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わが声の二月の谺まぎれなく 木下夕爾

2019年02月09日 | 俳句
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木下夕爾
わが声の二月の谺まぎれなく

春だ。心を広げ大声で叫んでみた。澄み渡った二月の空に谷の谺は濁ることなくわが声を返してきた。旅に出て素直な等身大の自分を確認する。原罪を負はずに性善説を抱く自分。例え一時でもこんな心で私は立っている。自分の中にある良き母良き父良き友を心から愛している。今も気持ちは青春。旅の行く先は果てし無い。:山本健吉「鑑賞俳句歳時記」(1997年1月15日)所載。
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