鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

昨日の仕事

2014-12-05 07:38:27 | 大工道具

おはようございます。

自分がこの仕事に入った頃は仕事にも恵まれてたし、大手鍛冶屋に数件の同業者が入ってたのでそれぞれの仕事を目にすることが多かった。

とにかく仕上げが綺麗な方が居た。
上手に手は抜いておられたがそれを思わせない(同業者しか判らないと思いますが・・・)。

とにかく見て試して技を学べたし、色んな業界の仕事も見れた。入った時期がよかったです。

今だったらちょっと条件悪いかな?って。とにかくいろんな方に目をかけてもらってまあ、ラッキーでした。



昨日あげた仕事ですが、これは無理 !! って言ってた物。
専門業者に持って行ってと言いたい。でも言えない、何事も勉強なんで。

でも出来ました。
仕事終えてからの作業です。穴を開けるのに時間がかかりすぎますので。
とにかく時間をもらいました。




槍かんなです。込みがこんなに長い。木工錐ギリギリの長さでした。




ハードルが高かったけど何とか出来ました。

抜けないように入れるのは簡単なんですが、抜いて刃を研がなければいけないので。
鍛冶屋さんには「無理なら短くしてもいいよ!」って言われましたが、長いのが値打ちでしょ!

やれやれです。何故がと聞くと朴だと軟らかくてすぐゴソゴソになるとの事。
でもうちでは楕円形に出来ません。ので以前やった氷のみの四角形の面取りで。
出来ればやりたくない。なぜなら他の仕事が遅れる~。スミマセン遅くなりまして。


次は古鑿です。赤樫(鉋台の本赤とは違います)の依頼。銘と中尾の形を見ると15年位前の小山金属の鑿です。今のはちょっと変わってます。この頃の方が良かったような?なんとでも出来ますが。




穴を開けて入れていきます。








これでも十分かと。
シルエットが綺麗に写るよう擦ります。



蛇が蛙を飲み込んだようしてしまうと美しくないよ~。



次は氷鑿です。






2尺丈と7寸丈です。
貿易物らしくて従来のものとはちょっと形を変えてみました。