Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

アナログフィッシュ@SHIBUYA-AX

2007-01-21 23:46:42 | LIVE
思えば、アナログさん初の大バコワンマンとなった、KISS JAPANツアーファイナル@AXを泣く泣く諦めたあの日からちょうど1年。やっとあの日の無念を晴らす日がやってきました。これまでどんどんパワーアップしていく様子を目の当たりにしてきたアナログさんを、やっと大バコワンマンで観られる、ああ感激。

下手側中段に位置取り、開演前のステージに目をやると、なぜかステージ後方にそこそこの大きさのスクリーンが2つ。そしてギター・ベースのアンプ脇にはプロジェクターが設置されてるじゃありませんか。おお、どうするつもりでしょうこの仕掛けは。何だかとっても気合が入ってそうな予感。

でもって3人がご登場。1曲目はLiving in the Cityです。ここで早くも背後のスクリーンが稼動。「街」っぽさが感じられるいろんな画像を、スライドショーのように次々映し出しておりました。思いがけない演出に「ほうー」と眺めていたらば、続いてCity。さらにMagicと、のっけから下岡曲ど真ん中ナンバーを3連続で。そして3曲終わったところで、健太郎くんがお約束のジャケット脱ぎ。今日はまだ歌ってないのに、やっぱりこのタイミングで脱ぐのですね(笑)。

下岡曲でエンジンがあったまったところで、佐々木曲のテンポ早めナンバーを続けざまに。複雑なメロや面倒くさそうなアレンジを、ライブの場にふさわしい力強さできっちりプレイしておられましたね。いや、荒いところもそれなりにあったけども、それを歌や端々に感じるエネルギーでカバーしていたというか。特に州ちゃんのドラムがもう、あんなに幅があってパワフルな音だったっけ?とびっくりしてしまうくらい、素晴らしいプレイでした。

下岡3曲→佐々木3曲、と来てふたたび下岡3曲。SIM CITY→スパイダー→IWASHI、と言う、個人的に超ツボすぎる並びには感動しました。さらに素晴らしかったのがスパイダーの照明ですよ。暗転したかと思うと、イントロに合わせてステージ中央から、裸電球のようなオレンジの光がたった一つ、するすると降下。その雰囲気はまさに、天井からぶらさがってきた小さなクモ。あまりのキュートさにフロア内からは笑いがこぼれていました。曲の雰囲気ともすごく合っていて、すごく良かったなあ。あ、そういえばSIM CITYのラストもすごくカッコよかったー。

確か中盤のここらへんから、健太郎くんが何度も何度も「しぶやああー!しぶやあああーーー!!」と曲間で連呼してましたねえ。いつになく熱く連呼していたのは、恐らく大バコだったりツアーファイナルだったりしたせいだとは思うのですが。声の限りに叫ぶ健太郎くんの姿を微笑ましく思いつつも、「今までクアトロではさんざんライブやってきたのに、なぜに今そこまで渋谷コールなのか、健太郎くんよ。」と内心ツッコミを入れてみたのは、ここだけの話で。

健太郎くんが披露してくれた新曲は、SUN(という表記でいいのか?)というタイトル。あんまりよく覚えてないんですが、なんかAメロのアンサンブルがかなりツボだったような気が。

そして終盤。ひさびさのHelloのあとは、CDで聴いたときにはけっこう抵抗のあったエナジー。これが意外にもライブだとドンピシャだったのには、自分でもびっくりしました。あの健太郎くんのエネルギーは、やはりパッケージされるより生のほうが断然良いのかも(だいたい曲名からしてエナジーだ)。

アンセムではお客さんがとても気持ちよく揺れていて、そしてそれはメンバーも望んでいたことのようで、とても良い雰囲気だったのだけど。曲中でステージ下手から、シャボン玉が突如噴出してきたあの演出は、正直どうかと。いや、もっと派手に上のほうから大量のシャボン玉が降ってきたりすれば、むしろアリだったのではないかと思うのですが。いかんせん勢いも量もしょぼくて、あの曲の気持ちよく広がってく感じに全然追いついてなかったと思うのです。

さらに、演出で言わせてもらうならもう1つ。公平なワールドの後半でステージ上部に現れたミラーボール。あれも正直、曲の雰囲気を盛り上げると言うよりむしろ邪魔でした。スクリーンといいシャボンといいミラーボールといい、ぶっちゃけ今回いちばん悔やまれるのは、ことごとく的外れに終わった仕掛けモノです。照明は大バコらしさも配慮されててとてもキレイだったのに、なぜセット関連だけああなってしまったのでしょう。舞台監督さん、次回はひとつ頼みますよ。

とは言え、本編ラストとなった公平なワールドは、やはり超名曲でした。途中、下岡くんがマイクをスタンドからはずしハンドマイクで歌いだしたのですが、その力強さと歌ごころは胸を打たれるものがありました。この曲だけは、人に押し売りしてでも聴かせたいかもしれない。そう思える1曲。

今ツアーのアンコールは、各会場で選曲がかぶらないよう努めてきたらしいのですが(結局ツアー終盤でかぶったらしい)。今日のファイナルでは、その中のベスト選曲で!ということで。何と、出かけた(これは渋谷限定らしい)、月の花、ラジオ、白黒ックという、すばらしくマニア好みな旧曲ラインナップ。個人的には、月の花がものすごくうれしかったです。正直言えば、佐々木曲に関しては今回のアルバムよりKISS収録曲のほうが断然好きなので。ごめんよ佐々木くん、こんな口の悪いファンで。

アンコール中に州ちゃんのメガネが飛びました。が、またも私は「州ちゃんのメガネが飛ぶ瞬間」を見逃しました。それがものすごく残念でなりません。

そして、私にとってのアナログさんライブ体験史上、初のダブルアンコールが!うわあそれじゃ締めはあの曲しかないだろう、とわくわくしながら3人を迎え入れまして。その期待を裏切ることなく、BGMでラストは大盛り上がり。最後にあったかくて楽しい気持ちでライブを終えることができて良かったです。うん、やっぱりAXはまだアナログさんにはちょっと大きい気もしたけど、たぶんあの3人にとって次に大きくつながるライブになったのだろうなあと、そんな風に思いました。

でもって、終演後ロビーに出ると、CD販売コーナーあたりで何やら不審な存在を発見。これって・・・もしや、例の足つき魚キャラ、の着ぐるみか?(爆笑)。みるみるうちにお客さんに囲まれ、撮影会状態に陥る魚男。そのうち調子にのって、手を出しガッツポーズまでする始末(画像です)。ああ、この心地よいゆるさもアナログさんの大好きな面のひとつです。今年も期待してますんで、どんどんいいライブをやってくださいね。


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