上発地村から

標高934mぐらい日記

キャンプ2日目

2019年12月15日 | Weblog
あんなに自分のイビキがうるさく寝られないと思ったのに気付いたら6時だった。
(↑この表現は間違っているけれども元ネタというか相棒の文章に合わせるとこうなってしまう)

自分のイビキは一切うるさく感じないのはなぜだろうと考えたら、イビキをかいているときは自分はよく寝ているからなのだろうと推測できる。
意外にも良く寝たのだろう。

今日は琵琶湖の湖東から淡路島の南端までの長旅になる、まずは朝食の支度から。

相棒のブログをみると朝食のくだりがまったく描写されていない。題名にキャンプとうたっているのに大事なそこが抜けてるじゃないか!今回の旅は宿と観光名所と地方スナックを目的にしてるわけじゃなく屋外でのキャンプがメインだというのにそこがまったく書かれていない!!
たしかにキャンプ地での滞在がここ琵琶湖では短かったけれど少しはそこ楽しんでいかないとただの野宿になってしまう…

朝食はハムエッグ(特製卵二個)と赤ウインナーに厚切りトーストガーリックバター添えにコーヒー。
俺は家では起き抜けに朝食を食べる事なんて滅多にないのだが、なぜか旅に出ると食べたくなってしまう。特にホテルのバイキングや旅館のお膳で出される朝食は最高にうまい。だからキャンプ朝飯も大好きなのだ。

相変わらず相棒は朝食を食べてもなんも感想を述べず食べ終わるとさっさと歯を磨いていた。たしかにオーバーアクションで「やっぱりキャンプで食べるパンは美味しいね~!」とか「夕日を見ながら飲むウイスキーは一味ちがうな~」なんていうのは無くてもいいけど、屋外の食事っていうのを楽しむ気持ちがもう少しあってもいい気がするんだがな…

今日は淡路島の砂浜でゆっくり夕方の時間を過ごしたいので7時に琵琶湖畔を出発し、すぐに高速道路に飛び乗った。ただこの旅はそもそもざっくりしたアウトラインだけで細かい計画なんて一切無い。すぐに予定を変更して高速を降り有馬温泉に立ち寄ることにした。ところが温泉場の細い道に苦戦してなかなか思ったところに辿りつけず、それでもなんとか「かんぽの宿 有馬」に到着、ちょうど佐川急便さんが配達物を降ろしているところだった「そこはゆうパックじゃないんかい!?」と軽くツッコミを入れ入浴料800円を支払い四階の浴場へ 「ふつう一階にあるんじゃないんかい!?」とここでも軽くツッコミを入れてエレベーターに乗った。
脱衣場からパンツを脱ぎながら引き戸越しにお湯を見ると有馬温泉特有の黄土色に濁っている 湯舟におそるおそる足を入れていく、どれくらいの深さなのかまったく見当がつかないからだ。 泉質的には「含鉄ーナトリウムー塩化物強塩高温泉」と書いてあった。ここで一時間弱ゆっくりお湯につかり、かさついたふくらはぎの痒みを取る。思いがけず古湯につかることができたのはよかった。ただお客さんと従業員のおじさんの話を聞いていたら、箱根、別府、富山のかんぽの宿は今後順次閉鎖になるとのことだった。どこも温泉場はさみしいことになっている。キャンプはいかんな、宿に泊まって金を落としていかないと…

