顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

大洗海岸の夏

2015年07月14日 | サイクリング
自転車で一走り、水戸を離れて東へ三里の大洗までは我が家から6キロちょっとです。これから18日に海開きを迎え真夏に入ると、海水浴の客で賑わう周辺も今は静かなものです。
磯節踊り子の像がありました、初めての発見です。近付くと(または傍らのボタンを押せば)磯でぇ~名所はぁ~と流れてきます。もちろん石像の踊り子たちは動きませんが。
ところで磯節は、日本三大民謡の一つで、江戸時代、大洗や那珂湊の漁師たちが漁をしながら口ずさんでいた舟唄として唄い継がれてきた民謡で、明治時代に三味線の伴奏と囃子詞を加え、芸者に振り付けをさせて座敷唄になりました。
その後、水戸出身の第19代横綱「常陸山」の付き人で、 マッサージ師でもあった盲目の「関根安中」が巡業中に各地で磯節を披露し、独創的な節まわしと独特な唄声が話題となり、全国に広まったと言われています(大洗アウトレットのホームページより)。




その東側先端部分の小さな公園には平和の女神像、北村西望の作品です。作者は長崎の平和記念像の作者としても知られる、文化勲章受章者の彫刻家で、この像は大洗町誕生30年に、大洗北海道間のフェリー就航と大洗鹿島線開通の両者開業を記念して設置されたものだそうです。ここにはベンチなどもありますが、入口には車両通行止めや立ち入り禁止、海釣り禁止(多くの釣り人がいますが)などの看板があり、なかなかここまで入ってくるのは難しいかもしれません。



対岸にはフェリーが停泊、高さ60mのマリンタワーと並んでいる景は、まさに観光地大洗の一コマです。この日は偶々、18:30発の夕方便「ふらの」と翌1:45発の深夜便「だいせつ」2隻が並んでいました。苫小牧まで約20時間の船旅、16年ほど前に札幌雪まつりツアーで乗船しましたが、大海原だけの風景に飽きた記憶が残っています。ただ大浴槽は気に入り、何度も入りましたが、船の揺れは感じなくても浴槽のお湯の線が斜めになっているので実感できたことを覚えています。



大洗漁港、今は静かな一休みの時間です。シラス漁で有名な港ですが、ヒラメ、カレイ、イワシ、サバ,スズキ、イカ…そしてハマグリ、今なら岩ガキでしょうか、鹿島灘の新鮮な魚介物が水揚げされます。私の大好物、ヤリイカは今年はさっぱりでしたが…。




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