『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
since 2000.3.7

2008年9月30日(火)

2008年09月30日 00時00分01秒 | Weblog
10月1日から、僕がナレーションで参加している、ウェブサイト「ココロ・ニ・マドヲ 万葉集」がオープンします。ホームページアドレスは、http://www.manyoshu.jp/

iTunesのpodcastingでコンテンツの入手もできます(無料)。

1)iTunesを立ち上げ、
2)iTunes Storeを選択
3)podcastsを選択
  バナーで「ココロ・ニ・マドヲ 万葉集」がありますので、
  クリックして、購読を選択して登録をしてください。
4)下に掲載されます万葉歌の「エピソードを入手」ボタンをクリック
5)Itunesの中にコンテンツがダウンロードされます。


僕が、万葉集の歌やその解説を、ナレーションしています。
今回僕の担当は、5首のうち、3首と少し。
5首、どれも良い歌ですよ。

これからも、どんどん増えていきますので、どうぞよろしく。

是非たくさん、ご利用ください。

洋司


2008年9月29日(月)

2008年09月29日 00時00分01秒 | Weblog
万葉の初期には、日本にまだ、暦が伝わっていないので、うぐいすが鳴いたから春かな、とか、衣が干されているから、夏が来たのかな、などというのである。暦は当時の中国の皇帝の発想で、世界も宇宙も、皇帝に従うのであるから、何月何日には、必ず春、みたいなことになる。季節感というものは観念的なものになってしまうのである。暦が入ってきてからの歌では、そういうことを歌うことに意味のある歌なども出てくる。春なのに雪だ、などというのは、今の歌にもよくあるけれど、その感じは、暦が伝わった頃から受け継がれている感覚かもしれない。暦がなければ、梅に雪も別に、歌にすることでもないのかもしれないと思えば、歌も暦で、だいぶ変化したのであろう。

洋司

2008年9月28日(日)

2008年09月28日 00時00分01秒 | Weblog
ギターのストラップを選ぶのに、楽器店で、だいぶ長い時間、あれこれ見比べたのであった。ストラップは、細身の革製でシンプルなものが好きであるが、このたびは、ナイロン弦のギター用に、和風の柄物にした。長時間、迷ったわけは、これが最高、という気がしなかったからであるが、早速ギターに取り付けて、見てみると、なかなか良い。机まわりに、新たな彩りが加わって、この嬉しさは、なんであろう。座って弾くのにも、わざわざストラップをかけたりして。裸だったギターが、着物をまとったみたいな感じである。

洋司

2008年9月26日(金)

2008年09月26日 00時00分01秒 | Weblog
大伴家持は、万葉集の最終的な編纂を行ったと考えられている。収められている歌の数も、圧倒的に多いのである。14~15歳の頃から、42歳の頃までに五百首近く。それだけに、それほどでもない歌も多いらしく、下手な鉄砲、などという人もある。中国の詩に詳しく、それを和歌に映そうとする作業にも、力を入れていたようである。おぼっちゃんであるが、波乱に満ちた生涯を送っている。それでも、万葉集の最後の歌では、よい事がありますように、などと歌い、それ以後、68歳で亡くなるまで、歌を残していない。なんだか、切ないような、勇気づけられるような。

洋司