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子のバケツ目高の下に鮒しづか:篠原梵

2020年07月18日 | 俳句
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子のバケツ目高の下に鮒しづか:篠原梵
子のバケツに目高が泳いでいる。覗き込むとその下に鮒が身を潜めている。今年はスケジュールが狂っているが本来は夏休み直前の季節となった。捕虫網を武器に子は山野を駆け巡る。傍にはお父さん。この季節の父との思い出が生涯の父の面影と為る。そんな日々に得た目高であり鮒つこである。夢の中でも泳いでいる目高や鮒。きっと明日は蝉や蜻蛉が夢を巡るであろう。<空近き目高が大将硝子鉢:やの字>:彩図社『名俳句一〇〇〇』(2006年11月10日)所載。
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