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月さしてひと間の家でありにけり:村上鬼城

2020年09月05日 | 俳句
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月さしてひと間の家でありにけり:村上鬼城
値千金の月光が一間だけの我が家に射し込んだ。「家」についての思いは各人様々であろう。<秋の雲立志伝みな家を持つ:上田五千石>。サラリーマンにとって一国一城の主人になった気がするのも戸建ての家である。晩年になって大邸宅を捨てマンション暮らしに切り替えた先輩を沢山知っている。確かに老境にとってマンションの利便性は捨てがたい。我孫子市手賀沼畔の志賀直哉邸も渋いこだわりはあるが実に小ぶりな造りであった。小生などは起きて半畳寝て一畳あれば良い派である。<この家の畳で死すと決めて秋:やの字>:備忘録より。
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