H氏奮戦記

gooブログ

興奮の「フィデリオ」

2020-07-25 22:34:39 | 日記
昨日(7/24(金))はLDで(ベートヴェン)「フィデリオ」を観ました。
写真のように白黒画面、モノーラル音声(←これは写真ではわからない)です。
これは昭和38年(1963年)4月ベルリンでのベルリンドイツオペラ団の演奏です。

この団体が同年秋に全員、いわゆる引っ越し公演で来日し同じプロダクションの「フィデリオ」を演奏しました。
当時は東京文化会館もNHKホールも新国立劇場も無くて、日生劇場での演奏でした。
この時の指揮者がカールベームで、日本のオペラファンを熱狂させました。
私はその2年前にマリオ・デル・モナコほかのイタリアオペラをテレビで見てオペラ気違い(オペキチ)になっていたのですが、ドイツオペラは良く知らなくて、テレビ(14インチ、白黒、39,800円)で観て驚倒したのでした。

いろいろな人に言っているのでここにも書いたかもしれませんが、カール・ベーム氏が対談で「ドイツオペラ団のメンバーは日本のことをよく知らなかった。それで(必ずしもポピュラーでない)このオペラを気に入ってくれるか心配した。それでこのドイツの音楽の良さを何とか伝えなければならない、という思いで一同燃え上ったのです。」と言っていました・・忘れられない言葉です。

それが30年も経って日本での演奏ではありませんが、同じプロダクションのドイツでの演奏がLDになって発売されたのでした。
やはり写真の大団円(政治犯として不当に逮捕されたフロレスタンを妻レオノーレが男装して監獄に潜入して救出する)のところは釘付けになりました。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「チェネレントラ」 | トップ | 「精霊の踊り」は? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事