904
木下夕爾
わが声の二月の谺まぎれなく
春だ。心を広げ大声で叫んでみた。澄み渡った二月の空に谷の谺は濁ることなくわが声を返してきた。旅に出て素直な等身大の自分を確認する。原罪を負はずに性善説を抱く自分。例え一時でもこんな心で私は立っている。自分の中にある良き母良き父良き友を心から愛している。今も気持ちは青春。旅の行く先は果てし無い。:山本健吉「鑑賞俳句歳時記」(1997年1月15日)所載。
<いらっしゃいませー俳句喫茶店・つぶやく堂ーどうぞお入りください>
木下夕爾
わが声の二月の谺まぎれなく
春だ。心を広げ大声で叫んでみた。澄み渡った二月の空に谷の谺は濁ることなくわが声を返してきた。旅に出て素直な等身大の自分を確認する。原罪を負はずに性善説を抱く自分。例え一時でもこんな心で私は立っている。自分の中にある良き母良き父良き友を心から愛している。今も気持ちは青春。旅の行く先は果てし無い。:山本健吉「鑑賞俳句歳時記」(1997年1月15日)所載。
<いらっしゃいませー俳句喫茶店・つぶやく堂ーどうぞお入りください>