『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
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2009年3月9日(月)

2009年03月09日 00時00分01秒 | Weblog
春のことについて、
ファンクラブの会報用の原稿を書いているところである。

万葉集をやらせていただくようになって、
僕は、春を、
1月から3月という旧暦で感じるように
なった気がするのである。
もっとも、旧暦なら、1月は、
一月(ひとつき)ほど後ろにずれるのだろうけれど。

1月から、すでに春だと思い込んで
生きていたような気もするのであるから、
心どこかに、温かなものが、
あるというのか、
ま、ゆるいものである。

ゆるいから、
春のくせに、寒いじゃないか、
などと、思いもしないのであった。

で、
10月から12月を、冬だと
思っていたかといえば、
これは、
勝手に、秋だと思っているのであるから、
調子のいいことである。

晩秋、初冬、という季節が好きである。

紅葉が散りだした頃か。

持統天皇の頃あたりに、
中国から暦法が、入ってきたとか。
西暦で言えば、600年代の終わりごろか。
遣唐使が、持ってきたか。

万葉集の初めの頃は、
暦法によらないので、
梅が咲いたから春だなぁ、であるが、

暦法以後は、
春なのに、梅が咲かないなぁ、
と、どこかで暦を、逆手に面白がる気分もある。

4月からは、夏ということで、
夏だけど、涼しいなぁ、でいいじゃないか。

7月から9月、
暑いけど、秋だ、で、よかろう。

僕の一年は、秋が長いのであった。

大変、都合のいい者のようである。

洋司