上発地村から

標高934mぐらい日記

ニホンサクラソウ

2011年05月20日 | Weblog
天気がいい。五月晴れだ。

朝から半袖シャツ一枚、乾いた風が吹いている。

朝一肥料を農協に積み込みに行く。
野菜出荷場には、朝取れたてのチンゲン菜が運び込まれていた。
軽井沢ではもう出荷が始まっていて、レタスやサニーレタスなんかも出始めている。

我々はキャベツが主体なので、来月の下旬まで出荷する作物はない。
少し寂しいが、始まれば大忙し、今のうちにゆっくり確実に仕事をするのもまたいい。

いつもなら雨上がり、畑に入れないのを見計らってバイクにまたがるのだが
今年は今のところ干ばつ傾向で、仕事は前倒し気味になっている。
少し雨がほしいところだ。

10時ごろから畑のロータリー(トラクターで土を耕す)作業をする。
途中地主さんが来て様子を見に来た。地主さんは自分の畑の特徴を一番知っている。
ここぞとばかりにいろいろ聞いてみた。
先日明渠を掘った所には地下水がわいてきていたので、秋に排水工事をしようということになった
そんな話をしながら、畑脇の山ブドウの木を指さし 

「これおいしいんだよな」 とブドウの花芽を引っ張りよせる。

俺は何年もこの畑を借りていながら山ブドウなんて気にも留めたことがなかった

その後奥の水源地近くの蕨(ワラビ)のあるところに行ったのだが
すでに誰かに取られていて食べれそうなのは少ししか残っていなかった。

「やっちゃん(俺のこと)取っちゃったな?!」 と言われたのだが全くの濡れ衣。

「俺じゃないですよ。俺こういうの興味ないですから・・・」 と言ったのだが
しばらく信じてもらえなかった。

基本山菜があったら取るのが当たり前。地主さんにしてみればそれを取らないなんて
目の前にお金が落ちているのに拾わないのと同じことだと思っているのだ。
たしかに自然の恵みをいただかないのは失礼かもしれない。
とはいえ、きのこもよくわからないので、もっぱらエリンギとかなめこなんかを買って食べている。

ワラビの隣には野生のニホンサクラソウが咲いていた。
このあたり一帯は昔サクラソウの群生地で、当たり一面ピンク色だったという。
俺の子供の頃には畑に開墾されてしまいサクラソウも減ってしまった。
その後別荘地などに開発されニホンサクラソウはなかなか見れなくなった。

「こいでいって(根を掘り出していっての意)家の庭に植えなよ」
と言われたのだがそれも遠慮した。
この花はここで咲いているのが一番似合う。湿気た水気の多いようなこんなところが
サクラソウには居心地がいいんだろう・・・
昔のこの辺の風景を今に蘇らせたら、皆が見にくるような植物園になっていたかもしれない。

畑にしちゃいけなかったのかとも考えるが、それもまた違うような気がする・・・・


   今日の一曲 さだまさし つゆのあとさき
  http://www.youtube.com/watch?v=frOqyzD1hqI&feature=related


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