大串 章
枯螳螂この世に未練ある如く
螳螂が生き残って枯てた色を帯びている。まるでこの世に未練がある如き顔付きである。都市近郊に住む我が身の回りにも原っぱが散在していて螳螂や蜻蛉や蝶々などが四季を楽しませてくれる。希に冬蒲公英や冬の蝶などにもお目にかかれる。そんな中でも螳螂は存在感が強い種族である。晩冬の日射しにかろうじて身を晒し生きながらえていたりする。うらぶれた姿に我が自画像が重なってくる。:俳誌「角川・俳句(2020年1月号)所載
<いらっしゃいませー「俳句喫茶店・つぶやく堂」へどうぞお入りください>
枯螳螂この世に未練ある如く
螳螂が生き残って枯てた色を帯びている。まるでこの世に未練がある如き顔付きである。都市近郊に住む我が身の回りにも原っぱが散在していて螳螂や蜻蛉や蝶々などが四季を楽しませてくれる。希に冬蒲公英や冬の蝶などにもお目にかかれる。そんな中でも螳螂は存在感が強い種族である。晩冬の日射しにかろうじて身を晒し生きながらえていたりする。うらぶれた姿に我が自画像が重なってくる。:俳誌「角川・俳句(2020年1月号)所載
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