Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

フジファブリック@渋谷duo MUSIC EXCHANGE

2008-01-31 23:04:05 | LIVE
行ってきました、フジファブのアルバム購入者抽選特典ライブ「TEENAGERのすべて」。個人的にはフジファブのライブ歴5本目にして、初のコンパクトなハコでのライブでもあります。そのシチュエーションにすっかり浮かれてしまい、何も考えず開場時間にあわせて現地にたどり着いたらば、duoのクロークがあんなに並ぶものだと知らなかったものだからすっかり足止めを食ってしまい、結局開演時間ギリギリにどうにか上手側後方に体を滑り込ませたのでありました。まだまだ修行が足りません自分。

今回のライブはM ON!でオンエア予定ということで、客電が落ちるとまず、ステージ背後のスクリーンにビデオが映し出される。FAB BOXリリースツアー以降のバンドの動きをダイジェスト的にまとめた約5分ほどの映像で、いろんなライブ映像のほかレコーディング風景もたくさん折り込まれていました。途中でしっかりスカパラホーンズも映り込んでいたのが個人的にうれしかったですよ。

そして、あのアルバムの冒頭に入っている低音のノイズ(なのか?)の音が響き出すと同時に、メンバー登場。そして始まった1曲目は、ペダル。志村くんのさりげないボーカルから始まって徐々にスケールが大きくなる曲の感じは、CDでも1曲目として映えていたけどライブでもばっちりそれがハマってます。特に曲後半のドラマチックな感じがステキ。

で、そのままの流れで記念写真へ。ここでフロアのテンションは一気に上がり、サビでは腕が上がりまくり。しかしそれゆえ視界はかなり悪い。志村くんの視界はどうにかキープできそうですが、総くんや加藤さんはかなり見えづらく、ダイちゃんと城戸さんに至ってはどこにいるのかもわからず。うーむ、これはとりあえずノって勢いで楽しんだもん勝ちと見た。そう割り切った次の瞬間に、B.O.I.Pなんだなー(笑)この曲、なんとなく本能的にやってる感じが好きです。

3曲終わってから志村くんのMC。あんまりよく覚えてませんが、アルバムの話をして「次の曲ができていたから、そのあとSurfer Kingやパッション・フルーツで遊べたんです。」と語ってくれて。で、若者のすべて。この曲、アルバムを最初に聴いたときは「え、この曲順でこの位置?」とちょっと違和感を感じたんですが、繰り返し聴くうちにこの位置にすっかり納得。なんつーか、ここで切ない気持ちを吐き出してくれるからこそ、その後の曲たちがより鮮やかに聴こえてくるような。うまく言えませんが。

Chocolate PanicとStrawberry Shortcakeは、どちらも音の硬さが目立った気がします。リズム隊とギターの音がちゃんとかみ合ってないように思えた部分もあったし。記念写真とかロマネあたりでも感じたのですが、やはりライブでやり慣れていない新曲はまだまだって感じでしょうか。志村日記で志村くんが悔やんでいるのも、このへんの曲でのことなのかもしれません。

が、逆にSurfer Kingのようなライブ慣れしてる曲では、すっかり無敵の勢い。国技館ではイマイチのように感じたパッション・フルーツも、今回はあの微妙なハウスっぽさを見事にライブで再現してくれてて、めちゃめちゃ気持ちよく踊らせてもらいました。ということはつまり、前述のまだ硬いと感じた曲たちも、ツアーで揉まれていくうちにどんどん良くなっていくんじゃないかと思うわけで。うわあ、それはものすごく楽しみだ!

東京炎上前の志村くんのMCがやたら盛り上がっていました。「20万人の中から選ばれた何百人のみなさん!」とお客に叫んでいたのは、確かこのときだったでしょうか。ダイちゃんに速攻で「そんなに売れてません」とツッコまれていたのが面白かったです。あと、「まだ言えないけど、すごいバンドと何かやります」とも言ってましたねえ。いったい誰と何をやるんだろ、うれしい悲鳴をあげてしまうくらいすごい事だったらいいなあ。

で、志村くん曰くの「フジファブリックの音楽に住むいろいろな悪魔」(=東京炎上)を倒したあとは、アルバム随一のスローナンバー・まばたき。ライブだとどんな感じになるのかなーと思っていたらば、音源そのままのアレンジでちゃんとあの空気感みたいなのを再現してくれていました。志村くんの中音域のボーカルはいいなあと感じた1曲。

