鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

鑿の柄 サカキ編

2021-01-21 23:30:25 | 大工道具
昨年、お世話になってる大工さんから画像が送られてきました。

30年くらい前の太土牛の玄能に入ってた紙。




アップです。





これを見てサカキ?って思われたそうです。

お爺さん・お婆さんと年配の方は知っておられたんですね。粘りのある木を。





横の衝撃に強い木・縦の強い木で用途も決まるみたいですね~。

うちでは口金や輪を入れる時はグミ柄・仕込む時はサカキ柄と使い分けています。


何故かグミ柄はこまでしか入らないでも、サカキ柄では綺麗に沿います。

頭が重たいからかよくしなってます。ので、仕込む時はずっとサカキ柄の槌です。

穴が緩ければここまで苦労はしないのでしょうけど・・・。









肝心の鑿柄をお聞きしますと、「ケヤキの大材やってて節に当たり刃が欠けた!と。響きの無く柄も何ともない」とお聞きしました。

その後、三木刃物クラブで知り合った大工さんからも情報が来ました。





やっさん!「鑿叩いた時に普通コンコンという音がするのに、サカキの柄はカンカンって音がするで~」

「樫の芯持ちなら少しビビるけどサカキビビらん」3回叩かくところ2回で仕事が終わった!と。

もっと色々な感想を聞きましたが・・・。

なんかべた褒めでしたね~。玄翁の柄がいいのか鑿柄がいいのか実験してみて下さい。

使ってみないとと良さが判らとの事でした。


皆さんいろんな知識をお持ようで樫の芯持ちもどうすればより良くなるかを知っておられました。

また同じ銘の鑿に色んな柄付けて叩き比べると、違いが判る!とのアイデアもいただきました。