『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
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2010年10月15日(金)

2010年10月15日 00時00分01秒 | Weblog
昨日の万葉集の講座もとっても面白くて、
先生のお話を、ずっと書き続けるようなことでした。

巻十は、ほとんどが、
名もない官人、役人が作った歌のようで、
作歌上のミステイクがあってもしょうがない、と。

昨日も、これはおかしい、というような歌が、
いくつか。

文法的に、まちがっているものとか、
舌足らず的なものとか、
ただ、情景を言っているだけの、
感動のないもの、とか。

それと比べて先生が紹介してくださるのは、
新古今和歌集からの歌で、
同じテーマを扱ったもの。
万葉集からすると、
ずっと後の時代の歌、ということもあって、
とても上手。

万葉集を基本にして、新古今を見ると、
面白い、というようなお話。

新古今のころになると、
歌が、ほぼ完成された。

それがいい、と言う人、
それがいやだ、と言う人、
に、わかれる、と。

ただ、読んでみるだけだと、
なかなか、どこがどう違うかなど、
わからずに、通り過ぎてしまいそうですが、
こういうお話を聞いたあとだと、
違いを、意識して読めそうな気がします。

巻十では、そういうお話も、さらに聞かせていただけそうで、
楽しみです。

洋司