『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
since 2000.3.7

2011年2月28日(月)

2011年02月28日 00時00分01秒 | Weblog
ここ数日、ファンクラブの会報の原稿を書いたり、
編集をしたりしていました。

会員の皆さん、2月発送、ちょっと遅くなってて、
すみません。

内容は、12月の尾道。
クリスマスの伊藤銀次さんのバースデーライブ。
年末のミノトール。

それらが中心で、
また、小説やら、コラムやら、マンガやら、占いやら、
新聞を真似た形。

尾道は、ライブの二日間を含め、
一週間ちょっと、いましたから、
そのあたりの記事を、あれこれ、書いていますと、
もう、ほんと、最近は、心は尾道に、ありまして、
このあいだも書きましたが、
尾道駅北口すぐのジャズ喫茶ANDYには、
いつでも行って、コーヒーやお酒はもちろん、
ちょっと、ギター弾いて、たまに、ピアノ弾いて、
歌ったりして、しばし過ごして、帰ろうか、など、
考えるんですよ。

あたたかくなりだした頃、
皆で、ANDYで、待ち合わせってどうですか?

そんなこと考えならが、マイルスかけてます。

昨年は、The東南西北デビュー25周年でしたが、
今年は、1stアルバム「飛行少年」(ひこうしょうねん)発表25周年と、
大池くんの好きな、無理矢理な理由付けで、
それを記念して、
「飛行少年」全曲、曲順どおりライブ、場合によっては弾き語り、
みたいな。

粉かい?
砂かい?
大人かい?

「トナカイ」を、
第二部で、歌うという、二部構成。
アルバム一枚なんて、実はけっこう短いですから、
それ以外は、歓談。

いや、最近、MMRがYou Tobeにアップしてくださってる、
ライブ映像シリーズを選曲して、
Tomorrows、LOVE、LOVE BLOOD、あえないのなら、
等はどうかな。

細い亀、と、わざと歌うつもりは、ありませんが、
なんか、別の、
未来のための、明日のための、歌い間違いも、
あるかもしれず、「河童」の朗読再演、なども、
いや、それは、15分ぐらいかかるから、ちょっと重いか。
きゅうりを食べる、のところで、腹筋に力、入りそうだし。

マイルス「カインド・オブ・ブルー」、今B面に。

ANDY、僕の名前YOJI、と無理矢理絡めるなら、
AND‐Y。

ま、そんな、今朝は、春雨。
衣はいたくとおらめや。

たいしたことない春の雨だ、と思って、
ずっと、歩いてたら、
気がついたときには、
ずぶぬれだった、みたいな、
歌が、万葉集にも。

少し、小さないいことを思いついたり、
楽しい記事を読んで、それで、
小さく、微笑んでいるのが、
気がついたら、
声だして、笑ってた、と。

全く関係ないですが、
超人バロムワン、っていう、
二人の少年が、
友情パワーで変身するヒーローが、
走る時、確か、
ブロロロロロ、っていっていました。
それを、このところの、
僕の、よろめきで言うなら、
よろろろろろ、でしょうか。

今日も、はじける笑顔で。

洋司

2011年2月27日(日)

2011年02月27日 00時00分01秒 | Weblog
「浴衣の君は ススキのかんざし~」って、
吉田拓郎さんの歌の替え歌で、
嘉門達夫さんが、

「額田王(ぬかたのおおきみ)は昔の人だよ~」と。

普段、大笑いなど、ほとんどすることがなく、
とっても面白いものを、見たり、読んだりしても、
つい、腹筋に力いれて、笑いをこらえていたり、
など、する者なんですが、
嘉門さんの、ライブを、何度か見させていただいたときには、
面白くて、
ほんと、こらえきれない感じでした。

べつに、こらえることはないはずなんですが、
わっはっは、って、なかなかならないんです。

ずいぶん前にも書きましたが、
黄金バットみたいに、
登場するたびに、
わはははははははっと、笑うのを、
やってみたい、と思って、
実は、先の、数ヶ月連続ライブでは、
ほぼ、個人的に、それを、実行していました。

皆さんの
明るい笑顔や 明るい笑い声で、僕などは、
日々、とっても元気をいただいていると思いますし、
力もいただいてると思います。

僕など、今年のテーマは、はじける笑顔ですから、
しかし、顔だけじゃなくて、声も、
はじけると、なお、いいですね。

額田王は、「日本書紀」によると、
大海人皇子(後の天武天皇)に嫁いで、
十市皇女を産んだ~、と。

後に、大海人皇子の兄、天智天皇から愛され、
後宮に入ったそうですが、
天智が彼女の元を訪れることはまれで、
そんな天智を思い、額田王は、
待つ身の悲哀を静かに詠った、と。
「地図とあらすじで読む万葉集」っていう、
とっても見やすい本で、知りました。

