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畑打つやうごかぬ雲もなくなりぬ 蕪村

2017年02月25日 | 俳句
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与謝蕪村
畑打つやうごかぬ雲もなくなりぬ
白い雲は3分以内には形が変わるか消え去ると言う。春耕にいそしむ農夫の頭上には雲雀が歌い春の雲が浮いている。まだまだ寒いとはいえ風は春風である。絵心を持つ身であれば何時までも見飽きない風景である。明るさを増す中ふと我を取り戻せば止まっていた様なあの雲はもう既に無くなっている。さてと腰を上げて鼻の向く方へ歩き出す。:『名俳句一〇〇〇』(2002・彩図社)所載。

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