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紙魚のあとひさしのひの字しの字かな 高浜虚子

2019年08月07日 | 俳句
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高浜虚子
紙魚のあとひさしのひの字しの字かな

またまた読む事になった愛読書である。途中の栞の頁から読み進めんと開いた。つつつと紙魚が走っている。目で追うとちょうどひさしのひの字としの字辺りに潰された紙魚の跡がある。この湿気の多さに黴も紙魚も活性化してきた。今度晴れたら虫干しにしよう。さてこの青春時代からの愛読書「若きウエルテルの悩み」の続きや如何に。わが青春の方も大分黴が生えた感ありである。:俳誌「角川・俳句」(2018年3月号)所載。
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