そこからほとんど間髪を入れずに始まったのが、星降る夜になったら。タイムリーにもここでやっとダイちゃんの顔が見られたものだから、この曲のわくわくするような雰囲気に余計にやられてしまい。で、そこに追い討ちをかけるように、ラストのTEENAGER!うわあ、最後はこの曲ってみんなわかっていたにも関わらず、この楽しさはいったい何なんでしょう?いや、あのアルバムの中にあるドラマチックさがそのまま再現されていたからこそ、余計に盛り上がってしまったのかも。こんな突き抜けた終わり方をしてるアルバムなんて、あんまりないと思うもの。

それにしてもTEENAGERでは総くんのギターに骨抜きにされました。Aメロからやたらカッコよく唸り続けたかと思うと、間奏ではゴキゲンなのにスキのないソロを披露。ギターの音色に身を委ねているうちに、あっという間に曲が終わってしまった気がします。次こそは、彼の手元が見える位置でプレイを堪能してみたいものですよ、ふふふ(←何)。

そしてアンコール。客電が落ちたままにも関わらず、なかなかメンバーが登場しなかったものだから、「?」と思いながら拍手を続けていたのですが。やっと現れた志村くんは「PAの○○さん、いきなりアンコールの曲変えてすみません!やる予定じゃなかった曲をやります。」とまず一言。さらに「ここから先はM ON!でも放送されないんで、みなさんだけが聴けます!」とお客を喜ばせてから言い放った曲のタイトルは何と、花屋の娘!えええ、私ライブで初めて聴きますよ、きゃあーー!

この思いがけないナンバーに沸き立ったのは、他のお客さんもみんな同じで。本編以上に盛り上がるフロアを前に、5人は久々の演奏&いきなり曲を変えたとは思えないほどナイスに、花屋の娘を聴かせてくれました。ああこの曲やっぱりいいですねえ。特に鍵盤の音にグッときました。

で、その勢いをそのまま全部持っていくようにして、締めに銀河。国技館やCDJの時に観たような、はじけまくった終わり方ではなかったけども、最後に王道フジファブリックをきっちり楽しませてもらって、納得のラストでありました。

そんな感じで、終わってみれば1時間半強。手ごろな大きさのハコで、しかも無料招待でこれだけのものを見せてもらえるとは、うれしい誤算でありました。新曲はまだまだな面もありましたが、たとえ荒削りでもツアーが始まる前に曲の鮮度の高さを楽しめた、これはこれで貴重な機会だったと思います。何より、アルバムの曲の良さを生音で再認識できたのがうれしいですよ。ツアーまであと2ヶ月、その間にアルバムの曲たちをしっかり聴きこみたいものです。

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満たされた1日。

2008-01-31 22:51:42 | 日々
今日はフジファブのアルバム発売記念ライブに行ってきました。がっつり1時間半アンコール2曲つき、期待以上にいいライブでございました。明日にはM ON!でオンエアされてしまうので、できればそれまでに感想文を書き上げたいところですが、さて今夜どこまでがんばれるのか。

で、帰宅後はすぐ、タイマー録音しておいたJ-WAVEのお昼の番組をチェック。お目当ては、本日オンエア解禁になったバインの新曲でした。いやもうやばいですこれ、1度聴いただけで思わずガッツポーズですよ。MUSICAのところで目にした前評判通りキャッチーで疾走感がありつつも、亀井節全開な繊細なメロとバンドの音が本当に素晴らしくて、まさに今のバインらしさが感じられる1曲。歌詞はよく聞き取れなかったのですが、田中のボーカルがいい感じに炸裂してたのは言うまでもありません。

ちなみにこれ、DJさんの曲紹介抜き(というか後回し)でオンエアされたのですが。それでもイントロの数秒だけで、これは間違いなくバインの曲だと確信できたのには我ながら感動しました。たとえ予備知識なしでも、やはり私の耳にはバインの音は特別な輝きを放って飛び込んでくるらしい。つーか、イントロのギターがとにかくカッコよすぎてもう、あああ早くライブで聴かせてえええ!(←落ち着け)

あ、そう言えば今日duoに行く前に渋谷のレコファンにふらりと立ち寄ってみたら、何とlost CANDIの「Sol」があってめちゃめちゃ驚きました。ロスキャンのCDは一時期いろいろ探し回ったこともありましたが、結局これまでの収穫と言えば2年位前に「Loveless」を奇跡的に入手したのみ、後は渋谷のTSUTAYAで今回の「Sol」をレンタルできたくらいだったので。そんな幻のCDが、店頭価格630円のさらに200円引き。お買い得すぎるぞレコファン。