続けて、引用すれば、
「大海人皇子、天智天皇という
二つの巨星から愛されたという、
艶々しいイメージからか、
今でも彼女の人気は高く、
額田王こそ、万葉屈指のヒロインといえるだろう」と。

万葉集は、魅力的な人物が、たくさん登場しますし、
どの歌人が、好きか、自分で探すのも、楽しいです。

僕は、志貴皇子(しきのみこ)の歌、大好きです。

石走(いわばし)る 垂水の上のさわらびの
萌え出づる春に なりにけるかも

それに、これ、
采女(うねめ)の 袖吹きかえす明日香風
都を遠み いたずらに吹く

これが、大好きで、そのイメージで何度か、
僕も、歌を作ったことがあります。

どちらも、「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」に、
アップされてますので、是非、ご覧ください。

石走る~は、こちら

采女の~は、こちら

ついでといっては、なんですが、
「万葉集~」で、ほぼ、一番最初に、僕が、
朗読したのが、
春楊 葛城山に たつ雲の 立ちても坐ても
妹をしそ思ふ

これは、柿本人麻呂歌集からですが、
これも、大好きですし、
僕の、朗読が、だいぶ、初々しいので、
記念に見てみてください。
こちら

では。
今日も、元気に、よろめいて。

洋司

2011年2月26日(土)

2011年02月26日 00時00分01秒 | Weblog
尾道駅、北口すぐ、
ジャズ喫茶ANDYの、
マスターのニコッとお笑いになるところを、
時々、思い出します。

昨日なども、
ジャズを大きくいい音で、流しながら、
素敵なお客さんと、ニコッとされてるのかな、と、
思いながら、こっちも、
マイルスのレコードかけたり。

僕など、ANDYに行っても、
マスターと二人のときは、ほぼ無言で、
ただ、美味しいコーヒーや、
バーボン、スコッチなど、
その時々で、マスターに、すすめていただき、
お酒を。

バーボンやスコッチは、ロックで。

最初は、いい香りを楽しみ、
強いお酒を楽しみ、
だんだん、氷がとけて、
やわらかな時間を楽しみ、
軽いよろめきを覚えながらも、
それが心地良く、
ただ、もう、無言で、
カウンターの席に、座っています。

マスターの、お好きな、
備後弁(尾道のほうの言葉)が、

「ねきぃ けぇやぁ」。

そばにこいよ。

という意味ですが、
これが、ちょっと色っぽい場面でも使われる、と。

備後弁といっても、いろいろあるのに、
その中から、「ねきぃ けぇやぁ」を選ばれる、
マスターの感覚、心の動き、みたいなのが、
好きです。

その会話がされているとき、
つまり、何人かのお客さんと、マスターとで、
どんな尾道弁が、好きか、
というような話題になっていたとき、
僕も、たまたま、そこにいてよかったな、と、
ありがたく思います。

で、
すぐに、僕は、「naked care」っていう歌を作りました。
「ねきぃ けぇやぁ」で「ネイキッド・ケヤー」。
どことなく、色っぽい感じも、ニュアンスが重なって、
好きです。

前に書きましたが、ANDYをテーマに書いた、
The東南西北の「明日また森で逢えました。」には、
「出会いをこんなにも喜んで、
あなたの空間にだれもが集まる」
という歌詞もあるんです。

マスターが出会いを大切にされてる感じは、
僕が高校生のころ、はじめてお会いした時にも、
一番感じられた、マスターの、あたたかなところでした。

楽しい語らいもいいし、
僕みたいに、無言でいても、
とってもいい。

いい音で、ずっとジャズが流れてて、
銀の細口のポットに、いつもお湯が、
ちょうどいいぐらいに沸いていて、
時間によって、明かりも、ちょうどいいぐらいに、
調節されて、
時々、生演奏もある。

去年、ANDYにいたら、
ふらっと入ってきた若い男子。
バイクで、東京から来た、と。
通りかかって、いい店があるな、と思って、
入ってみた、と。

あの時も、ちらと万葉集の話になったりしたのを、
楽しく覚えています。

よろしければ、是非、みなさんもANDYへ。

大池くんが、隅の方で、
眉間にしわ寄せて、タバコふかしているかも。

清水くんが、ちょっとふわっと顎を上げて、
別のこと考えながら、
かたちだけ、うなずいてるかも。

僕も、いてもたってもいられず、
ふらっとANDYに、いるかも。

出会いをこんなにも、よろこんで、
今日も、よろめきで。

洋司

2011年2月25日(金)

