『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
since 2000.3.7

2009年2月28日(土)

2009年02月28日 00時00分01秒 | Weblog
昨年10月に、南青山マンダラにて、開催された、
僕とフェビアンとの、同時CD発売記念ライブの、
映像の予約が昨日から、始まったそうです。
MMRの掲示板に、昨日出たお知らせを、
紹介させていただきます。

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フェビアン・ファン、久保田洋司ファンのみなさまから発売を熱望されておりましたライヴDVD-R(2008.10.26 at 東京・南青山マンダラ~フェビアン&久保田洋司ダブル・レコ発ライヴ)の発売日が2009.3.25に正式決定いたしました。本日よりそれぞれの作品の通販予約をスタートいたします。

両作品ともに本編ノーカット編集となっており、音質もPA宅からダイレクト・インした音源をマスタリングしておりますのですごくイイ感じです。

作品タイトルは、久保田洋司『ゆめゆめライヴ』(MMR-043)、フェビアン『Live Notes』(MMR-044)となっており、価格はともに税抜¥2,500です。尚、両作品ともネット通販&ライヴ会場限定販売となっておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

詳細は、こちら。
http://www.mmrecords.jp/info_mmr043-044.html

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「ゆめゆめ」発売前の、
その時、まだ誰も聞いたことのない曲を、僕は、
多く歌っています。

CDとは全く違う、弾き語りライブです。
ライブにお越しいただいた方も、
そうでない方にも、お楽しみいただけたらと、
思います。

洋司

2009年2月27日(金)

2009年02月27日 00時00分01秒 | Weblog
シカというのは、
もともとは、牡鹿、オスの鹿のことで、
牝鹿、メスの鹿のことは、
メカ、といった。

鹿一般は、単に、
カ、といったそうである。

なにかを、一音でいうのは、
なんだか、大陸的、中国語っぽい気がする。

今、講座で、万葉集の、巻八、秋の雑歌あたりを
勉強中で、萩を歌った歌に鹿がよく登場する。

歌の中で、
鹿は、萩の花を妻問いに、
やってきたり、
萩の枝についた露を
首飾りにみたてて、
プレゼントしようとしたり、
するのである。

皆の前提として、牡鹿の妻は、
萩だという、了解があった。

いつも夕方になると、鳴く鹿が、
今日は鳴かないなぁ、
という歌が、
名歌中の名歌だったりする。

万葉人と鹿の関係は、
なにか、きゅんとするものがある。

それにしても、
奈良公園あたりにたくさんいる、
あれは、野生の鹿だそうであるが、
そこに、鹿せんべいを売っている、
小さい屋台みたいなのが、いっぱいある。

あんなところで、せんべいを売っていると、
鹿に全部、食べられてしまいそうであるが、
せんべいは、十枚ぐらいずつか、
紙の帯で束ねられていて、
その帯で、束ねられてると、鹿は、
それを、食べようとしない。

一旦、帯をほどくと、せんべいをもらおうと、
どんどん近づいてくる。

萩の花に妻問いにやってくる鹿が、
せんべいに向かって、どんどんやってくる。

風流と思って、見れば、これも、いい。

洋司

2009年2月26日(木)

2009年02月26日 00時00分01秒 | Weblog
ある曲の、デモレコーディングを始めていて、
数日。
先月の終わりごろに、
作るきっかけをいただき、
今月、半ば過ぎから、ようやく取り掛かり、
やっと、基本形ができたところである。

何度も何度も聞き、
今朝も聞き、
変更点等を、まとめているところである。

今日は、これから、講座に出かけるところ。

洋司

2009年2月25日(水)

2009年02月25日 00時00分01秒 | Weblog
水曜日なので、
「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」の
更新日である。
(http://www.manyoshu.jp/)

今週は、文武天皇が吉野を訪れた時の
旅の歌。

吉野の山の嵐は寒いのに、
あるいは、今夜も一人で寝るのだろうか。
という、
これは、天皇自身の歌というより、
旅をする人の共通する感情。

吉野の宮に幸しし時の歌。

中西先生の資料には、
大宝元年(七〇一)二月二十日と同二年七月十一日。
ここは歌意により後者か、とある。

後者とすれば、7月。

7月なのに、
寒い、というのは、
実際に、山の風は寒かったのだろう。

一人で寝るというのは、
寒かったのだろう。

それにしても、
2月にも、吉野を訪れているというのは、
ころこそ、相当寒かったろう、と思う。

奈良に撮影に行く、「万葉集~」のスタッフは、
寒い夜明け前なども、ずっと野外である。
体中に、カイロを貼り付けて、
日の出や「かぎろひ」を待ったりする。
それでも、寒くてかなわない、と。

思えば、
海水が全部蒸発するようなときにも、
地下に潜って、耐え、
氷河期も乗り切り、
生命とは、すごいものであるなぁ。

万葉の頃の、生命を謳歌する、
人や自然と、強く深くかかわる、
その、生命主義、
生命への実感は、
すごかったのだろう。

すごいしか言えない、のであるが、
あの、絶景に接した時の、何も言えない感じか。

なにしろ、もう、自分と世界の区別が、あまりついていない、
ぼーっとした者である。

洋司

2009年2月24日(火)

2009年02月24日 00時00分01秒 | Weblog
昨日は、いつもより少しだけ、墨が濃く擦れた。
ちょっと濃くなりすぎたので、筆先で水を足しながら、
書いていたが、微妙にかさつくのであった。

いつもは、どちらかというと、ちょっと水っぽいぐらいで、
書いていると思う。

少しかさつくけれど、
たまに、濃くなると、あとで見た感じが、
本物っぽいような、気がする。

ここでいう、本物とは、
博物館とかお寺で見た、
奈良時代から鎌倉時代ごろの、
経などの書のことである。
空海が書いたのも見たことがある。
聖徳太子の真筆、といわれるものも見たことがある。

そういうものと、比べるなど、
あつかましいことである。
鉄面皮。
大変な楽しみを知ってしまったなにかのようである。

昨日書いたものを、今、出してきて見てみたが、
昨日より、濃く見える。
一晩で、水分がさらに飛んで、
墨が定着したものと思える。

墨は、前に、小さくなった、と書いたときには、
実際は、元の、半分よりちょっと減ったぐらいのことであったが、
今は、もう本当に小さくなった。
子供の頃は、よく、クレヨンを、
最後の最後まで使い切って絵を描いていたものであるが、
今は、この墨を、最後の最後まで使い切るのを、
ちょっと、楽しみにしている。

洋司