『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
since 2000.3.7

2010年10月29日(金)

2010年10月29日 00時00分01秒 | Weblog
昨日は、僕の誕生日でしたので、
たくさんのお祝いのコメントいただきました。

ありがとうございます。

また、一段、階段を、石段を、
上がったような気持ちです。
そこから、さらに、
新しい、素晴しい景色を見られたら、と、
思っています。

44歳の久保田洋司を、
一年間、どうぞよろしくお願いします。

昨日朝、万葉集の講座に出かけてきたんですが、
先生も、昨日がお誕生日と。
偶然とはいえ、365日の内の1日、ですから、
これは、勝手にご縁を感じさせていただき、
より、万葉集に親しみを覚えることでした。

巻十の、いわゆる名もない官人たちの歌が、
続いていているんですが、
それでも、先生は、その面白いところを、
いろいろと話してくださいます。

誤字説はできるだけさける。

万葉集は原本が残っていなくて、
いろんな写本があるわけですが、
どこかで、誰かが、間違って写しても、
それがそのまま、後に伝わっているものもある。
それを、後の人が、その人の解釈で、
これは、こういうことだろう、と直したり、
その人の説に合うように都合よく変えたりしていると、
きりがないことになってしまうから、
誤字だろうと思われるところがあっても、
誤字説は、できるだけさけられているそうです。

それでも、これは、ほぼ間違いない、という方向で、
まとめられている説もあり、
でも、それがわかったからといって、歌そのものは、
なんということもない歌だったり。

方言を研究することで、読み方がわかるものがある、とか、
当時、こんな風習があったから、こんな歌が詠まれたのだ、とか、
当時の桜は、ソメイヨシノではない。花より葉が先、とか、
さらに、同じテーマでも、
万葉集の歌より、洗練された、後の時代の歌を、比べたり。

ほんの一時間半の講座ですが、内容濃く、深く、
本当に、楽しませていただいてます。

話は、突然変わりますが、
いよいよ、明日は、三ヶ月連続ライブの、第三夜。
「冬の微かなあの匂い」、開催です。

寒いし、木枯しは吹くし、雨だし、台風もきていると。
寒さには寒さ、木枯しには木枯し、
台風には、台風で、と思っています。

冬の訪れを、楽しみつつ、
まだ、ちょっと遠くを走ってそうな、
でも、もうすぐやってくる「トナカイ」(新作のタイトルでもある)に、
呼びかけつつ、みなさんと一緒に、
歌で良い時間を作れたら、と思っています。

どうぞよろしく。

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2010年10月30日(土)
KUBOTA YOJI monthly live act.3
『冬の微かなあの匂い』

◆会場:東京・新宿ミノトール2
(新宿区新宿5-11-4 龍生堂ビル地下1F/03-3341-2655)  
◆開場:18:00/開演:19:00(二部構成)  
◆料金:当日券¥4,500(税込/1drink込) 

◆出演:久保田洋司 スペシャルゲスト辻睦詞、ますだみき、増田琴美

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洋司