2011年02月25日 00時00分01秒 | Weblog
昨日の、万葉集の講座も、
素晴しいお話がいっぱいでした。

巻十の
夏の雑歌、鳥を詠む。

初夏の木々の茂っているところに、
ほととぎすが、高い声で鳴く。

現代みたいな、雑音もない、
飛鳥の時代に、その声が、
山にこだましたりなどして、
響き渡る。

そういう歌が詠まれる。

ますらおが 外に出て見渡す
旧京飛鳥の神奈備山に
朝が来ると 柘(つみ)の小枝で、
夕方になると 小松の梢で 
里人が 声を聞いて また聞きたいと思い
山彦も まねしたりするほどに
ほととぎすが 妻恋いしているのだろう 
この夜更けに鳴いている 「古典全集」(小学館)より

ほととぎすが鳴くと、
恋心が苦しくなるから、
ほととぎすが、いない国にいってしまおう、
とか、

こんもりとなるようには、
ぜったい、木を植えまいぞ。
ほととぎすが来て鳴きとよもしては、
恋心をつのらせおる、
みたいな歌も。

飛鳥時代の古い歌が、まずあるから、
奈良朝の人たちが、
ほととぎす、という時、
パターンとして、
そこに、回顧的な雰囲気が、歌に宿るんですね。

のちに、与謝野晶子が詠んだ、

ほととぎす
治承寿永の御国母
三十にして
経よます寺

という歌の、ほととぎすの例も、あげられて、
昨日は、いろんなほととぎすを、聞きました。

さ、それから、
万葉集といえば、
「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」
更新されています。

中宮寺の映像も素晴しいです。
是非ご覧ください。
こちら

更新といえば、
ここ数日の「今日の出来心」まとめて、
更新されました。
MMRさん、ありがとう。

さらに、You Tubeに、「あえないのなら」もアップ。
またまた、選曲がにくいですね。

昨日、You Tubeをたどっていくと、
The東南西北の「Shadow Dancing」の
プロモーションビデオが出てきて、
久々で、見てしまいました。

当時は、いろいろご意見いただいたビデオでしたが、
あらためて、遠く見ますと、いいなぁ、と思いました。
よく作っていただいたな、と
いろいろ思い出しました。

あれは、
僕の20歳の誕生日をはさんだ数日で、
撮影されてて、
当時ディレクターから、
19歳の久保田と、20歳の久保田、と、
わかるぐらい、顔、違うよなぁ、みたいに、
言われました。

ご出演くださった、松本友里さん、
ご冥福を、お祈りするばかりです。

なぜか、昨年のある日、
妙に、「Shadow Dancing」のビデオの、
ラストあたりで、僕と友里さんが、
ダンスするシーンを思い出す日があって、
後から思えば、
ちょうど、お亡くなりになった日のそのごろだったようで、
これも、なにかの知らせだったのかな、
と思ったことでした。

友里さんとは、
撮影の時、お会いしただけですが、
ビデオとして、残っていますから、
こちらは、何度も見る機会もあり、
僕らメンバーには、常に、
共演みたいな意識はありました。
でも、
友里さんから、すれば、
数多くの仕事の一つで、
いつか、忘れて過ごされてただろうな、
と思います。

僕としては、この歌、松本隆さんの詞や、
戸田誠司さんのアレンジふくめて、
大好きな曲ですし、
こんなビデオを作っていただいて、
本当に良かったなと、ずっと思っています。

なんというか、撮影では、
山川直人監督から、
じゃ、久保田、ここで、踊ってみようか、とか、
ここで、ギター投げて、ステージから飛び降りて、とか、
物思いにふける様子で、車に乗ってて、とか、
いろいろ、注文があり、
いろいろ、やらせていただいたなぁ、と。

踊れといわれても、こちら、フォークダンスぐらいしか、
知りませんで、そのようなものに、なってしまいました。

ステージのシーンでは、
スモークマシーンが故障して、
その時、長野かどこかの、学園祭のステージでだったんですが、
スタッフの方が、近くの駄菓子屋だったかで、
煙幕の花火みたいなのを、大量に買ってきて、
それで、代用し、とっても煙くって、大変だったこととか、
急に、あれこれ、思い出し、
楽しい気持ち含め胸いっぱいになりましたよ。

思いがけず、ながくなりました。

さぁ、すてきな一日、思い切り、楽しみましょう。

洋司

2011年2月24日(木)

2011年02月24日 00時00分01秒 | Weblog
今朝は、これから、万葉集の講座に。

本日から、夏の雑歌の勉強です。

鳥を詠み、蝉を詠み、花を詠み、
ほぼ、それぐらい。

万葉人は、あまり、夏が好きでもなさそうです。

夏の鳥、というと、ほぼ、ほととぎす。

たぶん、今日は、たっぷりほととぎすの話を、
きいてくると思いますよ。

さぁ、 スカッとさわやか、
今日も、元気ハツラツ万洋人で。

洋司