キキ便り

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「英才児教育」の意味

2010-05-07 07:41:24 | アメリカ小学校事情

「英才児教育」の親を対象としたオリエンテーションに参加してみる。

そもそも英才児教育について興味を持ったのは、娘が2年生の終わりに担任の先生より勧められて英才児選定テストを受けたことが始まり。 ちょうど引越ししたことと、テストの試験が水準に満たなかった(知能テストが98パーセンタイル以上ではないと範疇に含まれないらしい。娘は95パーセンタイル)ことでドアは閉じられてしまったが、それ以来どうなのかと親として気になっていた。

 オリエンテーションに集まった親の顔ぶれを見ると、70%がアジア人(インド人を含めて)。さすがアジア人の教育熱はやはり際立っていると今さらながら感心する。

ところが説明を聞きながら、大きな誤解をしていたことに気づく。

 「英才児教育」というのは単に成績の優秀な子どもではなく、学習スタイルや認知能力などに及んで、一般児と非常に異なっているために、一般のクラスでは力が発揮できない子どもたちらしい。そのため学業の成績が伸びなかったり、登校拒否なども見られるらしい。ある意味では、特殊教育に共通した概念。それぞれの子どもが自分のペースやスタイルで学習を進めていけるような少人数の環境を整えてあげるというプログラムは、特殊教育にも共通する。

たとえば優秀な子ども( bright child) と天才児 (gifted learner) との違いとして挙げられていたのは

  • 一生懸命努力する(優秀な子ども) 対 遊び半分でやってみるがテストの成績はいい(天才児)
  • 学校が好き(優秀な子ども) 対 学ぶことが好き(天才児)
  • 友達といることが好き(優秀な子ども) 対 大人といる方を好む(天才児)
  • いい考えを持っている(優秀な子ども) 対 常識外れたおかしな考えを持つ(天才児)
  • 単純で順序だてたやり方を好む(優秀な子ども) 対 複雑さを求める(天才児)
  • 自分の学習成果に満足している(優秀な子ども) 対 自己を厳しく非難する(天才児)
  • 6-8回で習得する(優秀な子ども) 対 1-2回で習得する(天才児)
  • グループの中ででトップの成績(優秀な子ども) 対 グループの成績を超越していて、あてはまらない(天才児)

このようなリストの項目を見ていると、アニメや映画に出てくる発明の得意な子ども、博士と周りから呼ばれる子どもを連想してしまうのは、私だけ?

マルコム・グラッドウェルの「天才! 成功する人々の法則 」をもう一度読んでみようかな。

 

コメント (2)
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