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上村占魚
雉鳴くや日はしろがねのつめたさに
早春の河原で雉が鳴き出した。日は金属色の光を注ぎ外気はまだまだ寒い。雉の耳をつんざくような鳴き声が周囲に響き渡ると春の到来を確認することなる。これから繁殖の季節を迎え生命を絞り出す様な鋭い響きである。遠目には鴉と見まがえる大きさであるが双眼鏡を当てれば正しく雉でなのである。そんな夜にはケンケーンの声が耳に着き寝そびれる事となる。:角川「新版・俳句歳時記」(1990年12月15日版)所載。
<いらっしゃいませー俳句喫茶店・つぶやく堂ーどうぞお入りください>
上村占魚
雉鳴くや日はしろがねのつめたさに
早春の河原で雉が鳴き出した。日は金属色の光を注ぎ外気はまだまだ寒い。雉の耳をつんざくような鳴き声が周囲に響き渡ると春の到来を確認することなる。これから繁殖の季節を迎え生命を絞り出す様な鋭い響きである。遠目には鴉と見まがえる大きさであるが双眼鏡を当てれば正しく雉でなのである。そんな夜にはケンケーンの声が耳に着き寝そびれる事となる。:角川「新版・俳句歳時記」(1990年12月15日版)所載。
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