もちろん買ってきたのは言うまでもないわけですが。これはやはりあれですかね、最近加藤さん愛がおろそかになりつつある私に対して、神様が喝をいれてくださったのでしょうか。だとしたら、その作戦はまんまと成功です神様。コンバースを履いた10年前の加藤さんは、改めて見てもやっぱりかわいいじゃありませんか。やっぱり昔も今も髪の長さはこれくらいが似合うと思うぞちくしょうめ!春ツアーもぜひそんな感じでよろしく頼みますよ!(←何)

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みかん食べすぎ。

2008-01-30 20:56:55 | 日々
ヤフーのバナーに突如現れ始めた、yahoo!music awardというやつがちょっと気になっています。何これ、去年もこんなんやってたっけ、といぶかしがりながら覗いてみたのですが。各部門とも昨年らしいアーティストが10組ずつノミネートされてて、部門によっては本命不在で混戦模様だったり、逆に組織票の存在が途中経過から垣間見えてほほうと思ったりして、いろいろ興味深いですよ。とりあえず、男性アーティスト部門にシカオちゃんがノミネートされてるので、ここだけはちゃんと投票しておこう。まず勝ち目はないだろうとは思いますが。

今日はドーパンのツアーの先行があったので、どうにかHeaven's Rock熊谷のぶんのチケを確保しました。熊谷なんてもう久しく行っていませんが、この日は土曜だからちょっと頑張って足を伸ばせば大丈夫。1度小さいハコでドーパンを観てみたいなあという願望がこれで叶いそう、なのですが。

実際のところ、この熊谷公演の日というのは4/26、つまりアラバキともろにかぶっていたりするわけで。ちょっと小賢しいかとは思いましたが、とりあえずアラバキの出演アーティストがわかるまではキープしておき、もし仙台遠征を選ぶことになったらドーパンは潔くチケを手放そうと考えている次第です。さあどうなんでしょうねアラバキ。今のところ私のごひいきさんの中では、ドーパンのほかにスカパラとフジファブのスケジュールが完全にNGなわけですが、バインとバタ犬が出演してくれるなら迷わず遠征しますので、ひとつよろしくどうぞ(←何が)。

バタ犬と言えば、某大手IT企業の有名社長のブログに竹っち先輩登場。同級生で今も親交があるとは聞いていましたが、改めてこういう画像を見るとなんかすごいと思ってしまいます。歴史ブランニューデイのPVを観たときも思いましたが、鯖江という土地はなんかよくわからないけどすごい気がする。福井県って個人的にはわが地元に負けないくらい存在感の薄い県だと思うのですが、しかし鯖江市だけは別格だ。いつか機会があれば行って観たいもんです。

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目が離せないぞ。

2008-01-28 23:41:37 | 日々
アナログフィッシュのライブ感想文を書きました。今のアナログさんはバンドの充実ぶりがひしひし感じられて、小さなハコでライブを観るのがもったいないとすら思えます。早くアルバムがリリースされて、いろんな人に新曲たちを聴いてもらえるといいのだけど。3月でSIX PISTOLSが一段落したら、今後の予定が見えてくるでしょうか。その日が来るのが楽しみですよ。

ちなみに、この2日間ゲストで参加してくださった木村ひさしさんがご自身のブログで、今回のライブについてとてもいい話を語ってくださっています。やっぱり昨日感じたステージの上のエネルギーは本物だったのですね。この縁がこれからもいい形でつながっていってくれるといいなあと思います。つーか昨日は木村さんの鍵盤の音がほとんど聴こえなかったのが唯一の心残りだった人間としては、どうしてもそのリベンジをさせていただきたいのですよ。

フジファブのアルバム発売記念ライブの件、無事我が家にも今日当選ハガキが届きました!新アルバムをヘビロテしまくり、彼らのライブを3月のツアーまで観られないなんてとても耐えられないぞと思っていたので、非常にうれしすぎます。duoと言えば私にとっては「凍ったスーパードライを出すライブハウス」というイメージが刷り込まれているので、今回のライブでそれを払拭するようないい思い出が作れるといいなあと。さあて、そのためにはポジションはどこらへんを位置取るのがいいでしょうねえ、ふふふ(←何)。

