海人川人 やっさん(安田明彦)の釣って食って楽しんで

海釣り、川釣り問わずいろいろなジャンルの釣りを楽しみ、仕留めた魚をおいしく食べるためにさまざまな料理を作る

干物の作り方

2010-05-18 08:14:45 | 魚 料理
干物造りはひと手間かかります。

売っていても、高いのがわかるような気がしますよ。

夕刊新聞で連載している、料理コーナーで紹介するところろだったので、写真などがそろっています。先に、このブログで紹介しちゃいましょう。

つける塩水を作っておきます。海水程度の塩辛さ。水1リットルに対し、塩が30g前後です。ですが、大きなバットに塩を入れ、溶かしてなめて、これぐらいが海水かな、ぐらいの味見しかしていませんが。

この塩加減で魚の大きさによっても変わりますが、約1時間漬け込みます。

塩分が濃ければ、魚が小さければ時間を短くするなど、工夫が必要ですよ。

夏場で水温が高いときは、この中に、ケーキを買ってきたときに入っている、凍らせた保冷剤を入れて、水温を低くしています。せっかく釣ってきた、いい魚が、いたまないようにです。

氷を入れると、塩分濃度が変わります。

ウロコを落とします。頭をつけるかつけないかですが、見栄えは頭あり、食優先なら頭なしです。

頭があると、手間が掛かるのと、乾きが遅いばかりか、場所も取り、かさばってきます。

それに、食べる部分も、ほとんどありませんし。

家で食べるときは、頭なしがほとんどです。

内臓をつけたまま背開きします。頭をつける場合は、頭も半割にします。

コツは、腹骨だけを切るような感じで開き、腹骨が終われば、包丁をさらに奥へ突っ込み、切り開くことです。

別に腹開きでもいいですよ。

背開きにするのは、内蔵をあまり切らずに、開くことが出来るからです。しかも、包丁に血などがつきにくいし。



いったん、この状態にしたら、次から次へとさばきます。

全部さばけたら、エラ、内臓を取り除きます。頭の部分や、血合い、脳みそ(この部分に手間が掛かる)をきれいに取り除きます。

特に血合い部分はマメに。においの元です。

きれいに水洗いして、塩水に漬け込みます。



一つ頭ありを作り、一緒に漬け込むと、つかったかどうかの判断材料になります。

つかると、星が入る、といって、目玉に白い点が入るものです。



それを目安にするか、約1時間漬け込みます。

水分を切って、干し網の中へ入れ、一夜干しにします。

風があるとすぐに乾きますが、乾きが足らないときは、扇風機の風を当てたりもします。

数が少ないときは、ざるなどに入れ、冷蔵庫に何もかけずに入れても出来上がります。

乾いたら焼きましょう。



塩味が足らない場合は、次につける時間を長くしたりすればいいのです。

たくさん作った場合は、ラップに包み、冷凍庫へ。

あまり長期間入れると、やはり黄色くなって、冷凍焼けしますので早めに食べましょうねぇ。