となったわけですが。慣れない本厚木の駅前で右往左往した上に、台風接近のため大荒れとなった天気の影響で、やっとのことで乗ったバスはなかなか進まず。屋外での学祭イベントが全て中止になりひっそりとした東京工芸大に着いたのは、開演時刻のわずか5分前でした。で、さらにそこから大学構内のいちばん奥にあるらしき体育館まで、ぶっとびそうな傘を握り締めながらとにかくダッシュ。なんでしょう、この予想だにしなかった状況は。

やっとのことでキレイな体育館の中にすべりこむと、中はちょうどZepp Tokyoくらいの大きさ。座席は自由席だったのですが、当然前のほうはほぼ埋まっていたので、思い切ってかなり後方の、上手側の空席の多い列を選んで着席。で、やっと呼吸が整ったかというところで、タイミングよくライブが幕を開けたのでありました。

ライブは陽炎で始まり、続いてSunny Morning。予想していたこととは言え、普通の体育館ライブというのはやっぱり音響が最悪です。特に高音やボーカルが全然クリアに聴こえなくて、純粋に音を楽しむにはどう考えても無理がありすぎる。だけど、今回はこのシチュエーションこそが一番のポイントだと思えば、逆にどう楽しんでやろうかと気合も入るというものです。

そして3曲目、Surfer King!ここで完全にスイッチが入ったような気がします。今回は金澤くんのトランペットはお目見えしませんでしたが、その代わり脳内でホーンズ3の音色を再生しながら、めいっぱい踊らせてもらいました。

で、確か3曲終わったところで最初のMCだったと思うのですが。確か、嵐の中奮闘する学園祭スタッフをねぎらったり、学園祭でライブができるうれしさを語ったりとか、そんな感じだったと思います。志村くんのちょっとたどたどしいMCにも、まだこの時にはさほど違和感を感じることもなく。そう、ライブ終盤のMCタイムまでは。

その後は未発表っぽい新曲を1曲披露し、続けて「これからフジファブリックのダークサイドをお楽しみください」的なMCとともに、地平線を越えて→打ち上げ花火。このあたりが、思いがけずとてもツボでした。音が悪いながらも、山内くんのギターはどうやら私好みらしいと発覚。ソロのセンスの良さと、12弦を弾いてしまう大胆さに素通りできない魅力を感じます。そこに志村くんのギターが重なった時、一瞬バインのライブとイメージがダブったのはここだけの話。うーむ、ライブでのダークサイドなフジファブをもっともっと観てみたくなりました。

この後のMCでは、確か金澤くんにトークが振られたはず。で、金澤くんは確か、志村くんが直前までしゃべってきた話を完璧に無視して自分の話をしゃべりだし、それがえらい面白かった気がします。そんで最終的には、モニター対策で耳に詰めていたというティッシュを取り出し、客席に放り投げていたはず。なんだかすごいぞ金澤くん、だてにスペ中OBじゃないんだな!(←意味不明)

そんな感じで、なんだかMCはおかしなことになっていましたが、その後で聴かせてくれた新曲・若者のすべてはとても良かったです。どこが好きかと聴かれたら即答できないんだけど、なんと言ったらいいのでしょうかあの感じ。10日後にシングルがリリースされたら、きっと買ってしまいそうな自分がいますよ。

で、続いてサボテンレコード。このとき曲のラストで志村くんがギターを弾きながら何かネタらしきものをやって、その後に「わかった?わかったよね?」と客席に語りかけたらばえらい反応が良くて、それで志村くんも満足したっぽかったのですが。正直私は何のことやらわからず、ぽかーんとマヌケ面をしていました。あとであれがYUIのモノマネだと知っても、まったくピンと来なかったあたり、ジェネレーションギャップの大きさを痛感しましたね・・・

気を取り直して。その後のMCでは、再び学祭の良さに触れる志村くん。ここでどこからか学園祭のパンフらしきものを取り出し、ぱらぱらとめくりながら「このパンフの中に、僕らのテンションがもっと上がるようなことが書かれてありました・・・」と思わせぶりにつぶやく。ちょっとだけドキドキするお客さん一同。

で、一呼吸おいてひとこと。
「ミスコンです!」(←パンフの最終ページを掲げながら)

志村くん・・・(爆笑)。この時になってやっと、志村くんのキャラの特異性がちょっと理解できた気がしました。ライブ後に某所でファンのみなさんの話をチェックしたところ、どうやら今回はいつも以上にテンション高めな志村くんだったようですが、それにしてもあれは最高でした。結局、そのミスコンで優勝したのは誰のイチオシさんだったんでしたっけ。金澤くん?

さんざん笑わせてもらったあとは、「ファンキーベース!」という志村くんのコールで、加藤くんのベースが終盤戦の口火を切る。ダンス2000!うおおおイントロのベースだけでめっちゃテンション上がるー!さらに、たたみかけるようにTAIFU→ラストに虹。いやー楽しかった。虹のラストでは志村くんがモニター上に立ち、マイクスタンドをまっすぐに伸ばして歌ったりして。途中まで棒立ちだった学生らしき男子のグループが、最後には気持ち良さそうに揺れていたのも印象的でした。もちろん、左右がガラガラなのをいいことに私が踊りまくっていたのは言うまでもありません。

そしてアンコール。曲は当然のごとく銀河ですよ。そういやライジングでもこの曲がラストで、ものすごい勢いで踊り狂ったんだっけ、そんなことを思い出しつつ、今日も気持ちよくライブを締めくくらせてもらいました。あああ楽しかったー、音が悪いのもそっちのけで、じゅうぶん満喫してしまいました。チケ代たったの1500円で、こんなにいいものを見せてもらって幸せ。

そんな感じで。初めてまともに観るフジファブのライブは、悪条件の数々もなんのそので予想以上に楽しすぎました。はい、どうやら私は文句なしにフジファブにハマってしまったようです。次にライブでお目にかかれるのは12月の国技館ですが、その日がもう待ち遠しくて仕方ないですよ。なんでこのバンドに今まで惚れなかったかなー、と自分のバカさを笑いつつ、彼らの音をめいっぱいこの耳と体に浸透させていけたらいいなあと思ってます。とりあえず、やっぱりシングルは買うことにしよう。

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