短いですが、感想文も書いてくたびれたので、今日はこんなもんでー。

コメント (2)
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アナログフィッシュ@吉祥寺前進座劇場

2008-01-27 23:01:50 | LIVE
アナログさんのマンスリー企画・SIX PISTOLSシリーズ第5弾は、まさかの小劇場でのワンマン。前回の第3弾参戦を見送った私にとっては、3ヶ月ぶりの彼らのライブとなりました。果たして今回の濃いマンスリー企画で、彼らがどう変化しているのか。そんなことを楽しみにしながら、いざ吉祥寺へ。

井の頭通り沿いの劇場に到着すると、まず入場口でフライヤーを渡され、中におみくじが入っていますよーとアナウンスされる。で、何だ何だとフライヤーの束を確認したら、吉と書かれたチラシが1枚。それを物販のところに持っていくと内容に応じた賞品がもらえるという、予想外のお楽しみでありました。ちなみに吉の賞品は、パッケージに書かれたアザラシの絵のゆるさがポイントの使い捨てカイロ。果たして大吉だと何がもらえたのでしょうねえ。

で、その後は速報でアップした書き初めを見て1人でさんざん盛り上がり、やっとのことで場内へ。わかっていたとは言え、いざ最前列の下岡くんマイクの真正面に座ると、あまりの近さにもう笑うしかないって感じです。あれ?ステージ下手側にキーボードセットがあるんですけど、あれは一体?おおお、花道はなんと最後方まで伸びていて客席を完全に左右に分断してますよ、かっこいい!すでに開演前からスペシャルな匂いがしまくってます。

そしていよいよ開演。客電が落ちると、花道の後方から相変わらず三者三様ないでたちのメンバー3人が登場します。ステージが低い上、通常のホールなら最前列に待機しているようなスタッフも皆無なので、完全にメンバー目の前状態ですよ、うひゃあ。

しかし、1曲目はそんなテンションの上がった怪しいお客を落ち着かせてくれるかのような、意外なナンバー。下岡くんが「真っ黒な夜、真っ赤なバイク、ナイトライダー」とつぶやくと、久々に聴くあのイントロが始まりました。うわ、そうくるかーー!

不意討ちなナイトライダーに驚きながら耳を傾けていると、2曲目がこれまた驚きの、バタフライ。これだけでもう、今日のセットリストはヤバいに違いないと確信です。さらにLOW→紫の空、だったでしょうか。徐々に勢いをつけ各自がボーカルやプレイのギアを上げていくのがよくわかる、ナイススタートでした。紫の空での下岡くんのギタープレイには魅了されましたわ。健ちゃんは髪を短めにしたのですねえ。黒スーツを着込むと普通っぽさが増して、なんかちょっとお葬式のスタッフさんみたいに見えます(←酷い)。州ちゃんは3曲目でサングラスをメガネにチェンジしてました、うーむちょっともったいない。

で、ここで下岡くんからいよいよ、気になるキーボードプレイヤーが紹介される。何と木村ひさしさん!お名前は知っていましたが、プレイを聴いたことはなかったし、アナログさんと交流があるという話も聞いたことがなかったので、これには驚きました。わああ、何だかすごく新しい試みだぞこれは。さあ一体どんな曲を聴かせてくれるのか?

しかし、ガールフレンド→QUEEN→ラバー(新曲)と3曲続けての木村さんとのセッションは、上手側最前列の私の位置ではほとんど鍵盤の音が聴こえない、というまさかの展開。かすかに聴こえた音色などや、3人のほうを観ながら鍵盤を叩く木村さんの表情などから察するに、かなりいい感じだったんじゃないかとは思うんですが・・・(泣)。鍵盤好きにとっては、ちょっと涙目になりそうな瞬間でした。しかし新曲はいい感じでしたよ。おそらく私は初聴きのナンバーだったと思うんですが、名曲の匂いのする、健ちゃん節炸裂のラブソング。いやあ次回のアルバムは健ちゃん曲も相当期待できそうですね!

