黒木メイサってつのだじろうのマンガに出てくる人みたいだ。

すっげー良い曲が浮かんだ。
メロディだけだ。
海で歌う、彼女の前で歌う、ストリートで歌う、そのいろんな場面で唄ってもいけそうな歌だ。
コーヒーのような歌。
ブルーマウンテンほど格好良くないけど、インスタントほどダサクはない。
100パーセントヒットする程度の歌ではある。
1年かかるだろうな、ライブで歌えるまでには。

いつも思うことがある。
俺ってうたへただよなあって。
でも、どのくらい下手なのか唄ってみたくなるんだ。
そして、夜部屋で歌うと、意外といけるかもって思う。
その繰り返しだ。

昨日唄った歌は二度と聞きたくない。
聞くと落ち込むからだ。
それに昨日より今日のが良いに決まっているからだ。

ただ、昨日より今日のほうが老いているのも確かだ。
20歳の写真と今の俺を見比べると、面影もない。
髪も薄く、眉毛もなくなりかけている。
目が垂れ下がり、口周りもしまりがない、のどもしわだらけだ。
醜く年老いた男がここにいる。くそ！！

老いは恥じゃあない、しかし俺は受け入れない。
自分が醜くなることに悩み苦しみのたうち回る毎日だ。
こればかりはどうすることもできない。
死にたくないと言うのと同じだからな。