『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
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2009年3月3日(火)

2009年03月03日 00時00分01秒 | Weblog
エレキギターの弦は、金属である。

これを、一生懸命、
チョーキング(押さえた弦をそのまま指盤にそって押し上げる)して、
一音、音を上げてビブラートしたり、
ゆっくり元の音に戻していって、さらに、ビブラートしたり。

1回でうまくいけば、いいのであるが、
こちら、1回では、うまくいかない。
それどころか、
100回やってもうまくいかないことがあるのである。

こうなってくると、指にだいぶ負担がかかってくる。
そんなに、やらないほうが、いいのである。

弦にも、負担はかかる。

昔は、ライブ中に、よく弦を切ったものである。

バンドに二人、ギターを弾く者がいたのであるが、
二人そろって、弦を切って、
ステージ上に、ギターなし、という場面があったことがある。

マネージャーやら、楽器担当のスタッフらが、
弦を交換したり、サブギターをもってステージに走ったり。

よく弦が切れたので、
毎回、なかなか、緊張感のあるステージなのであった。

なんで、あんなにも、よく弦が切れたのだろう。

だいたいは、下手ほど、よく弦を切るという。

ステージでは、だいぶ力が入っていたのであろう。
あの、金属を、切ってしまうのである。

1本切れると、単純に、6本で支えていたものが、
5本になるわけで、すぐに、
あと何本か続けて切れてしまうことが、
よくあった。

今は、ライブでは、練習以上に、力を抜いて、
弾くようにしている。

たぶん、それぐらいでちょうどいいのである。

洋司