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真鍋呉夫
春深くケセランバサラン増殖す
春も深まった。街行く人々の足取りも軽やかである。異性の服装に自然と視線が向く季節でもある。特に若い女性の化粧が気になる。深層心理を覗けば叶わぬ情欲の念が渦巻いているのだろう。人間は獣毛を纏わぬ「裸虫」と言われるそうだ。作者によればケセランバサランとは白粉を食う虫との事。春深くこんな虫が増殖中なのである。:講談社「百人百句」所載。
真鍋呉夫
春深くケセランバサラン増殖す
春も深まった。街行く人々の足取りも軽やかである。異性の服装に自然と視線が向く季節でもある。特に若い女性の化粧が気になる。深層心理を覗けば叶わぬ情欲の念が渦巻いているのだろう。人間は獣毛を纏わぬ「裸虫」と言われるそうだ。作者によればケセランバサランとは白粉を食う虫との事。春深くこんな虫が増殖中なのである。:講談社「百人百句」所載。
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