鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

特殊鑿

2014-12-16 23:21:21 | 大工道具
その昔、播州三木の鑿鍛冶さんはすべての鑿を作っておられませんでした。
追入れ鑿専門・建具屋専門と言うように得意分野が分かれてました。

その中で特殊鑿専門に高橋さんがありました。
高橋系統すべて特殊鑿と決まってました。
一番古いの高橋和己特殊鑿さんです。


代々の技術を継承されてきてますので、三角の鑿は特殊鑿さんでしか作れませんでした。
難しい彫刻鑿専門だった特殊鑿さんが大工鑿を作られたのだから・・・。









和己さんの亡き弟(昌巳さん)は氷鑿も作っておられました。形もよく似ててスッキリしてましたよ。

その後、引き継いで和己さんも氷鑿を作られましたが。



誰もが間違いそうな名前で高橋特殊鑿って所もあります。

形はちょっと違います。









何処ともツボはしっかり抑えてはります。



高昇さんもあります。







ここの本家で、高久鑿製作所は息子さんが入られましたが鑿は作っておられません。
お父さんが健在の時は綺麗な鑿作ってはりました。


和己さん息子(のりかず)さんは自分のひとつ上の先輩です。
入られたのは自分より後ですが、何故精度の高い鑿をつくれるか?
また、その秘密はまた次に・・・。