上発地村から

標高934mぐらい日記

キャンプ(車中泊旅)帰路編

2019年12月15日 | Weblog
5時40分には目が覚めていた。

昨晩は僕テント泊、友人車中。
波の音は浅い眠りの時だけかすかに聞こえ、自分のイビキは全く意識することはなかった。
朝相棒に聞いたら車の中にいても俺のイビキが聞こえてきてうるさかったらしい。ただイビキをかいてうるさいうちはまだ軽度の血中低酸素状態で安心していられるが、静かで呼吸が止まっているときは重度の血中低酸素濃度状態で危ない。イビキは心拍と同じバイタルサインだ。
そんな話はどうでもいい…

相棒は早起きしてすでに湯を沸かしてくれていた。いい判断だ。

朝食は昨日の朝食と同じメニューに加えて昨晩の夕飯の残りのトマトスープ、ヘッドライトを照らしながら綺麗に残さずいただいた。
冬至も近いのでなかなか太陽が上がってこないけどそれでも紀伊半島の方から空が明るくオレンジ色になってきた。
食器を洗い荷物を手早くまとめ帰り支度にとりかかる。本来ならもっとゆっくり砂浜でチルっていたいのだが、最短最速で帰っても距離550km 7時間ちょっとはかかる。淡路島を出るまでは高速に乗らず一般道の海岸線を楽しみながら帰りたいので出発は早めでなければいけない。

ホントの事を言うと翌日にゴルフの予定が入っていて、どうしても軽井沢に帰らなければいけないのだ。もし予定が無ければこのまま四国に渡るっていうプランもあったのだけれど勝手な俺の都合で相棒には初四国を経験させてあげられなくて悪いなと思っていた。
車はまず相棒が運転を担当した。まず西海岸線を目指し福良の方向にハンドルを切る、その後28号線を北上し南あわじ市をひた走った。南あわじ市はほんと平らで豊かな農地が広がっていた。気候的にも小学校の時習った「瀬戸内海式気候」で冬に雨が少なく農作業しやすいんだろうなって感じでのんびり感が畑に出てるひとから伝わってきた。ただあんまり若い人を見かけなかったので、高齢化は進んでいるんだろうなというのが伺える。思わぬ感じで産地見学できたのは相棒にとってはよかった事かもしれない(特に感想は無かったけれども)
その後洲本市へ、途中から東海岸線沿いを北上、大阪湾を右手に見ながら暖かな淡路路(あわじじ)を楽しんでいった。
途中行く手に白い巨大な観音像らしきものがちらほら見え隠れしはじめる。釜口地区にさしかかるとそれはある種の異様な雰囲気を醸し出しながら目の前に大きく現れた。こんな巨大な建造物なのに知らなかったな~勉強不足だな~なんて思いながらネットで調べてみたらどうやらその像は「世界平和大観音」っていうものらしい。ただ今は廃墟になってしまい倒壊の危険もあるため立ち入り禁止になっているようだった。
作った本人は大真面目に作ったんだと思うけどフォルムがイマイチ美しくないのと、首のところにある展望台がギプスを連想させるところから「むち打ち観音」と揶揄されているらしくなんとも物悲しい。
大きな建造物を前段で讃えて(たたえて)おきながらこんなこというのもなんなんだけど、こういうのの境目は難しいですな。ピラミッドにサグラダファミリア、トーキョータワーにバベルの塔、北朝鮮の柳京ホテルに薬師寺東塔。とりあえず建てたら取り壊すときのことも考えとかなきゃいけない。

ちょっと話が長くなってしまった

帰りも明石海峡大橋を渡り淡路島を後にする。そのまま新しい新名神高速に乗り名神一宮から東海北陸自動車へ、気分を変えて行きと違って飛騨高山まわりで松本を通って帰るルートを選んでみた。高山は見どころもあるんだろうけどそんなにゆっくりしている時間は無かった。松本に抜ける国道158号線の高山市の東の板蔵ラーメンでシンプルな醤油ラーメンを食べた後県境の平湯トンネル、安房トンネルをスムーズに抜け松本へ。

僕のグーグルマップナビよりも自分の車のナビを信用してる相棒は右に左にハンドルを切り渋滞を避けながら運転している俺を全く信用していないようだった。俺だってどこをどう走ってるか良く分からないからグーグルマップの指示どうりに右や左にハンドルを切っているのだ。それにしてもグーグル先生のナビはいつもえげつない…

なんやかんやで松本を抜け三才山を越える。途中霊泉寺温泉の共同浴場に立ち寄って風呂に入ろうとしたが、メンテナンスのため休館
仕方なく布引観音温泉に変更し熱めの湯で旅の疲れを癒した。うっかりしていたのだが、ここは料金が400円と格安のためかシャンプーやボディーソープが無い。相棒は家に帰ったらもう一度風呂に入って洗髪して体を洗うって言ってた。まことにすまんかった…

往復総走行距離は1200km近く、帰りは出発から10時間ちょっとかかった。

最後ちょっと忙しい旅になってしまい相棒には申し訳なかったかなと思っている。
ただ全体的にどう思っているのかはその後帰ってきてからも感想は聞けていない。

帰り道の夕飯は「美味い」「安い」「早い」の牛丼だったが
彼にとって今回の旅は 「不味い」「遠い」「イビキがうるさい」といったところかもしれないな…





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