顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

初夏の弘道館

2015年06月07日 | 水戸の観光


弘道館案内当番の日、親と子の論語塾が館内の至善堂で開かれていました。お子さん連れの参加者も多く、三の間まであふれる盛況です。藩校弘道館時代の最重要科目の論語を今の世で親しんでいる姿を見ると、水戸の精神が綿々と受け継がれているのがよくわかります。
ここは、斉昭公の七番目の子、後の最後の将軍徳川慶喜公が5歳から11歳まで勉学し、また明治維新後の3か月、恭順謹慎をしたところです。当時のまま残っている御座の間の床柱は、おそらく笑顔で平成の子供たちの授業を見ていることでしょう。



園庭の梅の実はたわわに実を付けているのもあれば、アンズ系などの花梅で実が見当たらないものもたくさんあります。その中で花も大輪な「滄溟の月」が、いちだんと大きな実を付けていました。また売店入口の臥龍梅、皮一枚で支柱に支えられて活きている状態ですが、実はたくさんつけているのには驚きました。老木まだまだ健在です、頑張れ!ご老公。
この梅たちも収穫されて13日、14日の二日間、偕楽園の梅の実と一緒に一袋1.5Kg300円で一般の方に売り出される予定になっています。



至善堂の復元便所の北側の梅林で変わった実を見つけました。なんと蝋梅の実でした。花は知っていますが、ついぞ実を改めて見た機会がなかったので撮ってみました、梅の名がついていてもバラ科ではないロウバイ科、さすが独特の雰囲気の実です。実は食用にはならず、種子などは逆に有毒だそうです。

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