顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

涸沼  冬に入る

2015年12月12日 | サイクリング
秋の鯊シーズンもとっくに終わり、いま涸沼の広浦周辺は人影が見当たりません。今年のハゼ釣りも秋の始めは良かったようですが、その後は不漁となり自転車止めて話を聞いても、半日で2,3匹だと淋しい釣果を報告されるばかりでした。


そういえば、11月のはじめ、ボラの子どもの群れがこの場所に大量に押し寄せて水面が盛り上がっていたのが上の写真です。去年も下流の涸沼川沿いに何十万匹と言われる大群が押し寄せて、大地震の前触れとか言う話まで出たことがありますが、科学的には解明されてはいないようです。


家族連れなどで賑わうこのあたりも閑散として、シャッターを押す仙人の影が冬の陽に長く伸びています。シジミも今の時期は端境期にあたるのか、物産店にもあまり出てなく、あっても一人1パックの制限付き販売だと聞きました。これからしばらくは、静かに水鳥の楽園となる涸沼です。

なお、鯊も鯔も秋の季語です。

夕暮は何度も描く鰡の波紋   ミル
冬ざれや鯊を眠らせ沼眠る   顎鬚仙人

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