『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
since 2000.3.7

2007年6月30日(土)

2007年06月30日 00時00分01秒 | Weblog
電車の中で人が倒れたのを、鉄道ファンの少年が、携帯電話で119番に連絡し、電話での指示を受けながら、大急の手当てをし、救ったと。大変立派なことと思って記事を読んだけれど、救助と鉄道ファンがわからなく。普通に高校生が、でいいような。
もし僕だったら、ビートルズ・ファンの男が、ということになる。電車の名前だって少しぐらいは知っている。ランボルギーニカウンタックも好きだ。乗り物ファンのといわれるかもしれない。係りの人に事情を聞かれ、たまたま持っていた花伝書などを見て、「君、そういうの好きなの?」「はい」で、申楽ファンのとなると、もうおこがましく、おさむい。

洋司

2007年6月29日(金)

2007年06月29日 00時00分01秒 | Weblog
ブラウン管の再利用。鉛だかの混ざった専用のガラスは他に使い道がないから、中国などに原料として輸出していた。中国でも薄型テレビが出まわって、日本が送ってくるものはもう廃棄物だから、やめてくれって言われていて、今、ブラウン管の行き場がなくて困ってるらしい。増えすぎた越前クラゲでの例のように画期的な再利用法は出ないかな。

洋司

2007年6月28日(木)

2007年06月28日 00時00分01秒 | Weblog
子供の頃。お菓子のおまけについてたような、小さな笛。家中の皆が吹いてみても、ス5だけで、鳴らないので、これはもう不良品なのだ、見ろ、この安っぽい作りを、などと言っていたところ、その笛を、僕だけが、ピーピーピーピーなんの意味もなく、吹いたものだ。練習などしたわけもないんだけど。実はちょっとしたコツがあった。それさえわかれば、誰にでも吹けるのだ、と思えば、僕はそれを内緒にした。だんだん、自分がズルをしているような気がして、そのコツを発表したのだけど、誰も吹けない。やはり不良品だったのだろう。

洋司

2007年6月26日(火)

2007年06月26日 00時00分01秒 | Weblog
夜道を一人歩く女の人が、笑っていた。よかった。というような詩を昔、読んだことがある。作者が「よかった」と思ったところが意外に感じたけれど、そこがいいところだった。怖い話や悲しい話ではないからだ。怖い話や悲しい話に関連付ける自分の心に、偏りを感じた。
男の人が一人、笑いながら歩いているのを見たことがある。よかったとは思わなかった。怖くも悲しくもないが、スズメバチが飛んで来たときのように怖くて、まゆ毛を描かれた犬を見たときのように悲しかった。

洋司