登山帽共に反核署名せり 衣川次郎

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衣川次郎
登山帽共に反核署名せり
登山帽の仲間と通りかかったら反核の署名運動が行われていた。二人とも直ぐに署名に応じたのである。大国のエゴには直接どうする事も出来ないがこうしたささやかな行動だけは出来る。山岳仲間の若者の未来が平和であって欲しい。戦争を知らない世代を戦争に追いやりたくない。まして原爆水爆などもっての外である。未だ空に聳える入道雲を見上げればあの原爆のきのこ雲を思い出す我が世代が哀しい。：俳誌「角川・俳句」（2019年8月号）所載。
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