スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

ニアミス

2005-05-28 06:24:10 | コラム
木曜日にヨンショーピンでスターウォーズを見たけれど、後ろの席のほうから英語の会話が聞こえていた。そのときは別に気に留めなかったけれど、実はそれはEthan(米客員研究員)で、彼も同じ映画をそのホールで見ていたことを次の日知った。あれっ、ヨーテボリに住んでいるんじゃなかったの?

実は、次の日にヨンショーピン大学で研究論文の発表をするため、一日早くヨンショーピン入りしていたのだった。コロンビア大学時代の旧友のイタリア人Agostinoがヨンショーピン大学で助教授をやっているので、そのつてだ。今回の研究発表の内容は「アメリカの選挙における利益団体の寄付行動と政治家からの見返り」。その後の昼食では、スターウォーズのネタで話が盛り上がった。

それにしても、スウェーデンは狭すぎる。どの町にいても、絶対だれか知っている人、もしくは会ったことのある人とニアミスしている。あれ、この人が何でこんなところに、ということがありすぎる。(これは大袈裟じゃなくて)

さてさて、このEthanには大変感銘を受ける。金融市場の研究をやっている傍らで、政治学っぽく、アメリカ人の投票行動の研究をやっていたり、それに私が受けている授業はマクロの労働経済学、不均衡理論、などなどだ。やっぱり、現実社会の中での問題意識と数学の知識があれば、研究者としてはどんなテーマでもやっていけそうだ。彼は今年の秋からストックホルム大学に数年間、席を構えるということなので、これからもいろんなことが聞けそうだ。

(地理に詳しくない方へ。いろんな町の名前が最近ここに登場していますが、勝手に読み流してやってください)