『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
since 2000.3.7

2010年5月31日(月)

2010年05月31日 00時00分01秒 | Weblog
今朝は、これから奈良に向けて出かけるところ。

「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」の勉強会です。

夜中に、何度か目が覚めて、
4時前に、もう、起き上がりました。

昨日、夜明けの風景が出てくる詞を、
書いていたところだったので、
今朝の、つまり今4時過ぎの、窓の薄青い、静かな感じが、
嬉しいです。

辻睦詞さんの BBSを見ると、
また面白いことをはじめてるみたい。

Shi-Shonenの「憧れのヒコーキ時代」の話は、
先の、戸田誠司さん、飯尾芳史さんに、辻くんと一緒に会った時にも、
話題になったので、辻くん、早速やるなぁ、という感じ。

Shi-Shonenは、戸田さんのバンド。

The東南西北の、初期のレコーディングの、ある日、
アレンジでお世話になってた戸田さんが、
僕をご自宅に連れて行ってくださったことがある。

その時、「これ、久保田にやるよ」と、
「憧れのヒコーキ時代」のシングルレコードをくださった。
これが、嬉しかった。
もちろん今も、大事に持っています。

田舎で見てたテレビのCMで、「憧れの~」が流れたときには、
けっこう衝撃があった。

当時、偶然聞いたラジオでは、細野晴臣さんが、
「Shi-Shonenがいいんだ」とおっしゃってた。

僕の、とりとめのない話に、このあいだ、戸田さんが、
「その話、どこに着地するの?」と、
これが面白かった。

聖書の中のイスラエルの12部族の一つが、
日本に流れてきたかもしれない、というような話をしている最中で。

それは、飯尾さんの記憶力がいいというお話からの、
僕の連想でしたが、すこし唐突だったようで。

では、そろそろ、準備して、出発。

洋司

2010年5月30日(日)

2010年05月30日 00時00分01秒 | Weblog
昨日の午後、画家の小峰倫明さんから電話。

特に、用事があるわけではないが、
しばらく、話してないので、と。

久しぶりという感じで、話したのであった。

夏に、また、セルビアに行かれ、
そこで、展覧会も開催される。

それに向けて、作品を描き続けておられるところ、と。

コンセプト的なものは、決めずに、
出てくるものを全部受け入れるつもりで、
描いておられるのだそう。

小峰さんの作品は、青が印象的。

そういえば、僕は、最近、夢で、
とってもきれいな、深い青空を見た。

このあいだ、万葉集の講座に行った日の朝。

雨のあとの雲の向こうに、その夢に近い、
きれいな青が、あった。

夢には色がない、というのを、聞いたことがある気がするが、
まったく、そんなことはなくて、
現実よりも、もっと、鮮やかで、深い、色がある。

明日は、奈良。
それまでに、やっておくことが、けっこうある。

がんばろう。

洋司

2010年5月29日(土)

2010年05月29日 00時00分01秒 | Weblog
本日は、朝から、
外でなにか、大きな音がしているのである。

大きな機械が動いている音であるが、
なんなのかは、見ていないのでわからない。

道路のアスファルトを、はがしているのかもしれない。

外に出て、見てくれば、わかるのであるが、
見てこないのである。

作業の人の声も、聞こえる。

相当に大きなものが動いている音で、
ついに、ガリン、ガリンと、
周期的な音もしはじめた。

こんなことを、書かなければ、
僕も別に、なんの音かなど、そんなに気にもせず、
ただ、近くで工事してるだけだなぁ、くらいに思うだけあるが、
書くうちに、なんの音なのか、
これが、だんだん重大事に思えてくるのであった。

こうなってくると、外に出て、それを見た場合、
その、感動が違う。

あの、朝から気になっていた音の正体は、
これだったか、と感慨も一入。

人は、自分の知っている範囲でしか、
なかなか、考えられないものである。

僕も、もう、これは、工事の音で、
大きい機械が、アスファルトをはがしているものだ、と、
思い込んでいる。

ほとんど、そうと決め付けている。

こういうのが、時に、危険なのである。

もしも、
5月29日朝の僕のアリバイを証明しなくてはいけなくなったとしたら、
僕は、家にいて、「今日の出来心」の原稿を、書いていた。
外で、アスファルトを削る工事をしていた、と言うかもしれない。

実際は、アスファルトは削られていず、
別の全く違う出来事が起こっていたのかもしれないのである。

僕に、アリバイは、ないのであった。

あぁ、子供の頃に読んだ、「名探偵入門」、だいぶ好きであった。

洋司

2010年5月28日(金)

2010年05月28日 00時00分01秒 | Weblog
昨日の万葉集講座も、先生のお話が、
全部、面白いのであるから、
お話を、全部、書き写しているようなことであった。

高橋虫麻呂の常陸の国での長歌、反歌もあり、
配られたプリントに関東の地図。
先日のぼった筑波山の位置もしるされていると、
また、思い入れも違うのであった。

巻九の相聞歌に入っている。
いわゆる、恋の歌。

当時の人たちにとっての、恋とは、
その場に、相手がいないときに、相手を思う気持ちである。

だから、あなたが、行ってしまったら、
明日から、恋しくなるなぁ、と言うのである。

一緒にいるうちは、恋とは、ちょっと違う感じである。

当時の役人、都から地方に赴任しても、
地方の女の人とは、結婚してはいけないことになっていたそう。

それでも、仲良くなる人などは、けっこういて、
任期を終え、都に戻る時など、
恋の歌のやり取りが、なされるのであった。

藤井連(ふじいのむらじ)など、
現在の大分と思われるところから、都に上る時に、
女の人と、歌のやり取りをして、
また帰ってくるよ、など歌うのである。

歌は、社交の道具であから、
これで、うまく決めないことには、お話にならないようなことである。
そこで、上手いこと言ったりなどすると、ますます、思いはつのろう。

それにしても、また、来るよ、などと言っても、
当時の旅は、大変なことである。

ほとんどの人は、会うこともなかったのではなかろうか、と、
思うことである。

それで、月やら、星やら、雲やらに、
いろんな思いを込められたか。

昨日の月は、眩しくて、奇麗であった。
月の光で、雲が、夕焼けのように、ピンク色であった。

洋司

2010年5月27日(木)

2010年05月27日 00時00分01秒 | Weblog
昨日は、第四水曜日でしたから、
「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」更新です。
こちら

柿本人麻呂が、没落した都のあとにたたずみ、
もの思い。

琵琶湖。
夕波千鳥。
過ぎていった時や人。
様々なイメージが、境界線をなくして、
まぎれている、という解説部分も、良いですよ。

是非ご覧ください。

今朝は、これから、万葉集の講座に出かけるところ。

これは、「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」とは、関係なくて、
僕が、個人的に、通っている講座。

万葉集の、4500首以上ある歌を、先生が、
一首ずつ丁寧に、読み、解説してくださいます。
現在、巻九が終わろうというところですが、
ここまで来るのに、十年以上かかっているとか。

巻二十の最後までは、あと十年ぐらいかかる、と。

僕は、参加して、まだ、この六月で二年というところ。

楽しみに通っています。

「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」のほうは、
近々、勉強会で、また、奈良、明日香村に行く予定。

行くたび、季節が変わって、
明日香村の景色も、それぞれに美しいです。

車で、ちょっと通り過ぎるところに、
天の香具山やら畝傍山、耳成山、飛鳥川など、
千数百年前の歌に詠まれたものが、普通にある、というのも、
何度行ってみても、わくわくします。

など、書いてるうちに、出かける時間。

では、また明日。

洋司