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こぼれても山茶花薄き光帯び 眞鍋呉夫

2020年01月30日 | 俳句
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眞鍋呉夫
こぼれても山茶花薄き光帯び

山茶花の花が散っている。その薄い光を帯びて周辺の大地が眩しい。咲満ちてこぼれる風情がどこかやさしい。僅かな風にこころなしか匂うが如くに感じられる。四季を飾る花々の中でも冬の花は慎ましく咲く。散り敷いてこその華に光りが注がれている。傍らに紅い椿が首からぽとりと落ちた。:角川「合本・俳句歳時記」(2019年3月28日版)所載。
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