木村さんは3曲やったところでいったん退場。ここで、下岡くんから「これから静かな曲をやるから、せっかくだし座って欲しい。座ってられなくなったら立っていいから!」とのリクエストがあったので全員着席でしばしライブを楽しむことに。そして聴かせてくれたのが、ハーメルン→月の花→僕ったら、の順だったと思うのですが、特に健ちゃん曲2連発が歌も演奏も本当にすばらしくて。ライブの序盤から気になっていた、最前列ゆえの音のバランスの悪さも、ここのへんでどうでも良くなってきたというか。音の悪さを忘れるほど、一音一音がするする体に染みていくような感覚に陥っていたような気がします。あまりの心地よさに、最前列なのに何度も目を閉じてしまいましたよ。

そんなまったりした客席の雰囲気を察知したのかどうか、僕ったらの後で下岡くん、「あのさ・・・やっぱり立って欲しいんだ(苦笑)」とリクエスト第2弾(笑)。もちろん立ちますとも喜んで。だから、そのぶんがっつり踊らせてくださいねお三方!

そんな心のつぶやきが聴こえたわけはないでしょうが、この後が本当にすごかった。「パラドックス」という新曲から始まって、大好きなLiving in the City→LIFE GOES ON(新曲)→Sayonara 90's(これも新曲と言うべきか)→Hello、と怒涛の下岡曲5連発ですよ!しかも新曲2曲はどちらも私のツボだわ、途中で木村さんも再び合流してノリノリになるわ。その中でも面食らったのが、下岡くんのパフォーマンス。5連発のアタマで一発、そして途中でもう一発、他の2人に向かって「行くぞー!」と気合を入れるわ、Helloの間奏で長い台詞を入れるわ、少なくとも私はそんな下岡くんを見るのは初めてだったし、しかもそれが目の前で繰り広げられたものだから、とにかく驚いてしまいました。

しかし見せ場があったのは下岡くんだけではありません。健ちゃんは花道担当と言わんばかりに、いつものハイテンションパフォーマンスを縦横無尽に繰り広げていました。花道最後方にもマイクスタンドが用意されていたのには爆笑しちゃいましたってば。州ちゃんは今回、アンコールまでメガネが飛ぶことこそありませんでしたが、木村さんが加わった曲では何度も木村さんと顔を見合わせて超笑顔だったのが印象的でした。今回はメンバーのMCこそ少なめだったけど、その代わり3人のパフォーマンスがいつも以上に雄弁だったような気がしますよ。

本編ラストは、アンセム。確かイントロで健ちゃんがステージ中央に歩み出て、「みんなの声を聴かせてくれー!」と叫んでいたような気がしますが、このあたりでは変なアドレナリンが出すぎて何だかもうあまり覚えていません。

そしてアンコール。「今日はとても楽しかったので、アンコールも楽しい曲を。」という下岡くんのMCの後に聴かせてくれたのは、BGM→スピード、とまさに楽しさ全開なキラーチューン2曲。本編はたくさんヒネリがあったけど、アンコールでここまで直球なアナログさんというのは案外珍しいかもしれません。でも、この楽しすぎる直球があの場の空気にはすごく合っていた気がします。

これで終わるかと思いきや、なんとダブルアンコール!えええ、これもアナログさんのライブでは珍しくないですか?うれしい誤算にわくわくしながら、最後の曲に耳を傾けると・・・聴こえてきたのは、一瞬9月のSIX PISTOLS EXTRAでのアンコールを思い出してしまった、あの曲。夕暮れ!うわああもう、この状況でそんな曲をやられてしまっては、ぐっとこないほうがおかしいと言うものです。目の前に広がっていく3人のハーモニー、そしていつものあの緩急自在な音色のステキさを改めて噛み締めているうちに、ライブは幕を閉じたのでありました。

ちなみに最後は、木村さんをステージに呼んでから4人で花道を歩いて退場。健ちゃんや下岡くんは花道ぞいのお客さんとハイタッチしたりして、最後まで温かい空気に包まれたライブでありました。

そんな感じで。まあ最前列で観たぶん普段よりいろんなことが割増で楽しかったのは間違いないのだけど、それを差し引いても今回のライブは超充実のステージだったのではないかと思います。鍵盤を入れたり、下岡くんのパフォーマンスがよりオープンになったりしていた点は、彼らの音の良さをもっとたくさんの人に伝えるための強みになっていくと思うし、披露された新曲はどれも音源化が待ち遠しくなるものばかりでした。早く新しいアルバムが完成して、今のアナログさんの力量がちゃんと評価されてほしいなあと思わずにはいられない、そんな感じ。できれば夏フェス、つーかナツフィッシュまでにはリリースをぜひ!期待しまくって待ってますからねー。

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