『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
since 2000.3.7

2009年3月7日(土)

2009年03月07日 00時00分01秒 | Weblog
清水伸吾くん、大池茂文くんに、
同時に、メールをしたり、ファイルを送ったりすると、
二人は、すぐに電話をかけてきてくれるのである。

メールに慣れていると、電話をしなくなる。
僕が、ほとんど電話をしない者なのである。

だから、二人がほぼ同時に、電話をくれて、
話していると、パワフルだなぁ、などと、感じてしまう。

そして、楽しいことであった。

メールは大変気軽であるし、
相手に時間の負担をかけることが、少ないと思えば、
とってもいいものに違いない。
便利だと思って、使っている。

今や、僕のような小心者は、
電話には、それなりの覚悟みたいなものが必要になってくる。
かけるのも、かかってくるのも、ドキドキの装置なのである。

子供の頃、某アーティストのファンクラブに、
何時から何時までに電話すると、
その人のメッセージが聞ける、というのがあって、
すごい緊張して、電話し、
2~3度は、つながった瞬間に、緊張のあまり、
電話を切る、というようなことをし、
やっとのことで、
録音されたその人のメッセージを聞くことができたものである。
あまりの緊張の中、メッセージが聞けたその1分ほどの恍惚は、
今も忘れない。

僕も、デビュー後、
似たようなメッセージを録音したことが、何度かあるけれど、
そのたびに、子供の頃のことを思い出して、
きっと、かけてくれる人たちも、
同じように緊張しているに、違いない、
なんとか、喜んでもらえるものを、
と思いながら録音したものである。
子供の頃のあの緊張は、いい経験だったようにも思える。

僕も、たまには、覚悟して、大池くんや清水くんに、
電話してみよう、と思うことである。

洋司