あとこれも不思議なところだが相棒のブログには有馬温泉のくだりが一切ない。これは後で訊いてみたほうがいいだろう。

有馬温泉を後にした僕らは再度高速に乗り淡路島を目指した。快調に車を走らせていると突如 本当に突然明石海峡大橋が現れた。
僕は運転手だったので写真は撮れなかったのだが、まっすぐ伸びた橋をかっ飛ばす感覚はすこぶる爽快だった。路肩に止めたくなる気持も分からなくはないが、そんなことしたらえらいこっちゃである。
あっという間に橋を渡り切り、淡路島に上陸した。すぐに淡路ハイウェイオアシスに立ち寄り、今来た明石海峡大橋を眺めた。まあよくもこんなすごい橋を造ったもんだとあらためて感心する。全長3,911mの世界最長の吊橋。日本ってやっぱりすごい。世界に誇れる技術を持った国なんだってもっと胸張っていいんじゃないかな。一部の人は日本はもはや後進国だって言ってるけど、この橋見たことないんじゃないかい?!
AIや量子コンピューターも大事だけど、建造物っていうのも大事なのよ…
橋をバックに写真を撮り、お土産をいくつか買った後お昼も回って少し小腹がすいたので、がっつりは食べずになんかちょっとつまもうってことになり二人で淡路島玉ねぎ入りさつま揚げを食べた。
390円のわりには量も少なく味もたいしたことなかったのだが、それを食べた相棒はなんとこの旅で初めて「うまいね」と宣う
「うまいね」だと?! どこがじゃ!! まあ自分で初めて選択したものだからそう言わざるを得なかったんだろう、まあしかたない… 


その後順調に高速道路を走り、西淡三原インターで降りて玉ねぎ畑やレタス畑を眺めながら下道を走り、目的地の吹上浜キャンプ場に午後1時半頃到着した。猫数匹に出迎えられ受付に行き利用料金を訊く、大人一名1200円に車一台500円。その場で支払いパンフレットをもらう。どうやらNHKの朝ドラ「まんぷく」のロケ地になったところらしい。それも事前情報ゼロでたまたまだった。

早速海岸近くのテントサイトまで車で行ってみた。目の前は砂浜と輝く太陽、そりゃロケハンしてたらここ選ぶわな。
荷物をおろしてどっかり腰を据える用意をし始めた。テントは一人用を二張りもってきたのでそれぞれでテント泊しようと考えていたのだが、相棒はテントで寝るのが嫌だという。オイオイ…   それじゃあキャンプじゃなくて厳密に言ったら車中2泊(外で自炊)の旅になっちゃうじゃないか。ブログの題名は「キャンプ2日目」になってるだろ…  
まあそれもアリかと無理強いせずマイルドキャンプでいこうと俺も切り替えた。現地スーパーへの買い出しは積んできた折り畳み自転車で行こうって考えていたので、降ろして組み立てようとしたら借りてきたほうの自転車がパンクしていた。来るときしっかり空気入れておいたのになぁ~とちょっとガッカリしたが すぐに切り替えて車で買い出しに向かった。
近くの全日食チェーン阿万店では目ぼしい食材が手に入らず、キーコーヒーのレギュラーを一袋購入のみとなる
足を延ばしてイオン南淡路店まで行ってなんとか食材を確保、メインディッシュのオーストラリア産牛肉肩ロースと食後のデザートと地酒の都美人と黄金色の麦焼酎を一瓶
帰って砂浜で夕日を眺めながら軽くチルった後夕食の準備にとりかかった。
メニューはワンプレートで飯ごう炊きライス&牛肉ステーキ玉ねぎドレッシングキャベツ添え  軽井沢産キャベツと群馬富岡産ジャガイモ&玉ねぎのトマトコンソメスープ煮込み吹上浜風。つまみはダメ押しでポークソテーを二枚。デザートは各々が選んだ杏仁豆腐とレアチーズケーキをペーパードリップのキーコーヒーでいただくというもの。玉ねぎは富岡産じゃなくて淡路島産にしとけばよかったかなとあとで後悔
渾身のもてなしをしたつもりが案の定 ディナーに関しての相棒のコメントは一切なかった。どうってことない薩摩揚げ食べてすぐに「うまい!」って言ってたのに…

まあそれも含めて僕にとっては楽しい旅になっている。相変わらず地酒には難癖をつけ、飲んだ後「これだから怖くて地酒はなかなか買えないんだよな」
と言い、加えてコーヒーも不味いって言われたけど、それはキーコーヒーさんに言ってくれ!
ただこういうのすべて彼の持ち味だし面白いところ。なんでもオッケーオッケーっていう人間もアテにならないからこれはこれでいいのだ。


最後はなんのゆかりもない鹿児島の美味い麦焼酎でしっかり酔っ払い、とにかく楽しい二人旅は終盤に向けて盛り上がり 夜の闇とともににチルアウトしていったのであります……

っていうか相棒、美味いはおろか楽しいの一言もなかったな。楽しくなかったんかねやっぱり…











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